【画像】画像提供:福岡市

【経済・ビジネス短信@フクリパ】

博多駅前の明治公園がザ・ゲートウェイパーク〝HAKATA MEIJI〟に大変身【福岡市博多区】

公園利用者の利便性向上を図り、公園の魅力を高めることを目的にして、民間のノウハウを活用していく公募設置管理制度(パークPFI)━━━。福岡市は8月14日、同市博多区内にある、明治公園、清流公園、東平尾公園(大谷広場)の3公園において、パークPFIの優先交渉権者を発表しました。今回、明治公園のリニューアルに向けた提案内容を紹介していきます。

太宰府天満宮仮殿の建築家・藤本壮介氏が総合デザイン監修

【画像】画像:福岡市発表資料より

画像:福岡市発表資料より

 

「九州の陸の玄関口である博多駅前に新たな顔の創出」「『Fitness Cityプロジェクト』の推進」「都心の森一万本プロジェクトの推進」━━━━。
福岡市の都心再開発である『博多コネクティッド』でビルの更新が進む博多駅前に位置するのが、明治公園だ。
今回、パークPFIによる明治公園整備・管理運営事業において、優先交渉権者として選ばれたのは、東京建物株式会社を代表とするグループだった。
同公園リニューアル事業では今後、周辺環境と調和しながら、新たな「体験」・「にぎわい」・「回遊」の〝Gateway〟(ゲートウェイ:玄関口)となる公園に整備していく。

 

 

今回、総合デザイン監修者として、大阪・関西万博2025のプロデューサーであり、太宰府天満宮仮殿でも知られる建築家・藤本壮介氏を起用した。
樹木と建築が一体となった新たなランドマークが誕生する明治公園では、福岡市のFitness Cityプロジェクトに連動して〝おもわず上りたくなる階段〟と〝歩きたくなる立体回廊〟を設ける。
さらに健康増進施設も設置していく計画であり、施設構成は次の通りだ。
◎屋上:屋上広場
4階:健康増進施設(ジム、ランニングステーション、サウナで構成)
◎3階:同上(同)
2階:飲食系店舗/テラス状通路
1階:飲食系店舗/トイレ/喫煙所

 

 

これら立体回廊や健康増進施設に加えて、花のゲートやシンボルツリーを設けることでエントランス機能を強化していくとする。
一方、落葉樹や常緑樹など多様な樹種の植栽により〝グリーンオアシス〟を創出していくことを通じて、福岡市の『都心の森1万本プロジェクト』も推進していく考えだ。
さらに公園の管理運営の充実の一環として、AI カメラの導入による安心・安全対策や人流解析などの新技術も導入していく。

 

 

明治公園は2024年度に着工、2025年春から順次供用開始予定

【画像】画像:福岡市発表資料より

画像:福岡市発表資料より

 

博多駅前に立地する明治公園は、博多駅地区土地区画整理事業で1965年に開園した都市公園だ。
2008年から博多駅周辺地区における浸水対策工事をはじめ、地下送電管路推進工事や博多駅前広場地下車路建設工事に際し、公園内の一部区域が工事により占用され、その後も占用が継続されながら、2011年に明治公園の再整備に着手し、2015年から順次共用を開始してきた。

 

 

今回、東京建物株式会社を代表とするグループの構成員は、株式会社梓設計九州支社、株式会社ランドスケープむら、株式会社旭工務店、木下緑化建設株式会社。
今後、明治公園のリニューアルに向けては、他の2公園と同様に2023年9月に事業基本協定を締結して、設計・協議に入っていく。そして、2024年度に着工して、2025年春から順次供用を開始していく予定だ。

 

 

施設概要

施設名称  明治公園
所在地     福岡市博多区博多駅前三丁目
公園種別  街区公園
面積        3,572 ㎡
開園年度  1967年度

 

 

参照サイト

福岡市住宅都市局公園部 Park-PFI 推進課『Park-PFI 制度を活用した魅力あふれる3公園が誕生!
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/107665/1/Park-PFI_miryokuafureru3kouenntannjou.pdf

 

 

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編集者兼ライター
近藤 益弘
1966年、八女市生まれ。福大卒。地域経済誌『ふくおか経済』を経て、ビジネス情報誌『フォー・ネット』編集・発行のフォーネット社設立に参画。その後、ビジネス誌『東経ビジネス』、パブリック・アクセス誌『フォーラム福岡』の編集・制作に携わる。現在、『ふくおか人物図鑑』サイトを開設・運営する。

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