コピルストア

昭和レトロアイテムの宝庫!お子様連れOKのカフェダイニング「コピルストア」【福岡市西区】

いつの時代でも「カフェ」という存在は人々をトリコにします。近年のSNS人気も相まって、おしゃれなカフェ巡りを楽しむ女性も多い中、にわかに脚光を浴びているのが「昭和レトロな喫茶店」。中年以上の方はノスタルジックを感じ、若者にとってはおしゃれなカフェにないレトロ感が斬新だと感じるんだそうです。そこで福岡に今なお現存する「昭和レトロ喫茶店」をピックアップしてご紹介していきたいと思います!

「コピルストア」の場所は地下鉄姪浜駅より徒歩7分

 

今回ご紹介する「コピルストア」があるのは福岡市西区姪浜。

 

最寄駅である福岡市地下鉄「姪浜駅」の北口を出て右折し、秀英予備校がある四つ角を左折してそのまま直進していると、オレンジとベージュのストライプのオーニングテントが目立つ建物が見えてきます。

 

車でのアクセスなら向かいのコインパーキングをご利用ください。

 

 

こちらがコピルストアの外観。先述したオーニングテントがいかにもレトロ感を演出していくれています。

 

 

ドア横で常にたなびいている「珈琲」の茶色の吊り下げ旗。シンプルでかわいいです。

 

 

その傍には水草が浮かぶ大小の水がめが並んでいます。なんとも風情がありますね。

 

 

エントランスにズラリと並ぶメニューボード。入店前に内容をよーくチェックしてからいざ店内へ。

 

築60年以上の古民家をセルフリノベーションした店内空間

 

かつては個人商店として営業されていたという、築60年以上もの古民家をセルフリノベーションした懐かしさの薫る店内。一階のメインフロアは小上がりになっていて、ソファに座って寛げます。

 

 

見上げると天井板や梁が剥き出しになっており、60年以上の歴史を感じさせてくれます。

 

 

建物は二階建てになっており、一階奥のドアを開けると二階へと上る階段が出現します。

壁は当時を忍ばせる砂壁をそのまま採用。階段の途中から廊下に向けて急角度で折れ曲がっているいびつな箇所がありますが、これはおそらく当時無理やり増築したからなんだそうです。

 

 

二階席はゴージャス感のあるロココ調のアンティークチェアが並ぶクラシックテイストあふれるフロア。一階席とは趣が異なり、しっとりとした空間に仕上がっています。

 

 

コピルストア最大の特長が「子供連れOK」だということ。

小さな子連れでもゆっくりレストランの味を堪能したいというニーズに答えるべく、二階席の壁越しにキッズルームも完備されています。砂壁や年季の入った襖はまさに「昭和の子供部屋」といった雰囲気。

お子さんがキッズルームで遊んでいる間に、親はゆっくりと食事が楽しめるんです。

 

コピルストアが生まれるまで

店主でありシェフの奥野陽城さん。調理は全て陽城さんがワンオペで行っていますが、おそるべきはその提供スピード。数種類の大人数の料理も効率的にサクサクと提供していくマルチタスクぶりは長年の飲食経験で培ったもの。

 

店主を務めるのは1977年生まれの奥野陽城さん。

 

静岡県のご出身ながら父のお仕事の関係で幼少期より幾たびの転校を経験。関東の高校を卒業後、大学に進学し、卒業後は幼い頃から好きだった料理を仕事にすべく、飲食店を展開する会社に就職し、韓国料理店からイタリアンまで様々なジャンルの料理スキルやマネージメントを身につけられました。

 

ゆくゆくは自分の店を持ちたいという夢を実現すべく、一念発起して独立。奥様とともに2017年4月にコピルストアをオープンされました。

 

お店のコンセプトは「子供連れでも来れるカフェダイニング」。奥野さんご自身も子どもを持つ親として、子連れで気軽に行けるお店があまりなかった事がヒントになったんだそうです。

 

店内のいたるところが「昭和レトロ」の宝庫!

