前回に続いて、早良営業所付近に注目しています。もうすこしお付き合いください。
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今度は郊外方向です。
早良営業所から南に向かう路線には、都心からの直通と早良営業所始発があって、厳密には乗車位置が違います。直通便は道路側に停車するのに対し、始発便は構内に停まります。
図で見てみましょう。
早良営業所始発便は構内に停車
都心部からの直通便は道路側に停車
待合所は共通なので一見問題なさそうですが、ちょっとしたトラップが。
バス停に掲示されている注意書き
上図、道路側の「現在地」と書かれた箇所のベンチに腰掛けてぼーっとしていると、始発便が横に停車しても気づかないものです(経験済み)。うっかりさんは私だけではないからこそ、注意書きが掲示されているのでしょう。
但しどちらの乗車位置の場合でもバス停名は「早良営業所」のため、バスナビアプリでの検索においては問題ありません。
続いて、都心向けの路線について注目してみます。
前回記事でもご紹介した通り、郊外から都心に直通するバスは、「早良営業所」には停車せずに、早良営業所前へ行ってしまいます。
仮に、バスナビアプリにて 「早良営業所」→「陽光台」(郊外方向の終点のひとつ)を検索してみると、平日の午前中でも30分間隔くらいでバスがあるのに、
約30分間隔で便が表示される
逆方向の、「陽光台」→「早良営業所」を検索すると、陽光台10時30分の便が、始発かつ最終という結果になってしまいます。
実際は、すぐ近くの「早良営業所前」まで行くバスは大量にあるにも関わらず。
これ、むしろ1本も候補が出ないほうが親切なのかもしれません。
何も出なければ「検索方法が間違ってる?」という疑念が湧きやすいように思います。しかし1本出てしまうので「都心方向は午前中にしか需要がないの?」という間違った推論をしてしまいそうです。
この問題は、下の図のように、郊外から都心に直通するバスがいちど早良営業所構内に立ち寄れば解決します。しかし国道を右折して遠回りする必要性はないと判断されているようです。
手っ取り早い自衛策としては、バスナビアプリの「検索結果に『乗換あり』を含める」のがよいでしょう。
検索条件にて「乗換あり」を有効にしておこう
「陽光台」→「早良営業所」を「乗換なし(直通のみ)」で検索してしまうと、厳密に「早良営業所」に行くバスだけを抽出するので、候補なしと出ます。
しかし、「乗換あり」を指示すると、早良営業所前ゆきの直通路線が表示されるようになります。
バスナビアプリが、まず近くにある早良営業所「前」バス停までの経路を表示したあと、「えーと、早良営業所前から早良営業所への便は、そうね、早良営業所は同一バス停みたいなもんだから乗り換えなくてもいいでしょ」と判断しているかのように。
そういう気を利かせる機能があるなら、最初からやってくれよ(心の声が漏れる)。
バスを使いこなすのって、けっこう難しいですよね。でもそれを「面倒」と思って避けるより、「奥が深い」と考えて沼に足を踏み入れるほうが、楽しいバスライフが送れるはずです。
【基本情報】
バス停名:早良営業所(さわらえいぎょうしょ)
・住所:〒811-1102 福岡県福岡市早良区東入部1丁目3[map]
・天神からの行き方一例:
「天神新天町入口(11) (11 西新方面)」から特快3番 西新経由 陽光台ゆき に乗車。約43分、440円。