◆早朝から大行列が風物詩。猿田彦神社の「初庚申(はつこうしん)」(2024年は2月26日(月)開催)
そして昨年もご紹介させていただいた「初庚申」をご紹介します。
福岡市内を歩いていると、軒先にお猿さんのお面を飾っている家がよく見られます。
この「猿面」は、福岡市早良区藤崎にある「猿田彦神社」の「庚申祭(こうしんさい)」の際にお分けいただけるもの。「魔が“去る”」ということで、猿が外から入ってこようとする魔ににらみをきかせているため、1年間安心して過ごすことができるとされているものです。
昨年はちょうどお正月のタイミングで「初庚申」が開催されたのですが、今年は、 2月26日 の開催になりますので、注意してくださいね。
●猿田彦神社の「初庚申」とは、新年の初の庚申日のお祭り
初庚申(はつこうしん)とは、新年最初の庚申の日であり、この日は特に御利益を求めて沢山の人が参詣します。猿田彦神社は、天照大御神の命により天孫降臨したニニギノミコトを道案内した猿田彦大神が御祭神。
もともとは唐津街道の出入り口を守ってくれる「道祖神」として伝えられてきたものですが、「猿」の字を冠する神様ということから、「庚申信仰」と結びついたとされています。
庚申信仰とは、60日ごとの庚申(かのえさる)の日に祭りを行い、猿にちなみ「災難が去る」「幸福が訪れる」とされるもの。
ここ猿田彦神社でも、「初庚申」「二番庚申」と続き、「終庚申」まで年間複数回庚申祭が執り行われ、令和5年は7回庚申祭が執り行われます。
●庚申祭の日程(令和6年の初庚申は、2月26日の7:00~18:00)
2024年は以下の通りです。
初庚申 2月26日(月) 7:00〜18:00
二番庚申 4月26日(金) 7:00〜18:00
三番庚申 6月25日(火) 8:30〜17:00
四番庚申 8月24日(土)
五番庚申 10月23日(水)
終庚申 12月22日(日)
●主な授与品(猿面:1,000円、神面:3,000円、福笹500円)
猿面(初穂料:1,000円)は、博多人形の職人が一つひとつ手作りしているもの。
個体差があり、少しずつ表情が違うのもまた愛嬌があります。なお、「神面」という猿田彦の顔をかたどった面もあり、こちらは初穂料3,000円です。
写真は編集部が過去にいただいた猿面と御朱印と、境内で販売されている猿飴です
また、布猿のついた福笹(500円)は初庚申、二番庚申のみ受けることができます。神棚に飾りましょう。