創業46年。家族三代で天神の発展を見続けてきた老舗喫茶店「庵道珈琲 天神店」【福岡市中央区】
「庵道珈琲(あんどうこーひー)」があるのは、今まさに「天神ビッグバン」が進行中の福岡市中央区天神2丁目。
年季の入った木製の扉が印象的なクラシカルな雰囲気の外観。入り口上に掲げられたモスグリーンの「庵道珈琲店」のネームプレートが老舗感をさらに引き立たせてくれています。
白を基調とした店内には木製のテーブルや椅子が並び、壁面には絵画が飾られています。その雰囲気は昔のヨーロッパのサロンさながら。
このように昭和の喫茶店はクラシカルなヨーロッパ調のイメージを取り入れたお店が多かったんです。
庵道珈琲で使用するコーヒー豆は天神店と西新店の2箇所の焙煎機で日々焙煎されています。
庵道珈琲のコーヒーの特徴は「深く焙煎しすぎず、豆の特長を生かしながら、飲みやすさを重視している」という点。
「苦い」「すっぱい」というコーヒーのマイナスイメージを払拭し、「飲みやすくて美味しいコーヒー」を日々追求してきたんだそうです。
最初はブラックのままでコーヒーの香りを味を楽しんで、それからお好みの量の生クリームを加えて味わうのが庵道スタイル。くれぐれも生クリームの入れすぎにはご注意を!
庵道珈琲の自慢はTPOに合わせて楽しめるバラエティに富んだメニューの数々。
お昼にはランチ、トーストやサンドイッチなどのパンメニュー、スパゲッティ・カレー・ピラフなどの洋食メニューからワッフルやケーキなどのスイーツに至るまでの幅広いラインナップで、天神の人々のお腹を長年満たしてくれています。
いちおしの「ミックスプレート」は、サンドイッチ・ミニグラタン・スパゲッティ・コロッケ・ミニプリン・サラダ、そしてアフターコーヒー付きというボリューム満点の内容でお値段は1,230円。
さらにワッフルなどスイーツメニューもあるので、ちょっとしたお茶にもぴったり。
庵道珈琲 天神店は喫煙可能店なので、終日店内で喫煙することが可能。愛煙家にとって、まさにオアシスのような存在ですね。
庵道珈琲 天神店 店舗情報
住所:福岡市中央区天神2丁目14-38
営業時間:月曜〜土曜日/11:00〜22:30(22:00L.O)
日曜日・祝日/11:30〜20:00
電話番号:092-712-8388
定休日:年末年始
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喫茶店なのに名物は長崎ちゃんぽん!?蔦の生い茂るレンガ造りのレトロな喫茶店「長崎阿蘭陀珈琲館」【福岡市南区】
長崎阿蘭陀珈琲館」があるのは、中央区平尾から小高い丘を通って南区長住へと抜ける「平和桧原線」沿い。大きな看板が出ているのですぐ分かります。
こちらが「長崎阿蘭陀珈琲館」の外観。一面びっしりと蔦で覆い尽くされています。圧巻とはまさにこのこと!まさに「森の中の洋館」といった雰囲気です。
緑に囲まれたエントランスを抜け、重厚なドアを開けて店内へと進むと、レトロな西洋風の店内が広がります。
創業43年。店内は創業当時とほとんど変わっていないそうで、随所に創業者のこだわりが見え隠れしています。特にテーブルや椅子などの家具は、英国のアンティーク物を採用。40年以上の時を経て、さらに良い味を醸し出しています。
BGMにはクラシック音楽が流れ、より一層クラシカルな雰囲気を演出してくれています。
創業当時からの看板メニューとして君臨し続けているのが「長崎ちゃんぽん」。長崎出身の創業者のこだわりを現在も守り続けているんです。写真の大サイズは1,598円。
小サイズは1,198円。大サイズは直径なんと25センチもの大きなお皿で提供され、ボリュームも満点!
ちゃんぽんのスープは、鶏・豚・野菜・和出汁などさまざまな食材を毎日長時間煮込んで作る長崎阿蘭陀珈琲館のオリジナル。
そこに野菜や豚肉など17種類の具材を合わせ、丁寧に仕上げられているんです。
デザートメニューも「ミルクレープ」や「ガトーショコラ」といった8種類のケーキをはじめ、「フォンダンショコラ」「アップルパイ」「珈琲ゼリー」、さらに長崎らしい「カステラ」などにいたるまで豊富なラインナップ。
今回はオーナーおすすめの「フレンチトースト」をオーダーしてみました。お値段は単品798円、コーヒーor紅茶のセットなら1,298円。ちなみに1,198円のお食事をオーダーされると200円引きになってお得です!
