1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

地名の由来の謎を解く「一本木」【福岡市中央区】

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載106回目は、福岡市中央区にある「一本木(いっぽんぎ)」バス停をご紹介します。

今回の主役は「一本木」バス停

 

1階は動物病院、2階は歯科のビルの前に立つのが、

 

 

一本木バス停です。

現在の住所は、平尾3丁目。

 

 

都心方面は、天神・博多駅どちらへも行けます。

 

 

最近まで、交差点の名前にも「一本木」があったのですが、平尾北に改称されたそうです。地元の方が惜しまれていました。

 

 

郊外は、高宮・野間・小笹方面です。こちらは平尾2丁目。

 

 

 

「一本木」の地名の由来

 

先日、テレビ番組で、なぜこのバス停は一本木なのか?ということを調査しまして、その時に気づいたのですが、バス停から鳥居が、近いです。

 

 

宇賀神社は、福岡西方沖地震の際に、「落ちない馬」で注目されました。興味のあるかたは、検索してみてください(丸投げ)

参考:【福岡市】大宮の神社の天井にあるリアルすぎる馬|ふるほん住吉

https://y-ta.net/uga-jinjya/

 

一本木バス停も宇賀神社の鳥居も、それぞれに存在は認識しており、どちらも高宮通り沿いにあることも知っていましたが、相互の距離を考えたことがありませんでした。

 

 

この、宇賀神社が、

 

 

江戸時代は、一本木神社(一本木稲荷)と呼ばれていたらしく、地名の由来となったのは、この近くにあった大きなタブノキとのこと。

 

南方から福岡を目指した旅人は、一本木の大木を見て「もうすぐ福岡に着くなあ」と目印にしていたのでしょうか。当時の情景を想像すると、胸が熱くなります。

 

 

宇賀神社の本殿へは、西鉄電車の高架をくぐって、細長い参道が延びています。

 

 

宇賀神社の横には高宮公民館があって、

 

 

ここの公園も、

 

 

一本木公園」です。

現在の住所表記には使われなくなった地名が、バス停にはいくつも残っています。

 

皆さんの地元はどうですか?

ちょっと周辺バス停の名前に注目してみてください。

 

 

 

基本情報

バス停名:一本木(いっぽんぎ)

・住所:〒810-0014 福岡県福岡市中央区平尾1丁目10 [map]

・天神からの行き方例:

「天神協和ビル前(10)」から、普通52番 長住六丁目ゆきに乗車。約15分、210円。

 

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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