 

高校時代から「昭和レトロなアイテム」が好きで、個人的にレトロなアイテムを収集しており、店内を構成するアイテムのほとんどは奥野さんが長年かけて買い集めてきた私物なのです。

 

レジのキャッシャーも「ガシャガシャ、チーン!」と音が鳴る昭和中期のもの。今も現役で稼働中です。

 

 

一階にはレトロアイテムが並ぶスペースも完備されており、中でもひときわ目を惹くのが三菱製の真空管ラジオ。昔の電化製品特有のサイズ感と重厚感、そしてレトロなデザインが素敵すぎます。

ちなみにこちらも現役で、店内のBGMはこのラジオから流れているんです。

 

 

最も古いアイテムはこちらの壁掛け時計。なんと100年前のものなんだとか!

こちらもいまだに現役で、定刻になると「ボーン!ボーン!」という懐かしい音が店内に響き渡ります。

 

 

その他にも、これまた懐かしい花柄の炊飯ジャーや年代物の家電品などのアイテムが店内の至る所に点在しています。来店した際にはぜひいろんなところをチェックしてみてくださいね。

 

 

ちなみに、奥野さん愛用のバイクは富士重工(現スバル)社製のスクーター「ラビット」。

1960年代のものながら状態はすこぶる良好で、通勤や買い出しの際にはこのスクーターが大活躍しています。

普段は大体お店の前に停まっているので、今やコピルストアのシンボルにもなっています。

 

 

手作りにとことんこだわった絶品メニューの数々

コピルストアの料理は、素材からソースまでとことん手作りにこだわっています。

営業はお昼のランチタイムと夜のディナータイムの2部制で、お昼は名物のカニクリームコロッケを筆頭に、パスタ・ピラフなどのランチメニューと、お子様向けにはお子様ランチを用意。

夜にはしっかりとしたディナーメニューから、ワインやカクテルなどのお酒に良く合うアペタイザーから一品料理まで幅広く揃っています。

 

 

ディナーメニューのいちおしは「マカロニ&チーズ」税込680円。

程よい大きさのマカロニと、それを覆い尽くすかのようにチーズをまとった一品はお酒との相性も抜群です。

 

 

こちらはお子様向けの夜メニュー「キッズディナープレート」税込1,100円。

いわゆるお子様ランチの豪華版。かわいいサイズ感のオムライスをメインに、唐揚げやサラダ、スープ、クッキーにジュースまで付いており、食べ盛りの子供もきっと満足すること間違いなし!

 

 

ランチやディナーだけでなく、カフェのみの利用だってもちろんOK。コーヒーなどのドリンクから自家製ケーキまでラインナップしています。

その中から今回は「ベイクドチーズケーキ」税込480円と「アメリカーノ」税込350円をチョイスしてみました。

 

 

ベイクドチーズケーキはブルーベリーソースを添えたプレートで提供されます。

濃厚さと口当たりの良さとのバランスがとれたチーズケーキは至福の味。コーヒーとのバランスも良く、レトロな空間の中でゆったりとしたひとときを過ごすことができました。

 

 

今回ご紹介したコピルストアがある姪浜は、かつて唐津街道の宿場町として栄えたエリア。福岡市地下鉄の開通を機に、西区を代表する街として日々開発が進んでいますが、今でもわずかながら古い民家が所々に見受けられます。

 

由緒ある愛宕神社や姪浜住吉神社、姪浜商店街も徒歩圏内なので、コピルストアを拠点に姪浜の歴史散策を楽しんでみても良いかもですね。

 

 

コピルストア

住所:福岡市西区姪の浜4-3-3

営業時間:11:00~22:00(O.S 21:00)

電話番号:092-407-2232

定休日:日曜日(不定休あり)

Instagram:https://www.instagram.com/copilstore/

 

 



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ライター
久原茂保
2001年より福岡発のカフェ情報サイト「CAFE@TRIBE(カフェ・トライブ)」を開設。以来、20年以上に渡り福岡県を中心に数多くのカフェを訪れ、日々取材活動に励んでいる。近年はカフェアドバイザー業やカフェのリブランディング、カフェプロモーションなどカフェ業界の知見とネットワークを活かしたオンリーワンな事業を展開中。グラフィックデザインやWEBデザイン、広告コンサルも。

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