コーヒーはオリジナルブレンドをサイフォン抽出にて提供しています。
代表的なコーヒー「出島ブレンド」は調和のとれた風味とコクがあるマイルドタイプ。
ちなみに、店内で提供している器やコーヒーカップは、有田焼の窯元「円左エ門窯」や「しん窯」のブランド「青花」を採用しています。美しいカップで飲むコーヒーは、味もまた格別なのです!
創業から43年になりますが、いまだに平日でも1日約100人、週末には1日約150人もの方が来店されており、特に最盛期のゴールデンウイークやお彼岸の時期(隣が平尾霊園ということもあり)にはなんと1日200人を超える日もあるんだとか!
これからも変わらぬ存在感で、平和エリア屈指の人気店であり続けて欲しいですね。
長崎阿蘭陀珈琲館 店舗情報
住所:福岡市南区平和2丁目16-3
営業時間:11:00 ~ 21:00(お食事は20:00O.S、喫茶は20:30O.S)
電話番号:092-521-5829
定休日:お正月のみ
公式サイト:http://left-bank.jp/oranda-c/index.html
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創業44年。全席喫煙OKな店内で3,000冊以上のコミックとレトロなメニューを満喫!「喫茶サントス」【福岡県糸島市】
今回ご紹介する「喫茶サントス」があるのは、福岡方面から唐津方面に向かう国道202号線沿い。糸島市の「糸島農協前交差点」のすぐそばです。
奥に掲げられている黄色いのぼりには「タバコOK」の文字が。禁煙化が進むこのご時世において、ある種の潔ささえ感じさせてくれます!
入店すると真っ先に目に入るカウンター席。年季の入った長いカウンターにはレトロなデザインのグリーンのスツールが並びます。
ソファーエリアもあり、スツールと同じグリーンで統一されています。
店内の至る所に本棚があり、どの棚もコミック本がぎっしり。お聞きしたところ、蔵書数はなんと3,000冊以上とのこと!お客さんの男女比が8:2ということもあり、そのほとんどが男性向けのラインナップになっています。
お食事メニューが充実しているサントス。看板メニューの箱型の器で提供される「お弁当」は、牛肉のバター焼き・焼肉・とんかつ・からあげ・ハンバーグの5種類があり、各1,050円。
こちらは一番人気の「牛肉のバター焼き弁当」。大きいサイズの器の中には牛肉のバター焼きをメインに、冷奴、サラダ、味噌汁まで付いています。
お食事メニューはナポリタンやタラコスパなどのスパゲッティ系、カレー、トーストなども用意されており、休日を除く月曜日〜土曜日の9:00〜11:00はトーストにミニサラダ・ゆで卵・ドリンクがセットになった「モーニング」600円もオーダーできます。
デザートメニューも充実しているサントス。
中でも安定した人気を誇っているのが看板デザートの「パフェ」。フルーツパフェ、チョコパフェ、ヨーグルトパフェ、コーヒーパフェ、抹茶パフェの全5種類があり、お値段は各800円(写真は「フルーツパフェ」)。
昭和レトロメニューの代表格「クリームソーダ」は600円。
透き通った美しいグリーンのソーダの上にアイスクリームとチェリーが乗った、スタンダードなクリームソーダ。このレトロな雰囲気で味わうからこそ、美味しさも倍増なのです。
食事やデザートを楽しむのも良し、コーヒー片手に3,000冊以上ものコミックを読み耽るのも良し、タバコの煙をくゆらせながらゆったり過ごすも良し。あなたなりの「サントス時間」を楽しんでみてくださいね!
