今回の舞台は糟屋郡篠栗町

ここは国道201号線です。山あいのバス停に、天神ゆきのバスが佇んでいます。

バス停の名前は「城戸(きど)」です。

バス停の後ろには、食事処があります。

吉田屋さん、という名前のようです。

すぐ横に、篠栗四国霊場の総本寺である南蔵院への参道があり、

この信号の名前も、城戸です。こちらはローマ字が併記されているので、読み方を迷わずに済みます。

篠栗から長者原を経由して、旧国道201号線に沿う形で、天神まで。周辺が薄暗い中で撮影しているため、バス停訪問の妖怪が写り込んでおります。

天神までは750円、かなりの長距離です。

福岡の都心部から南蔵院への参詣にも使えそうな経路なのですが、ここを走るバスは平日朝の1本だけで、城戸から天神に向かう片道しかなく、バスで戻るのは不可能です。

この景色、1日に1回しか見られないと知ったら、ありがたみが増してきませんか?
バス停を離れて周辺を散策

城戸バス停近くの脇道を下ると、橋があり、

鉄琴の要領でリズムよく叩くと、

曲になります。

メロディーブリッジと呼ぶのだそうです。

打楽器を叩くための、この棒状のもの、マレットという名前なのですね、新しい学びです。

橋を渡った先が、電車の駅で、

バス停よりも離れた位置にありますが、「城戸南蔵院前」と、南蔵院最寄りである主張が強いです。

城戸が片隅に追いやられがち。

立派な駅舎を備えており、

安定して毎時3往復が担保されているのを見ると、参詣客輸送にバスが入り込む余地はないのかなあ、と感じます。
この連載、本文を綴るのは当然ながら筆者の担当なのですが、下の「基本情報」は編集さんがまとめてくださってます。「天神からの行き方例」は、努めてバス利用の経路が掲載されるのですが、意外に当方では思いつかない選択も多く、校正の際に読むのが楽しいです。そのため当方としては、定期的にこういう「到達難易度の高いバス停」を書きたくなります。
いや普通に博多駅へ移動して電車に乗れ、という話なんですけどね。そのうち「天神から徒歩約4時間」的な、投げやり情報が載る回が生まれるかもしれません。
>>過去例:オタクの朝は早い。「麦野三丁目(むぎのさんちょうめ)」バス停へ急げ

今回の到達経路を考えると、城戸発が7:42のため、城戸南蔵院前駅から城戸バス停まで徒歩10分を見込むとして、博多6:56→城戸南蔵院前7:24(2025年12月現在)で到達可能なので、さて天神博多をどう移動するか選ぶわけですが、バスには呉服町経由「3」、渡辺通り一丁目経由「5」、春吉経由「8」「68」などの選択肢があり、地下鉄210円に対してバスは150円と価格面での優位性もあって、しかし可能な限りバスを利用する観点ならば、そもそも天神から博多駅に向かうのではなく、県庁経由の「1」で吉塚駅前に行き、吉塚駅でJRと接続するのがbetterではなかろうかという考えも生まれるわけで(ヲタク特有の早口以下略)
皆さまそれぞれに、幸せな行き方が見つかりますように。
基本情報
バス停名:城戸(きど)
・住所:〒811-2405 福岡県糟屋郡篠栗町篠栗 [map]
・天神からの行き方例:
【STEP1】「西鉄天神高速バスターミナル」から、特急 新飯塚駅ゆきに乗車し、「篠栗北」バス停で下車。約32分、580円。
【STEP2】「篠栗北」バス停から徒歩約15分でJR「篠栗駅」へ。
【STEP3】JR 福北ゆたか線 快速に乗車し、「城戸南蔵院前駅」で下車。約5分、240円。
【STEP4】「城戸南蔵院前駅」から徒歩約3分で「城戸」バス停へ。












