「オタクの朝は早い」という言葉があります。
趣味のためならどんな早起きでも苦にならないのです。まだ明ける気配のない早朝に、最寄りのバス停へ急ぎます。
バスを乗り換えて、
薬院駅へ。
さらには、西鉄電車の特急と各駅停車を乗り継いで、
午前6時台の雑餉隈駅に到着します。
ここからは歩きです。高架になった線路に沿って、まだ人のまばらな生活道路を。
途中に、武田たばこ店があります。武田鉄矢さんの御実家です。
最初の目的に到着しました。
といっても歩道の写真で、何のことか分からないと思います。
何かが立っていた鉄柱を、切断した跡が3つ並んでいます。
上の写真の手前から、1つめ
2つめ
そして3つめ
ここには、2009年に、麦野三丁目というバス停が設置されましたが、現在はこの場所にはありません。
設置当時の写真①
設置当時の写真②
残っていた設置当時の写真を見ると、先ほどの3枚のうち、真ん中がバス停の跡だと分かりました。
残りのふたつが何なのかは分かりませんが、
これがバス停の跡です。
2020年の廃止時点では、すっかり錆びていました。
しかし、今も反対側、天神向きのバス停は残っています。「420」番が発着します。
都市高速を経由して、天神まで行く系統です。ここにバスが居るのを記録することが、ふたつめの目的でした。
こんなに朝早くに来なくても、と思われそうですが、
現在は、平日朝1本しか便がないのです。これを逃すと、明日までバスは来ません。
平日1本しかないと言えば、以前に掲載した「四箇田団地口」を思い出してくださる方もおられるかもしれません。愛読ありがとうございます。
>>記事はこちら:苦しければ苦しいほど尊い。マニアの憧れ「四箇田団地入口」バス停
こちらも同じ「1本」なのですが、運行時間がお昼近くのため、すぐ傍の別バス停まで、バスで行くことが可能です。なんなら早良区原に住んでいる私、徒歩でも1時間以内で到達します。
しかし、
私の最寄りバス停から始発のバスに乗ったとしても、麦野三丁目には7時33分に到着しません。そのため、わざわざ電車に乗ってまで、バス停に到達しています。
必要であれば、バス停にバスが居る姿を撮影するためだけに、車で何時間もかけて移動することもあります。私にとっては当たり前の日常ですが、一般的には特異な行動のようです。
本来、バスはどこかに移動するための「手段」であり、バス停は「目印」であるはずですが、私にとっては「目的そのもの」になります。
今回は客観的事実(笑)だけを述べて、「皆さまもいかがですか」とお勧めせずに終わります。またそのうち。
【基本情報】
バス停名:麦野三丁目(むぎのさんちょうめ)
・住所:〒812-0882 福岡県福岡市博多区麦野3丁目11[map]
・天神からの行き方一例:
西鉄福岡(天神)駅から、西鉄天神大牟田線に乗車し雑餉隈駅で下車(260円、12分 ※特急利用の場合)、徒歩8分