喫茶サントス 店舗情報
住所:福岡県糸島市浦志2丁目1-30
営業時間:9:00 ~ 20:00O.S ※たまに変更あり
電話番号:092-323-4640
定休日:不定休
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1977年より続く老舗喫茶店を引き継ぎ、令和の時代に蘇った「喫茶コティー」【福岡市中央区】
今回ご紹介する「喫茶コティー」の場所は、マンションや戸建の民家が点在する福岡市中央区高砂の住宅街にあるビルの一階。
ドアを開けると、1977年の創業当時から変わらない、奥行きのある広々とした空間が出現します。
大きな窓からは外からのやわらかな日差しが差し込み、とっても開放的。中央部にはプランターが置かれ、テーブル席とカウンター席を隔てるようにゾーニングされています。
この喫茶コティーが誕生したのは1977年(昭和52年)。元々はスナックとしてオープンしたんだそう。
初代のコティーは9年間営業を続けましたが、その後は西中洲で料理人をしていた方が2代目として店を引き継ぎ、奥様とともに34年間営業を続けられました。転機が訪れたのが2020年のこと。
このお店の常連だった「ジョニーさん」が、2代目オーナー夫妻が高齢を理由に閉店することを知り、友人だった児玉太樹さんを紹介します。
左が喫茶コティーのオーナーを務める株式会社フォーティーツゥ代表取締役の児玉太樹さん。右が喫茶コティーを繋いでくれたジョニーさん
児玉さんは、福岡のカフェ黎明期に誕生し、福岡のカフェシーンにその名を残した大名の「STEREO」や、現在も絶大な人気を誇る渡辺通りの「STEREO COFFEE」、レコードショップなどを経営する株式会社フォーティーツゥの社長さん。
ちょうど新しい物件を探していた児玉さんが、喫茶コティーのことをいたく気に入り、屋号も変えることなく3代目オーナーとしてお店を引き継ぐことになりました。
こちらが喫茶コティーのメニュー。
昼と夜の2分構成になっており、11:30〜15:30のランチタイムにはオムライス(950円)やナポリタン(950円)、欧風カレー(850円)、日替わり定食といった古き良き洋食メニューが並びます。
また、17:30〜21:00のディナータイムには、ハンバーグステーキ デミグラスソース(1,200円)やハンバーグ&チキン南蛮のコンビプレート(1,500円)をはじめ、がっつりとお腹を満たしてくれるメニューがラインナップ。 いずれもスープとサラダが付いた定食スタイルなのがうれしいポイントです。
オムライスは、ラグビーボールを連想させるような両端がほんのり尖った可愛いフォルムのオムライスは見た目も素敵。
サラダもなかなかのボリュームで、食べ応えあります。頬張れば口の中いっぱいに昔懐かしい味が広がります。その美味しさはまさに「ザ・喫茶店」!
食事だけではなく、懐かしさあふれるドリンクやデザートもラインナップされています。こちらは人気の「プリン(550円)」と「メロンクリームソーダ(600円)」。レトロで愛らしいルックスは、写真映えすること間違いなし。
がっつり洋食を食べたい方から、昭和レトロな雰囲気を満喫したい方まで、老若男女が楽しめる喫茶コティー。これからも高砂の街になくてはならない存在として、末永く続いてほしい喫茶店です。
喫茶コティー 店舗情報
住所:福岡市中央区高砂2‐15‐28
営業時間:11:30~15:30(15:00 L.O)/17:30~21:00(20:30 L.O)
電話番号:092-521-8560
定休日:不定休
Instagram:https://www.instagram.com/cottystereo/
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創業46年、親子二代で営む西新の老舗喫茶。ホットプレスサンドが人気の「珈琲伊藤」【福岡市早良区】
「珈琲伊藤」があるのは、福岡市営地下鉄の真上を走る「明治通り」の「脇山口交差点」のそば。福岡有数の進学校「修猷館高校」の向かいにあります。
シックなブラウンとレンガを基調としたクラシカルな雰囲気の店内。左手にはカウンター席、右手と奥にテーブル席があります。西新エリア有数の喫茶店とあって、店内はいつもたくさんのお客さんで賑わっています。
写真中央のマスク姿の男性が創業者の伊藤康男さん。昭和20年生まれの御年78歳ながら、現在もお店に立たれています。
そしてカウンターの中でテキパキと業務をこなしているのが康男さんの息子・伊藤稔さん。親子共々、白シャツ&黒い蝶ネクタイの昔ながらのウエイタースタイルが凛々しくて素敵なのです。
コーヒーはUCC指定の豆をオリジナルでブレンド。抽出は創業当時からネルドリップ抽出にこだわっているそうです。
