1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

天神にも博多にも行けるのに、天神や博多から来られない 「ももちランプ口」バス停

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載25回目は、「ももちランプ口(ランプぐち)」バス停をご紹介します。

ヤフードームという名称の記憶を無理やり上書きして、やっとヤフオクドームと呼べるようになった当方ですが、現実として今はPayPayドームです。 


PayPayドーム(右奥)と、ヒルトン福岡シーホーク

この交差点から、都市高速の百道ランプに向かう道路上にあるのが、



ももちランプ口バス停です。

天神や博多方面へのバスが多数発着します。

この付近の百道浜地区から都市高速経由で都心に向かうバスは、大きく2つの系統に分けられます。都市高速に百道ランプから乗るか、西公園ランプから乗るか、です。 こちら「ももちランプ口」バス停を経由するのは、ある意味当然でしょうが百道ランプ経由だけです。


302番と312番があります。
番号が分けられているのは、都市高速を降りる場所の違いです。

このバス停、道路の向かい側を見ても逆方面への標柱はなく、以前に紹介した「原一丁目」のような片側バス停かと思いきや、
反対側から乗れない「原一丁目」バス停

交差点から南側、西新方面に


もうひとつの「ももちランプ口」があります。 ここには、天神や博多駅から都市高速を経由してきた302や312が停車、、、

しません。

来るのは3番や95番など、早良区の飯倉野芥地区に向かうものばかりです。 

一対しかないバス停なのに、上りと下りで同じ系統がひとつも停まらないという、珍しい設定になっています

 

そもそもこの交差点を南北相互に直進するバスはなく、全てはタワー方面との発着路線です。

百道ランプで都市高速を降りたバスは、交差点を右折してから「医師会館」に停まります。

この川沿いに百道ランプ口バス停があると、シーホークやドームに行く場合は多少便利でしょうが、その後にバスは右折のため大幅な車線変更を強いられます。それを回避するため、バス停の設置が見送られているのではないでしょうか。

反対に南側からのバスも、停車するのは医師会館。

交差点からの距離が近いので、百道ランプ口に停車しなくても、支障は出ないのでしょう。ということで天神や博多からは、医師会館バス停を目指してお越しください

そしてもうひとつ、都心方面の百道ランプ口バス停が活躍する場面が、

乗り間違い

 ひとつ手前の医師会館バス停には、

同じ天神経由や博多駅行きでも、百道ランプ経由と西公園ランプ経由両方の天神博多方面が発着します。番号や経由地表記で区別されていますが、慣れない人は混乱することもあるでしょう。

本当は直進してドームやマークイズの方に行きたかったのに、私の乗っているバスが交差点を左に曲がろうとしている!この先は都市高速、天神や博多まで連れて行かれてしまう! という緊急事態のときは、迷わず降車ボタンを押すのです。

 一般的に路線バスは、バス停以外のところで乗降することを法律で禁じられています。違反すると運転士も処罰対象になる恐れがえるため、緊急事態でなければ乗り間違えても次のバス停まで乗るのが客としての作法です。

しかし、ここには「ももちランプ口」バス停がありますから、

私は間違ってなんかいないわ、最初からここが目的地だったのよ」という素振りで降りましょう。

いざという時の救済バス停として、ここにあることが大きな価値を持っています。お降りの際は、忘れ物がないようにお気をつけください。

それはさておき、医師会館バス停の路線図、情報量多いなー

【基本情報】
バス停名:ももちランプ口
・住所:〒814-0001 福岡県福岡市早良区百道浜1丁目6[map]
・天神からの行き方一例:天神から乗車し「医師会館・ソフトリサーチパーク前」バス停で下車後、徒歩3分。(※詳細は、下記「医師会館・ソフトリサーチパーク前」基本情報を参照)

バス停名:医師会館・ソフトリサーチパーク前
・住所:〒814-0001 福岡県福岡市早良区百道浜1丁目6[map]
・天神からの行き方一例:
「天神北(3:フタタ前) (那の津方面)」から都市高302番 都市高速百道ランプ 福岡タワー経由 能古渡船場ゆき に乗車。約8分、240円

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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