今回は福岡県のおとなり、佐賀県鳥栖市からお届け
鳥栖駅前から出発する、5番の下野ゆきです。
各地に路線が伸びている中、下野ゆきは朝と夕方に1本ずつだけです。小中学生の通学ダイヤ設定のように見えるのですが、私が体験するときはいつも日曜日だからか、児童生徒さんに出会ったことはありません。
今回も、運転士さん以外の誰とも出会うことなく、終点に到着しました。
バス通りは、路線バスを除いて通行止めになるような道幅です。狭い道が好きなマニアとして、この路線バスだけの特別扱いはそそられます。
どうやったら野の字だけが消えるのやら、「下」になっています。
バスは、少し南にある筑後川の堤防脇で待機し、
鳥栖駅から来たバスが折り返すだけなので、下野発も土日祝は2本です。
このバスが本日2本目のバスでありながら、最終便なのです。
誰も乗客を乗せることなく、走り去っていきます。隣のバス停は近いので、下野からも見えています。
と、最終バスを見送ってしまうと、時として大きな悲劇が起こるのですが、
下野では、久留米と佐賀を結ぶ別の路線が近くを通っており、最寄りの「総合福祉会館前」バス停まで徒歩10分あまりで到達できます。
バス停名と位置の不思議な関係
なので安心して、あたらめて下野を見てみると、次のバス停は下野南です。
下野から路線は北に向かっているので、下野→下野南→下野中→下野北と続きます。下野南よりも南に、下野がありますね。位置で考えれば、下野のバス停は「下野南さらに南」といった場所です。
こういう例はほかにもあって、福岡市内でも小笹バス停よりも北側に、小笹南口があります。
>>なぜそうなった?経緯を紹介した記事はこちら「【小笹】「小笹南口」のバス停が「小笹」より北にある理由」
下野も、もともと下野北→下野中→下野南と続いたあとに下野バス停はなく、すぐ近くの久留米市側にバス路線が続いていました。
その後、鳥栖市内で路線が完結することになった際、堤防のそばに折り返し場が設定され、
下野南よりもさらに南側までバスが来るのであれば、近くにバス停をと要望されたのか、バス停が設置されたのですが、代表地名である下野という名前が採用されたため、ややこしいことになっています。いやややこしいと思っているのは、私だけなのかもしれませんが。
夕陽に照らされる電車が映えるのか、近くの鉄橋に向かって撮影をしている若い女性がいました。ぜひこちらのバス停にも目を向けていただきたいです。
基本情報
バス停名:下野(しもの)
・住所:〒841-0063 佐賀県鳥栖市下野町[map]
・天神からの行き方例:
【STEP1】「西鉄福岡(天神)駅」から大牟田線に乗車、「西鉄久留米駅」で下車。
【STEP2】「西鉄久留米」バス停から普通40番 佐賀第二合同庁舎ゆきに乗車し、「総合福祉会館前」バス停で下車後、徒歩約13分。
全体所要時間約1時間30分、910円。