天神と中洲の間、那珂川沿いに広がる「春吉」エリア
那珂川沿いに縦長に位置する「春吉」
第5回は「春吉」エリアをご紹介します。
「春吉」は福岡市の中心部を流れる那珂川の西側に位置しており、第3回でご紹介した「住吉」と那珂川を挟んで隣接しています。
那珂川に沿った縦長の地形をしており、南には住吉通り、北には国体道路が走っています。
福岡市地下鉄七隈線の駅にもほど近く、天神や中洲、商業施設の「キャナルシティ博多」は徒歩圏内にあり、西鉄天神大牟田線へのアクセスも便利です。
古くから「福岡の台所」と称される「柳橋連合市場」を擁し、近年は魅力的な飲食店が数多く点在する福岡屈指の「食の街」として人気・知名度ともに上昇しています。
今回はそんな利便性と個性を兼ね備えた「春吉」の魅力に迫っていきます。
都心ど真ん中!アクセスの良さと下町情緒が魅力
春吉の北側には福岡市地下鉄七隈線の「天神南駅」、南側には同「渡辺通駅」がほど近い場所あり、どちらの駅にも徒歩5分圏内と交通利便性の高い立地となっています。
九州一の繁華街・天神はもちろんのこと、福岡市地下鉄七隈線の延伸開業に伴い、福岡市内でも一番乗降数の多い博多駅や福岡空港へのアクセスも便利になりました。
また、春吉から天神までは徒歩15分ほど、博多までは徒歩20分ほどとあまり遠くない距離感なので、徒歩や自転車で通勤・通学する方の姿も多く見られます。
縦に長い春吉はエリアによって様々な表情を見せてくれます。
北部は九州一の歓楽街・中洲に隣接しているため飲食店が多く、中部から南部にかけてはマンションや戸建て住宅の割合が高くなり、最南端には柳橋連合市場を筆頭に、サンセルコ、清川サンロード商店街といった昔ながらの施設が現存し、人情味あふれる下町の情緒も残っています。
■フクリパでは春吉のある春吉校区に関する記事も掲載しています。
圧倒的な賃貸&集合住宅エリア!福岡市中央区「春吉校区」をデータで読む
https://fukuoka-leapup.jp/city/202406.33363
春吉の歴史について
江戸時代前期、福岡藩主・黒田忠之によって元々田畑だった場所が足軽の宅地として開拓され、一帯を流れる那珂川からの浸水を防ぐために土手が築かれるようになりました。これが「那珂郡春吉村」としての始まりとされています。
江戸時代の後期には福岡城下の一部を構成し、居住する下級武士により博多織等の内職などが行われていたようです。
明治時代に入り、那珂川対岸の住吉村と合併し住吉村大字春吉となり、1922年(大正11年)には福岡市の一部となりました。
1945年(昭和20年)の福岡大空襲では、奇跡的に罹災せず、江戸時代に整備された7本の路が現在も残っているそうです。
戦後になると町名町界整理により一部が「渡辺通り」、「西中州」、そして「春吉」に分断されました。
その後、九州最大の歓楽街・中州の隆盛とともに花柳界の人々の家も増え、個性ある地域として発展してきました。
ちなみに「春吉」という地名の由来は、那珂川の対岸に位置する「博多・住吉神社」の秋季大祭で、人々が集まることで多くの穀物が踏みつぶされてしまうことを避けようと、「春のみに収穫する麦を作るのがよい」という考えにちなんでいるという説があるそうです。
出典:https://leisureplan-k.com/load
春吉の歴史を見つめ続けてきた”福岡の台所”こと「柳橋連合市場」
写真提供:福岡県観光連盟
春吉の名所と言えば、那珂川に架かる柳橋の袂に位置する「柳橋連合市場」。
約100年前の昭和初期、大浜の魚市場から仕入れた鮮魚を大八車に乗せて販売していた安部明氏の店「明(あきら)市場」が前身となり、その後、隣接地に商店が集まり、サービス市場、中央市場などの各市場を形成していきました。
戦時中に一時業績は低迷しましたが、終戦と同時に再び活況を取り戻し、やがて各店舗が合体し、柳橋連合と改称。そして任意組合のもとに統一がなされ、平成4年(1992年)8月に「柳橋連合市場共同組合」が設立されました。
約100mのアーケードの中に、現在では鮮魚店・生鮮食品店・酒類販売店・飲食店など約40店舗がひしめき合うように軒を連ねています。
また、柳橋連合市場は「福岡の台所」として広くその名が知られており、特に年末になると博多のお正月食材を求める多くの買い物客で賑わうことでも有名です。
出典:https://yanagibashi-rengo.net/
【柳橋連合市場】
住所:福岡市中央区春吉1丁目6番1号
公式サイト:https://yanagibashi-rengo.net/
近年は福岡屈指の「食の街」として有名に
数十年前の春吉エリアは、中洲に隣接していることや通りの暗さ、ホテル街があったことなどから「なんとなく危なそうな街」という印象がありました。
しかし、バブル期の1989年に「ホテル イル・パラッツォ」が開業して以来、徐々に個性的なお店が開業するようになり、近年では魅力的な飲食店が数多く点在する「福岡屈指の食の街」としてその名が知られるようになりました。
それでは春吉の魅力的なお店をいくつかご紹介してみましょう!
