狭い道を縫うように走るバス

バス停を出発し、狭い交差点を右に曲がろうとしているバスがいます。
昨今は黄色と赤の一灯点滅式信号も減少傾向らしいので、この風景もなかなか稀少なのかもしれません。

交差点の角に、小さな看板が立っています。見えますでしょうか。

整然とした区画の住宅地では、似たような交差点の景色が連続するため、右左折の場所を間違えないように、誘導看板が設けられているのです。この路線の名物です。
住宅街の中のバス停

ここは太宰府市の「星ヶ丘第二」バス停です。

昼間に大きな空白があります。

昨年7月のダイヤ改正で減便され、昼間の時間帯に西鉄バスが走らなくなりました。
減便の主たる原因は運転士不足とのことですが、代替手段として乗合ジャンボタクシーが運転されますので、どちらにせよ運転士さんひとりは必要なのです。ジャンボタクシーは乗客定員8名なので、大型二種免許が必要ないとはいえ、「車両を小さくするより、大型二種免許取得に何らかの支援をするほうが効果的なのでは?」と思います。

10年ほど前、まだバス停の鉄板が手描きだった頃には、

1時間に1本以上、多いときは3本のバスが走っていました。
反対方向のバス停はどこに?住宅街ならではの配置

反対方向のバス停が見当たりません。時刻表は西鉄五条駅方面だけしか掲載されていませんので、別の場所にあるはずなのですが、

逆方面の、星ヶ丘第二、西鉄二日市駅方面は、

恐らく、探しても見つからないと思います(笑)。
両方向のバス停が離れているところとして、これまで笹原や新原をご紹介しましたが、バスの経路自体は往復とも同じでした。
反対側のバス停が見つからない選手権第1位。「笹原(ささばる)」バス停
反対側のバス停が遠すぎる選手権1位?「新原」【福岡県糟屋郡】

実はこの付近、道幅の狭い区間でバス同士がすれ違うことがないように、路線経路が上りと下りで違っています。バスの本数が少なくなった現在は、1台の車両が往復しているだけなので、すれ違う危険性もないのですが、まだ路線が元気だったころの名残です。
西鉄五条駅方面が緑線で、西鉄二日市駅方面が青線、共通部分が赤線です。
それぞれの星ヶ丘第二バス停は、緑丸と青丸の位置にあります。よって、このバス停で佇んでいても、そもそも西鉄二日市方面のバスが通らないため、追いかけてバス停位置を確認することもできません。

ちなみに紺色の角丸は、西鉄バス誘導看板の位置です。ほかの路線では見られない設備なので、こちらをひととおり訪ねて回るのもよいかと思います。
廃止間際の路線。見られるのもあと少し

西鉄五条駅方面のバスは、二日市駅方面バス停のすぐ近くを通過しますが、このバス停を顧みることなく、左から右へ走り抜けます。

二日市方面バス停には、たくさんの掲示物がありました。

予約制のコミュニティバス「のるーと」が運行を開始したこと、

路線図、

現在の時刻表、先ほども紹介した、補完用のジャンボタクシーの運行に関することなどが告知されていますが、「反対側のバス停がどこにあるのか」の掲示は必要なかったのかなあ、と感じています。地元民が駅まで往復するために使うだけなら、不便はなかったのですかね。

そして3月31日で、西鉄バスの星ヶ丘線は運行を終了します。

「西鉄バス→」と書かれた誘導看板
狭い交差点を縫うように走る小さなバス
往きと帰りで違う経路

そして、ここにバスが走っていたこと、多くの方に記憶しておいていただきたいです。西鉄二日市から太宰府に行かれる途中で、廃止間際の路線に、ちょっと立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。

住宅街をくまなく辿るため、電車ならひと駅の区間を、信じられないくらい遠回りします。それなりに時間の余裕を持って臨んでください。
基本情報
バス停名:星ヶ丘第二(ほしがおかだいに)
・住所:〒818-0121 福岡県太宰府市青山4丁目11[map]
・天神からの行き方例:
【STEP1】「西鉄福岡(天神)」から西鉄天神大牟田線に乗車後、「西鉄二日市」で太宰府線に乗り換え、「西鉄五条」で下車。約34分、370円。
【STEP2】「西鉄五条駅」バス停から太宰府高校入口ゆきに乗車し、「星ヶ丘第二」バス停で下車。約8分、210円。













