1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

オタクの朝は早い。「麦野三丁目(むぎのさんちょうめ)」バス停へ急げ

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載32回目は、福岡市博多区にある「麦野三丁目(むぎのさんちょうめ)」バス停をご紹介します。

オタクの朝は早い」という言葉があります。
趣味のためならどんな早起きでも苦にならないのです。まだ明ける気配のない早朝に、最寄りのバス停へ急ぎます。

バスを乗り換えて、

薬院駅へ。

さらには、西鉄電車の特急と各駅停車を乗り継いで、

午前6時台の雑餉隈駅に到着します。

ここからは歩きです。高架になった線路に沿って、まだ人のまばらな生活道路を。

途中に、武田たばこ店があります。武田鉄矢さんの御実家です。

最初の目的に到着しました。
といっても歩道の写真で、何のことか分からないと思います。

何かが立っていた鉄柱を、切断した跡が3つ並んでいます。


上の写真の手前から、1つめ


2つめ


そして3つめ

ここには、2009年に、麦野三丁目というバス停が設置されましたが、現在はこの場所にはありません。

設置当時の写真①

設置当時の写真②

残っていた設置当時の写真を見ると、先ほどの3枚のうち、真ん中がバス停の跡だと分かりました。
残りのふたつが何なのかは分かりませんが、

これがバス停の跡です。

2020年の廃止時点では、すっかり錆びていました。

しかし、今も反対側、天神向きのバス停は残っています。「420」番が発着します。

都市高速を経由して、天神まで行く系統です。ここにバスが居るのを記録することが、ふたつめの目的でした。

こんなに朝早くに来なくても、と思われそうですが、

現在は、平日朝1本しか便がないのです。これを逃すと、明日までバスは来ません。

平日1本しかないと言えば、以前に掲載した「四箇田団地口」を思い出してくださる方もおられるかもしれません。愛読ありがとうございます。
>>記事はこちら:苦しければ苦しいほど尊い。マニアの憧れ「四箇田団地入口」バス停

こちらも同じ「1本」なのですが、運行時間がお昼近くのため、すぐ傍の別バス停まで、バスで行くことが可能です。なんなら早良区原に住んでいる私、徒歩でも1時間以内で到達します。

しかし、
私の最寄りバス停から始発のバスに乗ったとしても、麦野三丁目には7時33分に到着しません。そのため、わざわざ電車に乗ってまで、バス停に到達しています。

必要であれば、バス停にバスが居る姿を撮影するためだけに、車で何時間もかけて移動することもあります。私にとっては当たり前の日常ですが、一般的には特異な行動のようです。

本来、バスはどこかに移動するための「手段」であり、バス停は「目印」であるはずですが、私にとっては「目的そのもの」になります。

今回は客観的事実(笑)だけを述べて、「皆さまもいかがですか」とお勧めせずに終わります。またそのうち。

【基本情報】
バス停名:麦野三丁目(むぎのさんちょうめ)
・住所:〒812-0882 福岡県福岡市博多区麦野3丁目11[map]
・天神からの行き方一例:
西鉄福岡(天神)駅から、西鉄天神大牟田線に乗車し雑餉隈駅で下車(260円、12分 ※特急利用の場合)、徒歩8分

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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