パンオタクが選ぶ福岡パン

想像力を掻き立てる、優しくも力強いパンたち。カモミロベーカリーの「カンパーニュ」と「パンドミ」【福岡県大牟田市】

福岡で10年以上パンブログを続け、2020年には城南区別府にパン喫茶をオープンさせた「pantiki」さん。毎日をリープアップしてくれる福岡のパンを、「ひとぱん入魂」の気持ちで1つずつご紹介いただくこちらの連載。39回目の今回は、福岡県大牟田市にあるカモミロベーカリーさんの「カンパーニュ」と「パンドミ」です。

それ単体で食べさせるパンと、何かに寄り添わせることを意図していると感じるパンがある。

カモミロベーカリーさんのパンは、まさに後者で。

 

塩味とか、控えめなんですよ。バター(有塩)トースト前提なのかな、とか。お料理に合わせて食べて欲しい、と思って作られたのかな?そう感じながら、頂く。

 

それは、「パンの味そのもの」だけがそうさせるわけでは、無い。店主さんの雰囲気、お店が、パンが醸し出す、柔らかい空気感が、なーんとなく優しくて、でも食べると力強くて

 

ヨーロッパとか、そういうパンが主食の国の、素朴なランチや夕餉(ゆうげ)では、こういうパンを囲んで、一日の出来事を振り返る会話が交わされているのかもしれないな、と、そんな想像さえも膨らんでくる。お母さんが、優しく、温かい眼差しを向けながらポトフを出してくれたりしてね、、、

 

 

 

「力強さ」も感じさせてくれるパン

カモミロベーカリーさんは、大牟田市にある小さなパン屋さんです。大牟田駅からも近いので、ショートトリップがてら立ち寄りやすい場所にあるのもありがたい。女性店主さんは、とても柔らかいモノゴシで、白を基調とした店内の雰囲気も優しいんですよとても。

 

だけど、ね。パンを食べると意表を突かれます。芯の強さを感じさせる、おっとこまえー!なパンたち

 

カンパーニュph

 

カンパーニュは程よい酸味が心地よく、塩味は控えめ。みっしり詰まっているのではなく、プルッモチッとしたクラム(内生地)と、軽めでも味わいが濃いクラスト(外皮)。

 

パンドミph

 

パンドミも同じく、塩味は控えめで、酸味と食感が主役のような印象を受けます。ミミは薄めでパリンッと弾けるよう、クラムはしーっとり、ムチムチ。耳とクラムの対比というか、軽やか〜!からの、むちーっと噛み締める感じがクセになる。

 

 

そしてやはり、ミミの甘味(味)が濃い。 どちらも冒頭で申しました通り、バターに合うというか、むしろバターに合わせて作られたのかしらん?と思ってしまうほど優しい塩梅、味わい。でも、ふわふわスカスカの「優しさ」ではなく、みっちりと詰まった「力強さ」も感じさせてくれるパン。それが、カモミロさんのパン。

 

料理人の方にも重宝されるんじゃないかなぁ、愛されるんじゃないかなぁと思います。これにはアレが合うんじゃないか?コレも良いんじゃないか?と、想像力を掻き立ててくれるんですよね、こちらのパンは。

 

 

もちろん、リュスティックにホコホコの大納言がたっぷりのパンや、小型のオヤツパン等もありますので、お食事に添えるパンと、帰り道にパクッと食べちゃうパン。お好みに合わせて選ぶことが可能ですよ。

 

つまりは、ついつい買い過ぎ注意、なわけですね笑

 

 

 

店舗情報

カモミロベーカリー

住所:〒836-0046 福岡県大牟田市本町2丁目4−7[map]

営業時間:10:00〜18:00

電話番号:0944-32-8697

定休日:日、月、火曜日

Instagram:@camomillo_bakery

https://www.instagram.com/camomillo_bakery/

 

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パンブロガー
pantiki
福岡在住。色々なパンを食べ歩き、「ひとパン入魂」を心に紹介するパンブログを10年以上運営。2020年には福岡市城南区別府に、ブログを三次元化させたパン喫茶「kissaten ぱんフレット。」をオープン。オリジナルのメニューの提供のほか、ロスになる前のパンにアレンジを加え、ストーリーと一緒に味わってもらう「パンのバトン活動」を続けている。

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