九州でここだけ!「コンペイトウミュージアム福岡」でオリジナル金平糖作りを体験

子どもの頃に食べた記憶はあっても、どうやって作られているのか、そしてどうして小さな角が広がる星のような形になるのか。金平糖はその製法や歴史について、意外と知らないことが多いお菓子です。そんな金平糖の奥深い世界を見て・学んで・作って楽しめる体験型ミュージアムが、南区清水にあります。全国でもわずか3施設、九州では唯一という貴重なスポットで、実際に金平糖作りを体験してきました!

2週間かけて職人が育てる金平糖

かつて織田信長もその甘さと美しさに惚れ込んだという金平糖。角の数は平均して24個になるという不思議な特徴もあります

 

金平糖は、16世紀にポルトガルから日本へ伝わった南蛮菓子の一つです。ポルトガル語で「砂糖菓子」を意味する「コンフェイト」が名前の語源なのだそう。

 

小さな砂糖の粒に糖蜜を何度もかけながら温められた釜の中でゆっくりと転がし、少しずつ角を育てていくことで、あの独特な形が生まれます。完成までにかかる時間は約2週間。釜の温度や蜜の濃度を細かく調整しながら、少しずつ角を育てていく、職人の技が詰まった伝統菓子なのです。

 

さらに、小さな粒が長い時間をかけて大きく育っていく様子は、夫婦が家庭を築き、子孫を繁栄させていく姿になぞらえられています。このことから「幸せのお菓子」とも呼ばれ、お祝いごとや贈り物として親しまれています。

 

 

 

「知る楽しさ」と「作る楽しさ」を体感できるミュージアム

 

福岡市南区・清水にある「コンペイトウミュージアム福岡」は、全国に3施設しかない金平糖の体験型ミュージアム。大阪府堺市と八尾市のほか、九州にあるのはここ福岡だけ。2012年3月のオープン以来、県内外をはじめ海外からも多くの人が訪れています。

 

入り口に展示されている金平糖釜。実際に金平糖作りで使われているものと同じ構造で、直径180cm、重さ800kgもの迫力

 

ミュージアムを運営するのは、大阪で昭和15(1940)年に創業した「大阪糖菓株式会社」です。国内でも数少ない金平糖メーカーの一つで、「幸せのお菓子」として親しまれてきた金平糖の魅力や歴史をもっと知ってほしいという思いからミュージアムを展開しています。

 

実は、福岡に施設を構えている理由にも金平糖の歴史が関係しています。江戸時代、長崎から小倉へ砂糖文化が広まった「シュガーロード(長崎街道)」の中継地だった福岡に、砂糖文化を伝えたいという思いから開設されたそうです。そんな背景を知ることで、これから始まる金平糖作りへの期待もぐっと高まります。

 

 

 

いざ金平糖作り体験へ!

コンペイトウミュージアム福岡では、「プレミアム金平糖工房」というオリジナルの金平糖作りを体験することができます。

 

所要時間は約60分で、大人が体験する場合は1釜につき2名まで、子ども(3歳から小学生)を含む場合は大人と子どもで計3名まで可能です。(小学生以下の子どもだけでの体験はできません)

 

 

まずは受付です。ここで、作りたい金平糖の大きさと色、味の組み合わせを2種類選びます。

 

色はピンクや青などの5色から、味は5~6種類ほどで季節限定のフレーバーが登場することもあり、その時期によって種類が変わります。色と味の組み合わせが豊富にあるのも楽しいポイントです。

 

 

この日は、ピンク×サイダー味、紫×メロンソーダ味の2種類を作ることに決まりました!

