年末年始のご来福

【決定版!】十日恵比須、初庚申…年末年始を神社で過ごす、「ご来福」のすすめ

1年の締めくくり、そして年のはじめに神様へお参りする方も多いと思います。今回は、編集部が福岡の年末年始を「神社」軸でご紹介します。皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。

◆福岡・博多の正月は「十日恵比須」まで(1月8日~11日)

「ご来福」エピソードをご紹介したところで、いよいよ本編に参りましょう。

仕事始めは4日や5日のところが一般的だと思いますが、福岡は博多では、特に博多商人にとっては「十日恵比須」を終えないとお正月が終わった気分になりません。
 

 
福岡の飲食店に入ると、このような笹や飾り物を祀っている光景を見かけることと思います。
これ、実は「十日恵比須神社」という神社の「正月大祭」にお参りに行った証なんです。

 

ちなみに十日恵比“須”と書きます。十日恵比“寿”と間違われることが多いのもあるあですね。

 

 

●十日恵比須の正月大祭とは

福岡市博多区は東公園に1592年1月10日に創建された、「十日恵比須神社」。「だいこくさま」こと大國主大神(おおくにぬしのおおかみ)、「えびすさま」こと事代主大神(ことしろぬしのおおかみ)が御祭神。

創建の前年、東区にある香椎宮の社家・武内平十郎(のちの五右衛門)が香椎宮と筥崎宮を参拝した帰り道、海辺で恵比須神の御尊像を拾い、翌年この恵比須神を祀って十日恵比須神社が創建されたと言われています。
さらには出雲大社からの御分霊として、だいこくさまもお祀りしており、長く博多の人に親しまれてきました。

こうして、商売繁昌とご縁結びの神様として、博多の商売人は必ず足を運ぶ「正月大祭」が毎年恒例となっています。
 
 
お正月が明けたと同時に、西鉄バスの停留所の広告など、街中に「十日恵比須」「正月大祭」の文字を見かけるようになります。


写真提供:福岡市

 

今年1年間の商売繁昌、家内安全、交通安全、漁業繁栄などを願う人々でにぎわいます。古くなった福笹や縁起物、前年にいただいた年中祈願の祈願章などをお返しし、そして新たに福引や御祈願をします。

 

福引きやその他の催しものも日ごとに行われるほか、この期間は神社の隣の東公園に300軒以上の露店が並びます。お参りとともに露店を楽しんで帰る、そうしてやっと、博多の商売人のお正月が明け、通常運転になるんですね。

 


写真提供:福岡市

 

なお、創建日にちなんでおり、曜日ではなく日付で祭事が執り行われます。

※2024年は1月9日、10日が夜通しでの通常開催となりますが、一部行事の開催時間に変更がありますので、あらかじめ各日の予定をご確認ください。

 
主な祭事は以下の通りです。
(状況によって変更がある可能性がありますので、おでかけの際は必ず十日恵比須神社のSNSアカウントやホームページをご確認ください)
 

 

●日程は、毎年1月8日から11日

日ごとに
1月8日:初えびす
1月9日:宵えびす
1月10日:正大祭
1月11日:残りえびす
と名前がついています。
 

祭事は色々あるのですが、特に知っておくとよいものをご紹介します。

 

 

●福引(初穂料:3,000円/1回)


写真提供:福岡市

 

4日間共通で行われている「福引」は、この正月大祭の見どころのひとつです。福引券授与所で恵比須様の札を入手したら、福引所で福引をしましょう。運がいい場合は「大当たり~!」と大きな声で言ってもらえ、特別な授与品をお分けいただけます。

 


しかし、大当たりでなくても十分に縁起の良いものをいただけますので、ぜひ神棚や毎日目につくところに飾ってくださいね。

▶午前10時より午後11時まで

 

●年中祈願(初穂料:3,000円/1回)

本殿での御祈願の上、祈願章をいただけます。申込書は本殿に納められ、毎朝祈願してもらえます。3,000円の初穂料で毎日祈願してもらえるなんて、博多の神様はなんて太っ腹なんでしょう!

▶午前9時より翌午前0時まで

 

●縁起物授与

福引でいただける縁起物などは、社務所でもお分けいただけます。大きな鯛や熊手、打ち出の小づちなど、オフィスやご自宅、お店に飾っている光景がとても多いのが博多の特徴です。
 
なお、祭事の行われる場所やその経路、縁起物、混み具合などの最新情報は、十日恵比須神社のホームページ、SNSアカウントにて随時更新されますので、ご参拝の際は、必ず最新情報をチェックしておでかけください。

 

●かち詣り

宵えびす(1月9日)の午後3時ごろに行われる博多券番のきれいどころの芸妓たちによる「かち詣り(まいり)」はとても華やかです。

島田まげに稲穂のかんざし、紋付正装というあでやかな着物姿で、三味、笛、太鼓の音が鳴り響く中、徒歩で参拝し祈願をする姿が参拝者の注目を集めますので、タイミングが合う人はぜひ。

次ページ▶▶早朝から大行列が風物詩。猿田彦神社の「初庚申(はつこうしん)」(2023年は1月2日開催)

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