1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

バスの系統番号について考察する「すの子」【福岡市中央区】

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載151回目は、福岡市中央区にある「すの子」バス停をご紹介します。

<編集部より>
連載も150回を超えましたが、
この記事は非マニアにとって、これまでのTOP3には入るであろう難易度です。心してお読みください!

 

 

時刻表から見える路線の変化

前回の伏線回収に、今回はすの子です。

 

 

バス停は、中途半端に「ひらがな」です。

 

 

日常生活で使わない漢字は難しいので。簀子

 

 

最近のすの子トピックといえば、ロピアの開店ではないでしょうか。バス停から近いです。

 

 

 

しかしわたくしは、あくまでバス停のほうが気になるわけで、

 

 

 

まず9年ほど前、2017年の時刻表を先に載せます。

 

 

そしてこれが、2026年3月改正の時刻表、最新のものです。

 

昨今の新型コロナウイルスや運転士不足の影響で、だいぶ本数が減ってしまったなという感慨がありますが、「68」と「68‐1」であることは変わらず。

 

 

終点はどちらも福浜ですが、途中経路が違って、給油センター経由が「68」福大若葉経由が「68‐1」です。明快ですね。

 

現在の本数は「68‐1」が多めながら、「68」のほうが先にできた路線であるため、後からの系統に「-1」という枝番がついています。

 

 

そして反対方向、天神博多駅方面の時刻表、これは敢えて、現在のものを先に載せます。

 

 

どん!(効果音)

「68」はそのまま、しかし「68‐1」が消えて、新たに「46」「61」「46L」が現れます。難解です。

 

 

これは2017年の時刻表です。「46」関連はありません。

視点をすの子から「福浜」へうつしましょう。

今年3月改正まで、「福浜」に発着するバスは、博多駅~天神~給油センター~福浜の「68」若久方面(那珂川営業所/がんセンター)~天神~福大若葉~福浜「61」/「68‐1」2種類でした。

 

68」は、博多駅ゆきも、福浜ゆきも、両方向とも同じ番号しかし若久界隈を経由するバスは、福浜方向なら「68‐1」福浜を始発として若久方向に向かう便は「61」と、往復で違う番号になっていました。

 

これはややこしいようでいて、

 

天神あたりで福浜に行きたければ、「68」か「68‐1」という、68がついている番号に乗ればいい。天神よりだいぶ手前の若久あたりでは以前、県庁方面も福浜方面も同じ「61」だったので、福浜ゆきを「68‐1」に変更することで、番号での識別が可能になった

 

天神あたりで若久方面に行きたければ「61」に乗ればよく、「61」は福浜以外に、県庁のほうからも来るので、合流する天神付近では同じ番号を名乗っているのが望ましい。

 

という事情があるので、ちゃんとした意図のある施策だと言えます。

 

しかしながらここに新たに、

博多駅~竹下~井尻の「46」博多駅~竹下~ららぽーとの「46L」

博多駅~福浜の「68」をくっつけよう、という試みが今年の3月におこなわれまして、

 

 

こうなりました(再掲)。

 

 

前回掲載の、《ららぽーとまで「46L」で来たから同じ「46L」で帰ろうと思っても、永遠に乗れない》なんてのはかわいいものです。福浜付近からららぽーと(「ら」が3つ連続)へ直通できるようになった代わりに、「68‐1」で福浜に来たひとは、その乗車バス停によって、帰りに乗れる系統が違うという悲劇が起こっています。この悲劇に関しては、次回福浜に続きます。

 

「誰かの幸せは、誰かの犠牲のもとに成立している」バスのダイヤ改正も人生も同じですね(笑)。

 

 

 

基本情報

バス停名:すの子(すのこ)

・住所:〒810-0075 福岡県福岡市中央区港2丁目1 [map]

・天神からの行き方例:

「天神北(3:フタタ前)(那の津方面)」バス停から 68-1福浜行きに乗車し、「すの子」バス停で下車。約8分、210円。

 

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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