 

好きな色や味を自由に組み合わせられることから、最近は推し活中の方が“推しの色”で金平糖を作りたいと訪れることも増えているそうです。

 

 

色と味を決めたら、金平糖作りを学ぶ映像を鑑賞します。金平糖の製造方法や歴史について子どもでも分かりやすいようにユーモアたっぷりに教えてくれるので、大人も自然と見入ってしまいます。

 

 

 

理科の実験みたい!世界に一つだけの金平糖作り

 

歴史や作り方を学んだら、いよいよお楽しみの金平糖作りのスタートです!体験では直径30cmのミニ回転釜を使います。

 

はじめに白い金平糖を釜の中へ投入。温められながらぐるぐると回る金平糖に、色付きの糖蜜を加えながら混ぜていきます。

 

香料と糖蜜の調合にも挑戦!

 

まず1種類目のピンク×サイダー味を作り、試食してみます。

出来立ての金平糖は温かく、食感が柔らかいのが特徴です。市販されている硬い金平糖とは一味違う、手作りの風味や食感を楽しめるのもこの体験ならでは。参加してくれたお子さんも、「おいしい!」と喜んでいました。

 

それから半分残しておいたピンクの金平糖にブルーの糖蜜を加えて、2種類目の紫×メロンソーダー味の金平糖を作っていきます。

 

 

この工程が、想像以上に面白いんです!糖蜜を加えるたびに少しずつ色が変化し、自分のイメージ通りの見た目に近づいていく様子は、まるで理科の実験をしているよう。次はどんな姿になるのだろうと、最後までワクワクが止まりません。

 

紫色に変わった金平糖に、オプションの金箔を振りかけていきます

 

「もう少し濃くしたい」「もう少し優しい色にしたい」と、色の濃さや味の付け方は自分で調整しながら、自分好みの金平糖を作ることができます。

 

 

最後は金平糖をよく冷ましてから、袋や瓶に詰めて完成!手作り体験の「修了証」を受け取り、体験時間は終了です。

 

 

約1時間の体験でしたが、あっという間に感じるほど夢中に。子どもも大人も楽しめる内容でした。

 

 

 

 

体験の後は売店へ。ここでしか出会えない金平糖も

 

ミュージアムの楽しみは、体験だけではありません。販売コーナーには、運営元の「大阪糖菓株式会社」が手掛けるさまざまな金平糖がずらりと並んでいます。

 

直径約1ミリという「世界一小っちゃなコンペイトウ」や、和三盆糖のみで仕上げた上品な甘さの金平糖、暑い季節にうれしい「塩こんぺい」など、その種類は実に豊富。福岡ミュージアムでしか購入できない商品もあり、お土産探しも楽しみの一つです。

 

中でも印象に残ったのが、アールグレイの金平糖。口に入れた瞬間、上品な紅茶の香りがふわりと広がり、まるでティータイムを楽しんでいるような気分に。金平糖のイメージが少し変わる、大人にも味わってほしい一品でした。

 

さらに、「こんぺいとうすくい取り」や「巨大ガラポン」など、縁日のようなコーナーがあり大人も童心に戻ってしまいます。

 

「こんな金平糖があったんだ」と驚きながらショッピングを楽しめるのも、このミュージアムならではの醍醐味かもしれません。

 

 

 

こんな人におすすめ

金平糖作りを教えてくれる、大釜里子さん

 

親子でのお出かけはもちろん、ものづくりが好きな人や、福岡観光でちょっと珍しい体験を探している人にもぴったり。子どもも大人も、それぞれの楽しみ方が見つかる場所でした。自分で作った金平糖を手にして帰る頃には、あのユニークな形が、今までより少し特別に感じられるはずです。

 

 

 

コンペイトウミュージアム福岡

住所:福岡市南区清水1-16-11

アクセス:西鉄天神大牟田線高宮駅から徒歩10分。西鉄天神大牟田線大橋駅から徒歩25分、西鉄バス利用で10分(駐車場4台あり)

営業時間:9:00〜17:00

定休日:なし(年末年始を除く)

TEL:092-554-3001

料金:プレミアム金平糖工房(手作り体験)3,600円(1釜/1〜3名、3歳から有料)
※体験時間/10:00、11:30、13:30、15:00

HP:https://konpeitou.jp/

 

 

 

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