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福岡東総合庁舎の跡地にJR九州を代表とした企業グループが12階建て『コネクトスクエア博多』を建設【福岡市博多区】

博多駅周辺地区での都心再開発事業である『博多コネクティッド』が進展していく中、博多駅筑紫口近くにあった福岡県の福岡東総合庁舎跡地でも建設工事が進んでいます。福岡県による公民連携(PPP)の開発プロジェクトとして、地元企業グループが2024年3月に完成させる、斬新なオフィスビルの概要を紹介します。

福岡県の公民連携事業でJR九州・福岡地所・麻生が『コネクトスクエア博多』を建設

画像提供:JR九州

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九州旅客鉄道株式会社(JR九州)を代表企業に、福岡地所株式会社と株式会社麻生を構成員とする企業グループが現在、福岡市・博多駅東1丁目で地下1階・地上12階のオフィスビル『コネクトスクエア博多』を建設中だ。

 

JR博多駅筑紫口から東へ徒歩約3分の場所にあった福岡県福岡東総合庁舎の跡地において、新たなオフィスビルの建設が進んでいる。
20243月の完成を目指す同ビルは、敷地2,688平方メートル、延床面積21,535平方メートルという建築規模だ。

同地に以前建っていた建物は、1983年に完成した福岡県福岡東総合庁舎であり、博多県税事務所や福岡県Ruby・コンテンツ産業振興センターなどが入居していた。
同庁舎の所有者である福岡県は公民連携(PPP)として、定期借地方式を用いた土地貸付による有効活用を図ることを決めた。

 

201810月、『福岡東総合庁舎敷地有効活用事業』における事業者公募を開始した。
20198月、優先交渉権者として、JR九州を代表企業に福岡地所と麻生を構成員とする企業グループが選定された。

現在、建設中の同ビルは、博多駅周辺地区でのつながりや広がりの創出で賑わいの拡大に寄与する先進的なビルへの建て替えを促進させる『博多コネクティッド』で容積率緩和などのボーナスを認定されている。

 

画像提供:JR九州

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博多駅筑紫口近くに2024年3月、斬新な12階建て『コネクトスクエア博多』誕生

 

画像提供:JR九州

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3層毎に分節した建築デザインが、さまざまな角度で周囲と向き合うことでまちなみとの調和を図っていく━━━━。
博多駅東エリアにおいて、新たなランドマークとなる同ビルは、デンマーク王立図書館をはじめ世界各地で数多くの作品を手掛けてきた、コペンハーゲンの建築設計事務所『シュミット・ハマー・ラッセン・アーキテクツ』による建築デザインだ。

 

筑紫口中央通りに面した『コネクトスクエア博多』の1階にはピロティ広場を設けており、博多まちづくり推進協議会と連携しながら、多彩なイベントを開催していく。
そして、博多駅筑紫口エリアにおける賑わいの創出にも寄与していく考えだ。
また、1階の広場や歩行空間にはベンチも設置し、1年を通して花や緑を楽しめて、まちに潤いや憩いを与えていくという。

 

一方、『コネクトスクエア博多』のエントランスホールの内装には、福岡産の木材を利用する。
『コネクトスクエア博多』の1階には、福岡県産品を使ったメニューを提供するカフェが入居し、23階に福岡県税事務所が入る。
4階以上は、貸しオフィスとなる予定だ。

 

福岡市が取り組む『感染症対応シティ』の実現に向けて、オフィス内には自然換気による通風ユニットを設置する。
また、エレベーター行先階予約システムによる非接触対応、さらにピロティや緑の広場による過密対策にも取り組んでいく。

 

一方、災害時における建物の機能維持としては、制振ダンパーによる揺れの低減で地震時における建物の安全性を確保している。
また、非常用発電機は72時間稼働分の燃料を確保し、建物内の防災備蓄庫には緊急時の食糧・飲料水・毛布などの生活必需品として3日間分を常備する。

 

福岡東総合庁舎敷地有効活用事業について、JR九州を代表企業に福岡地所と麻生を構成員とする企業グループでは、次のようなコメントを発表している。

 

「当グループはいずれも福岡県内に本社を置く企業であり、福岡県の発展および博多駅東エリアの活性化につながるオフィスビルの開発を目指します。1階には福岡県産品を使ったメニューを提供するカフェを導入するなど、まちの回遊性向上を図るとともに、福岡市において官民連携で推進する『博多コネクティッド』に貢献し、これからの博多駅周辺のまちづくりに寄与してまいります」

 

物件概要

所 在 地/ 福岡市博多区博多駅東一丁目218 1及び 219番(地番)
      (住居表示:福岡市博多区博多駅東一丁目17番1号)
   / 事務所、店舗、駐車場
事業主体/ 九州旅客鉄道株式会社(代表企業)、福岡地所株式会社、株式会社麻生
   / 地下1階・地上12
敷地面積/ 2,688.84
延床面積/ 21,535.00
   / 20223
   / 20243(予定)
   /『博多コネクティッドボーナス』認定済

 

参照サイト

福岡東総合庁舎敷地に新たなランドマークが誕生します!~人流・ビジネス・エリア再開発の起点となる次世代オフィス~
https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2021/11/26/211126_sougoutyousha_new_office.pdf

福岡東総合庁舎敷地有効活用事業に係る公募について
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/fukuokahigashi-ppp-proposal.html

 

 

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編集者兼ライター
近藤 益弘
1966年、八女市生まれ。福大卒。地域経済誌『ふくおか経済』を経て、ビジネス情報誌『フォー・ネット』編集・発行のフォーネット社設立に参画。その後、ビジネス誌『東経ビジネス』、パブリック・アクセス誌『フォーラム福岡』の編集・制作に携わる。現在、『ふくおか人物図鑑』サイトを開設・運営する。

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