破格すぎるランチコースが話題!「鮨みつ」
カウンターの大型スクリーンに美しい映像が映されるという演出も楽しめる人気のお鮨屋さん。
夜もさることながら、10貫ほどの握りに一品料理が数品付くという破格すぎるランチコースが話題にもなっています。
【鮨みつ】
■住所:福岡市中央区春吉3-23-22 [MAP]
■TEL:092-725-7575
■営業時間:昼の部 12:00一斉スタート/夜の部 18:00/20:30一斉スタート
■定休日:水曜
■アクセス:福岡市地下鉄七隈線「天神南駅」から徒歩4分
■Instagram:https://www.instagram.com/sushi__mitu/
明太子好きな人にはたまらない!「博多明太子生パスタ Superまりお」
SNSでバズっている大人気の明太子を使った生パスタ専門店。
オープン前から並びの列ができる人気のお店です。
パスタは全部で6種類、どれも明太子を使っているので明太子好きな人にはたまりません!生パスタ特有のもっちもちの麺の食感は、食べれば食べるほどクセになります。
【博多明太子生パスタ Superまりお】
■住所:福岡市中央区春吉3-16-17 [MAP]
■TEL:092-406-7450
■営業時間:11:30〜16:30、17:00〜21:00
※最新の営業時間は店舗に要確認
■定休日:月曜
■アクセス:福岡市地下鉄七隈線「天神南駅」から徒歩7分
■Instagram:https://www.instagram.com/mentaiko_pasta_hakata/
高級地鶏を使用した串のコースは高い満足感!「博多 焼鳥酒場すぅ。」
2023年8月にオープンした穴場のお店。特別な日に絶対外さない、絶品焼鳥ディナーが楽しめる焼き鳥店です。
高級地鶏を使用した串のコースは最初から最後まで高い満足感が得られます。
店内は全席カウンター。綺麗めの内装で雰囲気が良いのもポイントです。
【博多 焼鳥酒場すぅ。】
■住所:福岡市中央区春吉3-21-22 [MAP]
■TEL:092-406-7322
■営業時間:17:00〜23:00
※最新の営業時間は店舗に要確認
■定休日:月曜
■アクセス:福岡市地下鉄七隈線「天神南駅」から徒歩3分
■Instagram:https://www.instagram.com/suu.yakitori/
和風な隠れ家角打ち屋さん「KAKUUCHI 骨屋」
お酒もご飯も美味しい、和風な隠れ家角打ち屋さん。
店名の通り骨を使ったおつまみが多いのが特徴です。
店内には隠し扉があったり時代劇が流れていたりなど、和風でワクワクする空間に仕上がっています。
春吉周辺で遅い時間まで開いてる飲み屋さんを探してる人にはおすすめのお店ですよ。
【KAKUUCHI 骨屋】
■住所:福岡市中央区春吉2-12-19 [MAP]
■TEL:092-715-2788
■営業時間:21:00〜翌8:00
※最新の営業時間は店舗に要確認
■定休日:不定休
■アクセス:福岡市地下鉄七隈線「渡辺通駅」から徒歩8分
■Instagram:https://www.instagram.com/kakuuchi.honeya/
春吉のランドマークと言えば!「HOTEL IL PALAZZO(ホテル イル・パラッツォ)」
そして春吉のランドマークとなっているのが「ホテル イル・パラッツォ」。
20世紀を代表する世界的な建築家イタリア人のアルド・ロッシと、日本を代表するインテリアデザイナー・内田繁がタッグを組み、1989年に開業した日本初のデザインホテルです。
2023年10月には「再定義」を経て大規模改修されグランドオープン。
現在も那珂川のほとりで輝きを放っています。
■ホテル イル・パラッツォのリニューアルオープンはフクリパでもご紹介しています。
10月1日、「博多のエルドラド」が誕生!新生ホテル イル・パラッツォの3つの挑戦
https://fukuoka-leapup.jp/entertainment/202308.12874
【HOTEL IL PALAZZO(ホテル イル・パラッツォ)】
■住所:福岡市中央区春吉3-13-1 [MAP]
■客室数:77 室
■アクセス:福岡市地下鉄空港線「中洲川端駅」から徒歩約7分、七隈線「天神南駅」から徒歩6分、JR博多駅からタクシーで約6分
