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ときめくもの、好きな場所、素敵だと思う会社にお金を使おう|『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』ヤマザキOKコンピュータ

自分をリープアップしてくれる本を、ライター目線で1冊ずつ紹介する「フクリパbooks」。前回は『1階革命 私設公民館「喫茶ランドリー」とまちづくり』を紹介してくれたプランナー・天野加奈さんの新たな一冊です。

 

最近ときめいて買ったものはなんですか?
私は先週、絵を買いました。本当にかわいくて、毎日ニヤニヤしながら見ています。

 

私はおそらくお金に無頓着なほうなのですが、今日はお金の話をしてみたいと思います。

 

 

こちらが買った絵です。ふう、かわいいなぁ…

 

 

来週死ぬかもしれないし、欲しいものはすぐ買いたい

たまに「金遣い荒いな!」と言われるのですが、お金はあるうちに使わなきゃと思うし、「来週死ぬかもしれないのに、欲しいものが買える状況で買わないのは愚行!」とか言いながら、好きなものをホイホイ買ったり旅行したりしています。”推し活”をしている方ならわかってもらえるのではないでしょうか。

 

お金持ちになりたい訳ではないけど、ときめいたものが10万、20万しても衝動買いできるくらいの余裕は持っていたい。

 

私自身はそんな感じで、お金はあったほうがいいけど投資やポイ活や節税なんかにはあまり興味がなく、正直、「あやしい」とか「なんかめんどいな」という気持ちを拭えずにいます。
でも、この先日本の景気が良くなるとはなかなか思えないし、とりあえず預けやすい銀行に預金しているお金もいつ価値が変わるかわからない。その預金や払っている税金だって、不本意な使われ方をしていることもある。

 

私はいま30歳だけど、そろそろお金のことをちゃんと考えないとだし、どうせなら少しでも社会が良くなる方に使えたらなお良いな。
そんなことを思っているときに、投資に対するアレルギーを発症することなく読めた本を紹介します。

 

 

 

くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話

 

書いているのは、投資家であり文筆家、バンドマンでもあるヤマザキOKコンピュータさん。タイトルに「投資」と入っていますが、これは投資を薦める本でも、ノウハウ本でもありません

 

稼ぎの量を重視するのではなく、「今自分がいる場所から見える社会課題や将来の不安と戦いながら、どう楽しく生きていけるか」という視点で、投資は自分好みの未来をつくるための手段として語られています。

 

 

”通いやすい銀行にお金を預けて、手に入りやすい物を買って生活していた結果、つまらない街が延々と広がってしまった。どこの街に行っても四角くて色のないマンションが並んでいるし、同じようなショッピングモールやコンビニばかりが増えていて、家も店も物も売れるように最適化された物ばかり並んでいる。悔しいけど、この街を作ったのは俺たち自身だ。これから先もずっと目の前に出された物ばかりを手にして暮らしていたら、未来はどんどんくそつまらなくなってしまう。”(本著より)

 

 

ただなんとなく便利な店で買うのではなく、「どんな店があったら自分は楽しいか」「未来がどうなっていたら嬉しいか」を考える。
あらゆる買い物に意志を乗せて、なんとなくの消費を投資にすることで、街や社会、未来を変えることにつながります。

 

 

投資アレルギー

思うに私の投資アレルギーは、「あなたの将来のためにお金を増やしましょう!」と、知らない他人から言われるようなあやしさに対するものでした。
でも、1つの買い物も意思表示だと言われるように、投資も「どんな未来にしたいのかを考えて、みんなで一緒に投票しようぜ!」という、選挙のようなイメージに変わりました。

 

将来を不安に思ってする投資ではなく、将来を楽しくするための投資なら、前向きに考えられそうな気がするのです。
ときめくもの、好きな場所、素敵だと思う会社にお金を使って、これから先も楽しみながら暮らしていきたい。
そんな思いの方なら、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

* * *

 

 

くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話

ヤマザキOKコンピュータ(著)

発行:タバブックス

B6変型判 148ページ

価格 1,400円+税

書店発売:日2020年6月29日

本の購入はこちら:https://honto.jp/netstore/pd-book_30367386.html

 

 

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プランナー
天野加奈
1993年大分県出身、福岡市在住。「消費されない観光をつくる」を志に、記事執筆から都市開発までさまざまな企画・編集に携わる。現在は多機能本屋 文喫福岡天神のディレクター。

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