「フクリパ」は、次のステージへ。リニューアルで目指す、新しいメディアのかたち
2020年のスタート以来、「福岡の今と未来をつむぐ」をコンセプトに、街の魅力や新たな価値を発信し続けてきたWebメディア「フクリパ」。今回は、8月末におこなったサイトのリニューアルを機に、編集部の5名が集まり、改めてフクリパの原点や編集方針、チームの思いについて語り合います。聞き手は、いつもフクリパの記事を書いていただいているライターの山本さんにお願いしました。
この記事の目次
あわせて読みたい

「福岡の今と未来をつむぐ」とは。「フクリパ」誕生の思い
――まずは改めて、「フクリパ」がどのような思いから生まれたメディアなのか教えてください。
坪倉:
フクリパが立ち上がった2020年2月は、福岡市の再開発促進事業である「天神ビッグバン」や「博多コネクティッド」によって、福岡の街が大きく変わろうとしていたタイミングでした。
まだ目に見える形にはなっていませんでしたが、福岡はこれからもっと面白くなる街だという確信があったことを記憶しています。
だからこそ、その時々の出来事だけを伝えるのではなく、福岡の“今”と、その先に広がる“未来”の可能性をつなぎながら届けるメディアにしたい――。そんな思いから、フクリパは誕生しました。

「フクリパ」を運営する「えんメディアネット」代表の坪倉
三角:
“今”というのは、福岡でまさに現在起きている出来事のことです。一方で”未来”というのは、都市としての福岡や、そこで暮らす人たちの成長も含めたもの。
そうした変化や可能性まで届けられるメディアでありたいという思いを持っています。
「フクリパ」は「福岡リープアップ(Leap Up)」の略なんです。”Leap Up“には、「跳ね上がる」「思い切って挑戦する」という意味があります。
福岡は人口が増え、スタートアップ企業や再開発など、新しい動きが次々と生まれていますよね。
その目覚ましい成長や街の勢いを、より多くの人へ届けたいという思いを、この名前に込めています。

メディアグループの頼れるリーダー・三角
――創刊当初から、その思いは変わっていないのでしょうか。
三角:
当初から、福岡の魅力を日本だけでなく海外に届けたいという思いは変わっていません。
多言語で記事を届ける取り組みを始めたことで、海外からもフクリパの記事が読まれていることが分かりました。
そうした反響を受け、改めて福岡の魅力を世界へ発信していく役割の大きさを感じています。
寶坂:
届ける相手は広がっていますが、記事づくりの軸は変わっていません。
「福岡で今話題だから」ではなく、フクリパに関わっている私たちが本当に面白いと思ったことを届ける。
その姿勢は立ち上げ当初から変わっていないんです。

コンテンツづくりの中核を担う、制作担当の寶坂
それぞれの視点がメディアをつくる
――現在は5人体制で運営されています。それぞれどのような役割を担っているのでしょうか。
坪倉:
フクリパを運営する「えんメディアネット」の代表を務めています。
私は直接編集に携わるのではなく、ビジョンを考える役割ですね。
「これからフクリパをどういうメディアにしていくか」を考え、それをチームに共有しています。
三角:
私はメディアグループのリーダーとして、事業の構築や方向性を考える立場です。
立ち上げ当初は坪倉と二人だけで始めましたが、今はメンバーそれぞれが専門性を持つようになったので、全体を見渡しながらチームを支える役割を担っています。
寶坂:
私はコンテンツ制作全般を担当しています。
企画や構成、内容のチェックなど、記事が公開されるまで幅広く関わるような役割です。
最近はサイトリニューアルや新しい企画づくりにも携わっています。
伊藤:
私はデータの分析を担当しています。アクセス解析やKPI設計を行い、「どんな記事が読まれているのか」「どんな読者に届いているのか」を分析しています。
数字から見えてくる発見を編集メンバーへフィードバックするのも仕事ですね。
谷口:
私はSNS運用を担当しています。
Xを中心に発信していますが、これから開業する当社の都市滞在型スマートホテル「YADO/Re(ヤドリ)」のInstagramなどの運用にも携わっています。
読者の反応を一番近くで感じられるポジションなので、その声を記事づくりにも生かしたいと思っています。

笑いも交えながら、改めてフクリパについて語り合いました
独自の視点で掘り起こす福岡の面白さ
――「フクリパ」の記事が、他のメディアと異なる点はどこだと思いますか?
寶坂:
大きな違いは、福岡の情報を全国、そして世界へ届けることを前提にしている点です。
それに加えて、編集部やライターが「これは面白い」と感じたテーマを大切にしています。
今話題になっているものだけではなく、「意外と知られていないけれど、きっと刺さる人がいる」という視点で企画を掘り起こし、記事として届けています。
例えば福岡のバス停をテーマにした記事のように、「そこに着目するの?」と思われるような切り口も、フクリパの特徴かもしれません。
他のメディアがあまり取り上げないテーマにも積極的に挑戦できることは、大きな強みだと思っています。
谷口:
フクリパのSNSを見ていると、街の再開発のような大きなニュースだけではなく、昔ながらの喫茶店やディープなお店の記事にもすごく反応があることがわかるんです。
「こんなお店があったんだ」「懐かしい」とコメントが付いたり、保存されたり。読者の日常や思い出につながるようなテーマは、積極的に届けたいと思っています。