■公式サイト:https://ilpalazzo.jp/
一人暮らし物件と春吉エリアの相性
校区データによると、春吉エリアはマンションに代表される共同住宅比率は96.7%。
前回ご紹介した美野島エリア(95.7%)よりも高く、福岡市全体の共同住宅比率(79.3%)と比較しても20%以上も高い比率となっています。
また、人口構成は20〜29歳の男女合計が57%となっており、実に住民の半数以上が若者。
この数値は第3回でご紹介した住吉エリア(47.6%)より10%も高く、福岡市全体の26.2%と比較すると実に2倍以上。福岡市内有数の「若年層が多く住む街」ということが分かります。
そんな春吉エリアは、やはり単身向けの1Kや1LDKの物件が多く、家賃は1LDKが7.5万円~9万円台が相場となっています。
ということで、一人暮らしで春吉エリアの物件として、今回はエンクレストの物件をご紹介したいと思います。
エンクレスト天神LIFE
2021年3月竣工の築浅物件。住吉橋通り沿いにある14階建てマンションです。1R・1K・1DKの全3タイプがあり、天神やキャナルシティ博多まで徒歩10分圏内の好立地。全戸Wi-Fi使い放題やセキュリティシステムなど設備も充実しています。
所在地:福岡市中央区春吉1-14-15
最寄り駅:福岡市地下鉄七隈線「渡辺通駅」徒歩6分/ 同「天神南駅」徒歩9分/西鉄天神大牟田線「薬院駅」徒歩1分
物件概要はこちらから:https://www.encrest.jp/rent/detail/?room_id=46956
エンクレスト天神FOCUS
春吉交差点と住吉橋交差点を繋ぐ県道553号線から一本路地を入った場所にある、ホワイトを基調とした12階建てのデザイナーズマンション。間取りは使い勝手の良い1Kタイプ。
フローリングカラーはホワイト×ブラウンの2カラーがあり、ウォークインクローゼットやインターネット使い放題、エコジョーズなど充実の設備と安心のセキュリティが魅力です。
所在地:福岡市中央区春吉2-9-16
最寄り駅:西鉄天神大牟田線「西鉄福岡(天神)駅」徒歩11分/福岡市地下鉄七隈線「天神南駅」徒歩6分/同空港線「天神駅」徒歩11分
物件概要はこちらから:https://www.encrest.jp/rent/detail/?room_id=19901
エンクレスト天神MARK
ブラウンとベージュを基調とした14階建てのデザイナーズマンション。
間取りは使い勝手の良い1Kタイプ。
住吉通りの清川交差点そばに位置しており、博多・天神・薬院にもアクセスできる便利な立地。
さらに全戸南西向きで日当たりも良好です。
インターネット使い放題、セキュリティシステム、宅配ボックスなど設備面も充実しています。
所在地:福岡市中央区春吉1-6-10
最寄り駅:福岡市地下鉄七隈線「渡辺通駅」徒歩4分/西鉄天神大牟田線「薬院駅」徒歩7分/同「西鉄福岡(天神)駅」徒歩12分
物件概要はこちらから:https://www.encrest.jp/rent/detail/?room_id=39007
エンクレスト天神GLEE
桜十字病院からキャナルシティ博多方面へ延びる通り沿いに位置する、スタイリッシュな14階建てのデザイナーズマンション。間取りは1R・1K・1DK・1LDKの4タイプ。
この界隈は近年お洒落なカフェやショップができており、周辺環境も充実しています。
天神やキャナルシティ博多方面が徒歩圏内なのもうれしいポイント。
インターネット使い放題やセキュリティシステムなど充実の設備面も魅力です。
所在地:福岡市中央区春吉2-11-9
最寄り駅:福岡市地下鉄七隈線「渡辺通駅」徒歩7分/同「天神南駅」徒歩8分/西鉄天神大牟田線「西鉄福岡(天神)駅」徒歩10分
物件概要はこちらから:https://www.encrest.jp/rent/detail/?room_id=47950
いかがだったでしょうか。
福岡の魅力を楽しむことができるポイントが満載の美野島エリア近辺のエンクレスト物件の最新情報はこちらのサイトから確認することができます。
エンクレストのマンション物件総合サイト(賃貸・購入・売却・投資)
あなたのライフスタイルにピッタリの物件をぜひ見つけてみてください。
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