滞在数は前年比4.6倍。データが示す八女市の急伸!

出典:株式会社ナビタイムジャパン発表資料
株式会社ナビタイムジャパンが、訪日外国人観光客向けナビゲーションアプリ「Japan Travel by NAVITIME」の利用データをもとに発表した分析によると、2025年秋(9〜11月)の八女市での滞在数は、前年同時期比で4.6倍に増加しました。
本調査は、2024年と2025年の秋季における訪日外国人の滞在データを比較し、増加率の高い市区町村をランキング化したものです。
2025年の年間訪日外国人数が過去最高を記録するなか、インバウンド需要の「量」だけでなく、「どこに、どのように滞在しているか」に着目した分析となっています。
白壁の町並みと茶文化に高い関心

出典:株式会社ナビタイムジャパン発表資料
ランキング上位には、重要伝統的建造物群保存地区や寺院、城跡など、日本の歴史文化を色濃く残す地域が多く並びました。
そのなかでも八女市は、歴史資源と食文化、芸術性が重なり合うエリアとして、訪日外国人から高い関心を集めています。

出典:株式会社ナビタイムジャパン発表資料
市内で特に滞在が多く確認されたのは、「八女福島の白壁の町並み」周辺や抹茶カフェ周辺のエリア。
福島八幡宮や八女中央大茶園といったスポットへの訪問も目立ちました。
八女市によると、観光案内所を訪れる訪日外国人旅行者数は前年比174%と大幅に増加し、古民家を改修した宿泊施設も秋季は高い稼働率を記録したといいます。
では実際に、訪日外国人の来訪が目立った主なスポットを見ていきましょう。
福島八幡宮

福岡県八女市・八女福島に鎮座する福島八幡宮(市指定文化財)は、寛文元年(1661)に福島城のやぐら高台へ、庄屋・松延四郎兵衛によって建立されました。
ご祭神は応神天皇・神功皇后・武内宿禰の三柱。商人の町として栄えた背景から、「成功勝利」の神様として厚い信仰を集めています。
毎年9月の放生会大祭では、国指定重要無形民俗文化財「八女福島の燈籠人形」が奉納され、多くの参拝者でにぎわいます。
八女中央大茶園

写真提供:福岡県観光連盟
福岡県八女市北東部・本地区に広がる八女中央大茶園は、約70haに及ぶ八女茶の一大生産地です。1969~1973年に県営パイロット事業として山林を開発して造成され、ゆるやかな丘陵に広がる景観は“緑のじゅうたん”のような美しさで知られています。
頂上の展望所からは360度の茶畑を一望でき、晴れた日には有明海や島原半島まで見渡せます。茶摘み期の4月~5月中旬頃が見頃で、展望所のカフェ「Green Monster」では八女茶や八女茶ソフトクリームも楽しむことができます。
八女福島の白壁の町並み

写真提供:福岡県観光連盟
福岡県八女市の八女福島の白壁の町並みは、2002(平成14)年5月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
江戸時代から経済・政治の拠点として栄え、宮野町・京町・古松町を中心に当時の面影を残す商家が多く残っています。
旧往還沿いには、土蔵造りの町家など江戸~昭和初期の伝統様式の建物が約130軒連なり、落ち着いた風情を今に伝えています。宮野町の福島八幡宮では、毎年9月の秋分の日に国指定重要無形民俗文化財「福島燈籠人形」が上演されます。
抹茶ブームと九州周遊の拠点化が追い風に
背景のひとつとして挙げられるのが、海外で続く抹茶人気の高まりです。
八女茶は日本有数の高級茶として知られており、「本場の抹茶体験」を目的に八女市を訪れる訪日外国人が増えているとみられます。
また、八女市を訪れた旅行者の周遊先を見ると、福岡市や太宰府市、熊本市など九州各地へ足を延ばす傾向も確認されています。
太宰府天満宮や熊本城といった定番観光地と組み合わせて訪問されており、八女市が九州周遊観光の拠点のひとつとして機能し始めている様子がうかがえます。

出典:株式会社ナビタイムジャパン発表資料
歴史ある町並みと茶文化を背景に、インバウンド市場で存在感を高めつつある八女市。
九州を巡る旅の途中に立ち寄りたいまちとして、少しずつ注目が集まっています。これからどのように魅力を磨いていくのか、今後の展開にも期待が高まります。
参照サイト
訪日外国人旅行者が訪れる秋の人気上昇エリアを分析 2025
https://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/202601/22_5971.html