編集部期待の若手・SNS運用を担当する谷口
三角:
AIが普及した今だからこそ、自分たちが現地へ足を運び、自分たちの目で見て、自分たちの言葉で伝えることの価値は、これまで以上に大きくなると思っています。
だからこそ、これからも現場で感じた空気や気づきを大切にしながら、フクリパらしい記事を届けていきたいですね。
――実際に、記事づくりで意識していることはありますか。
三角:
まず、「読んだ人が嫌な気持ちにならないか」はすごく意識しています。
フクリパの名前の由来が”Leap Up”なので、気分が盛り上がるような話題を取り上げたいと思っています。
寶坂:
「福岡の人だけが分かる記事」にはしたくないという意識もあります。
例えば住所を書く時も「薬院」だけではなく「中央区薬院」と表記したり、最寄り駅からの行き方を丁寧に紹介したり。
土地勘のない人でも楽しめる記事づくりを心掛けています。
「読む」だけではなく、「楽しむ」メディアへ
――8月にサイトをリニューアルされますが、その背景にはどんな思いがあったのでしょうか。
坪倉:
一番大きかったのは、「もっとフクリパを回遊してもらいたい」ということです。
記事も6年分が積み重なっているので、新着記事だけでなく、テーマごとにまとめたり、特集として楽しめたり、フクリパならではの視点をもっと見つけてもらえるサイトにしたかったんです。
「福岡をこんな切り口で見るんだ」という新しい発見に出会える場になればと思っています。
もう一つ意識したのは、読者だけでなく、福岡で事業を営む企業や店舗の皆さんにも、「このメディアで発信したい」と思っていただける存在になることです。
PRや告知などでも活用してもらいたいと思っています。
伊藤:
ありがたいことに、フクリパというメディアもこの1年で着実に読者の皆さんに届くようになってきました。
アクセスデータを見ても、読者の方が複数の記事を読んでくださる傾向が強まっています。
また、ここ半年でWeb検索だけでなくSNSからの流入も大きく伸びています。
読者の方とのつながりが広がってきたことを受けて、さらに多くの記事や特集が楽しめるサイトを目指したいという思いが、今回のリニューアルにつながっています。

データ分析を担い、数字からフクリパを支える伊藤
「価値を解き放つ」という理念から生まれた、新たな挑戦
――今年9月には「えんメディアネット」が運営する都市滞在型スマートホテル「YADO/Re(ヤドリ)」も開業します。フクリパとのつながりについて教えてください。
坪倉:
まず今回のリニューアルに合わせて、「えんメディアネット」という会社のステートメントを新たに策定しました。
それが「その価値を、解き放つ」です。
福岡には、まだ多くの人が気づいていない魅力や価値があります。それを見つけ出し、新たな視点で伝えていくこと。それが私たちの役割だと考えています。
その考え方を軸に、フクリパをはじめ、「YADO/Re」を含めた事業を展開していきたいと考えました。
フクリパがコンテンツを通じて福岡の魅力を伝える媒体であるように、「YADO/Re」も宿泊という体験を通して福岡の新たな魅力に出会うきっかけをつくる存在です。
形は違っても、福岡の価値を届けるという思いは共通しています。
三角:
そういう意味で、「YADO/Re」もひとつのメディアだと考えているんです。
>>「YADO/Re(ヤドリ)」についてはこちらをチェック!
https://fukuoka-leapup.jp/biz/202603.75356
次の目標は、「一緒に作り上げる」メディア
――最後に、フクリパがこれから目指す姿を教えてください。
三角:
読者のみなさんとリアルな場でつながる機会もつくっていきたいですし、発信するだけの一方通行ではないメディアにしていきたいと思っています。
いつかは「フクリパフェス」のような、オフラインのイベントもやってみたいですね!
谷口:
SNSでも読者のみなさんからたくさんヒントをいただいています。
「おすすめのお店を教えてください」と募集して、一緒に福岡の魅力を探していくような企画もやっていきたいなと思っています。
寶坂:
個人的には、フクリパを福岡のコンテンツが集まるポータルサイトのような存在にしていきたいと思っています。
いろいろなクリエイターが集まり、福岡の魅力を発信し、それを見た人がまた街へ出かける。
そんな循環が生まれたら、街はもっと面白くなるはずです。
伊藤:
私は、読者のみなさんが本当に求めているものをデータから読み解いていきたいと考えています。つくり手の感覚と数字、その両輪で、コンテンツを磨き続けていきたいです。
坪倉:
これまでは、フクリパというメディアを育てることに力を注いできましたが、これからは、「育てるフェーズ」から「活用されるフェーズ」へ進んでいきたいと考えています。
読者のみなさんはもちろん、福岡で活動するさまざまな人や企業、地域にとって、「何か始めるならフクリパ」「福岡のことを伝えるならフクリパ」と思っていただける存在になれたら嬉しいですね。
そうしたつながりを広げながら、福岡の新しい価値を生み出し、それをさらに多くの人へ届けられるメディアを目指していきます。
福岡という街は、今も大きく変わり続けています。
その変化を追いかけるだけではなく、「まだ気づかれていない魅力」に光を当て、人と街をつなぎ続けること。
それがフクリパの変わらない役割です。
サイトリニューアルを経て、新たな一歩を踏み出したフクリパ。
福岡をもっと好きになるきっかけを生み出す挑戦は、これからも続きます。

(聞き手:ライター山本佳代)



