それ単体で食べさせるパンと、何かに寄り添わせることを意図していると感じるパンがある。
カモミロベーカリーさんのパンは、まさに後者で。
塩味とか、控えめなんですよ。バター(有塩)トースト前提なのかな、とか。お料理に合わせて食べて欲しい、と思って作られたのかな?そう感じながら、頂く。
それは、「パンの味そのもの」だけがそうさせるわけでは、無い。店主さんの雰囲気、お店が、パンが醸し出す、柔らかい空気感が、なーんとなく優しくて、でも食べると力強くて。
ヨーロッパとか、そういうパンが主食の国の、素朴なランチや夕餉(ゆうげ)では、こういうパンを囲んで、一日の出来事を振り返る会話が交わされているのかもしれないな、と、そんな想像さえも膨らんでくる。お母さんが、優しく、温かい眼差しを向けながらポトフを出してくれたりしてね、、、
「力強さ」も感じさせてくれるパン
カモミロベーカリーさんは、大牟田市にある小さなパン屋さんです。大牟田駅からも近いので、ショートトリップがてら立ち寄りやすい場所にあるのもありがたい。女性店主さんは、とても柔らかいモノゴシで、白を基調とした店内の雰囲気も優しいんですよとても。
だけど、ね。パンを食べると意表を突かれます。芯の強さを感じさせる、おっとこまえー!なパンたち。
カンパーニュは程よい酸味が心地よく、塩味は控えめ。みっしり詰まっているのではなく、プルッモチッとしたクラム(内生地)と、軽めでも味わいが濃いクラスト(外皮)。
パンドミも同じく、塩味は控えめで、酸味と食感が主役のような印象を受けます。ミミは薄めでパリンッと弾けるよう、クラムはしーっとり、ムチムチ。耳とクラムの対比というか、軽やか〜!からの、むちーっと噛み締める感じがクセになる。
そしてやはり、ミミの甘味(味)が濃い。 どちらも冒頭で申しました通り、バターに合うというか、むしろバターに合わせて作られたのかしらん?と思ってしまうほど優しい塩梅、味わい。でも、ふわふわスカスカの「優しさ」ではなく、みっちりと詰まった「力強さ」も感じさせてくれるパン。それが、カモミロさんのパン。
料理人の方にも重宝されるんじゃないかなぁ、愛されるんじゃないかなぁと思います。これにはアレが合うんじゃないか?コレも良いんじゃないか?と、想像力を掻き立ててくれるんですよね、こちらのパンは。
もちろん、リュスティックにホコホコの大納言がたっぷりのパンや、小型のオヤツパン等もありますので、お食事に添えるパンと、帰り道にパクッと食べちゃうパン。お好みに合わせて選ぶことが可能ですよ。
つまりは、ついつい買い過ぎ注意、なわけですね笑
店舗情報
カモミロベーカリー
住所:〒836-0046 福岡県大牟田市本町2丁目4−7[map]
営業時間:10:00〜18:00
電話番号:0944-32-8697
定休日:日、月、火曜日
Instagram:@camomillo_bakery
https://www.instagram.com/camomillo_bakery/