福岡市営地下鉄の七隈線が、令和5(2023)年3月27日に博多駅まで延伸されます。
【先取り!】福岡市地下鉄七隈線延伸、3/27開業!内覧会で最新情報入手
バスマニアとしては、延伸そのものに興味があるというより、その影響によってバス路線に改編があると推測されるので、そちらが気になります、というのはこないだの対談でも話しました。
福岡はなぜバス大国に?西鉄バスの凄いところから2023年注目の話題まで
宮﨑さんはこの時点で、すでに改編の概要を把握されていたと思いますが、そこは「私からは話せません」という大人の対応をされていました。私も物わかりのいいふりをして、あまり反応しませんでしたが、あそこはウザがられても拾わないといけませんでしたね、と少し反省。
勝手にダイヤ改正予測
現時点ではまだ、ダイヤ改正の内容は公表されていませんけれど、七隈線と並行して城南学園通りを通り、博多駅までを繋いでいる114番や、
天神や博多と、キャナルシティを連絡しているCCLB(キャナルシティラインバス)などは、影響を受けるでしょう。
この記事が掲載される際には、すでにダイヤ改正が発表されているはずです。予測が外れていたら恥ずかしい面はあるとはいえ、減便や廃止の予想は当たらないほうが幸せになれます。
福岡の公共交通事情の変遷をたどる
現在は様々な事情により、西鉄バス・西鉄電車・JR・地下鉄は限られた経営資源の有効活用のため相互連携を模索しているように見えますが、かつては対抗意識を丸出しで競い合っていた時代がありました。
西鉄の関係者さんに話すと、「そういうのはマニアさんが面白おかしく話を膨らませて云々」と否定されることも多いですが、いやいや「地下鉄やJRに乗り換えなくても、直通で天神や博多にバスで行けます!」的な西鉄さんのキャンペーンは、いくつもありましたから(笑)。
私の中では、これもそういう攻めの施策のひとつです。
この福岡市内西鉄バス路線図は、昭和58(1983)年頃の仕様で、まさに地下鉄が姪浜から博多駅まで繋がった時期と一致します。国鉄(当時)筑肥線との相互乗り入れも始まり、バス輸送営業の範囲が侵食される危機感があったのでしょうか、福岡の各地に設置されました。
40年前ですね、ちょうど。
室見橋・下原・福工大前などの福岡市内だけでなく、福間・津屋崎・杷木といった郡部にも「福岡市内近郊」の路線図が掲載され、福岡へは/福岡では「西鉄バスをどうぞ」という推奨が行われていました。
そして各地の路線図が、再開発や建て替え・道路拡張などで更新される中、令和の時代まで残ったのが、
福岡市内から遠く離れた東福間だったのは、どういうご縁でしょうか。
私の趣味嗜好は懐古主義的な要素が大きいので、失われるものを逐一惜しむという行為を繰り返しております。何をどう保存するのか、残せないものはせめて記録しておけないか、新しく生まれるものをどう受け入れるのか、マニアの迷いは尽きません。
おまけ
当時は福岡市内から北九州市内まで、旧国道3号線に沿い西鉄バスを乗り継いで移動することが可能でした。
基本情報
東福間(ひがしふくま)
・住所:〒811-3225 福岡県福津市東福間1丁目1[map]
・天神からの行き方一例:
「天神中央郵便局前(18:東向き) (18Aのりば)」から、都市高26A 都市高速 福間 東郷経由 赤間営業所ゆき に乗車。約1時間6分、800円