ネルドリップ抽出のブレンドコーヒー「伊藤ブレンド」は500円。
厳選した豆を独自にブレンドしたもの。この伊藤ブレンドを含むオリジナルコーヒーは全5種類あり、他にも「ブルーマウンテンNo.1」や「ハワイコナ」といった珍しいストレートコーヒーが全8種類、「ウインナーコーヒー」や「モカ・ジャバ」といったバリエーションコーヒーが全5種類がラインナップされています。
創業当時から看板メニューとなっている「ホットプレスサンド」は、一切作り置きをしておらず、オーダーを受けてから一から作るのをモットーとしています。
◎ミンチにキャベツとオニオンのカレー風味の「ミートローフ」
◎ツナとオニオンのまろやかな味わいの「ツナ」
◎コンビーフとオニオンの甘みがベストマッチな「コンビーフ」
◎チーズ・ハム・オニオンの王道スタイルの「キャンパス」
◎ボイルドエッグにキュウリ、オニオンのマヨネーズ風味が特長の「エッグドール」
◎チキン・キュウリ・オニオンのカレー風味の「ケンタッキー」
の全6種類。 オーダーが入ると具材をパンに挟んで耳をカットし、専用のプレスサンドメーカーで焼き上げます。
今回は一番人気の「ミートローフ」をチョイスしてみました。具材がぎっしり詰まったサンドに、ホイップクリームを絞ったパンの耳、そしてサラダが付いて700円。コーヒーor紅茶付きのセットなら800円です。
そして、珈琲伊藤のホットプレスサンドの特長が、ホイップクリームを絞ったパンの耳が添えられているところ。カットしたパンの耳が勿体無いので、ホイップクリームを絞ってお客さんに提供してみたところ大好評。以来、ずっとこのスタイルを続けているそう。
創業から46年。今や西新エリアを代表する老舗喫茶店となった「珈琲伊藤」。これからも変わらないスタイルで、末長く続いていってもらいたいお店です。
珈琲伊藤 店舗情報
住所:福岡市早良区西新5丁目1-35
営業時間:8:00〜21:00
電話番号:092-823-0325
定休日:木曜日
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「ライスカレー」と「あんこコーヒー」に注目!創業40年、上川端商店街そばのレトロ喫茶店「琥珀館」【福岡市博多区】
「琥珀館」のある場所は、国道202号線「祇園西交差点」そば。こちらも博多の老舗として有名な「かろのうろん」のすぐ裏手にあります。
こちらがレンガと木で構成された外観。
店頭の長方形の白いスタンド看板が目印です。琥珀館はかつて自家焙煎コーヒー豆の販売をしていたそうで、向かって右手の小窓やショーケースは当時の名残なのです。
ドアを開けると、そこはまさに「昭和の喫茶店」。
コーヒーカラーのようなブラウンを基調とした奥行きのある店内は、真ん中が腰高のパーテーションでセパレートされており、右手にはカウンター席、その奥がテーブル席になっています。左手の本棚には漫画のコミックがぎっしり。
BGMはオールディーズを採用しています。
4人掛けのテーブル席には、壁面の日めくりカレンダーや「足元段差に注意!」の張り紙が。思わずほっこりとした気持ちにさせてくれます。
こちらが名物メニューのひとつ「ライスカレー」は980円。ミックスベジタブルやベーコンなどの具材が入ったカレールーがライスと一緒に混ぜ合わされており、その見た目はまるでカレーリゾットそのもの。
じんわり汗が出てくるくらいしっかり効いたスパイス感が、卵の黄身を混ぜ合わせることによって中和され、程よいマイルドなバランスになるんです。
そして、もう一つの名物メニューになっているのが「あんこ珈琲」650円。お盆が敷かれた深めのカップに木のスプーンが添えられた状態で提供されます。
カップの表面には生クリームが溢れんばかりにこんもりとトッピングされています。
さらにスプーンで底を掬うとたっぷりの小豆が出現しました。掬った小豆を生クリームとコーヒーに絡ませながら口に運ぶと、ウインナーコーヒーとぜんざいの味がダブルで楽しめるというわけです。
このコーヒーは、ここ福岡ではなかなか味わえません。ちなみに冷たいのがお好きな方には「アイスあんこ珈琲」750円もありますよ!
「琥珀館」は喫煙可能店のため、終日全席喫煙OK。近隣のオフィス街で働くワーカーを中心に、愛煙家にとってかけがえのないオアシスになっているんです。
琥珀館 店舗情報
住所:福岡市博多区上川端町1-6
営業時間:11:00〜19:00
※土・祝日は18:00
電話番号:092-281-7578
定休日:日曜日
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※喫煙可能店は条例により20歳未満の方は入店できませんのでご注意ください
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