1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

味わい深い小屋型バス停と矢印の表記について。「南畑発電所前」【福岡県那珂川市】

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載86回目は、福岡県那珂川市にある「南畑発電所前(みなみはたはつでんしょまえ)」バス停をご紹介します。

青い鳥が目印の那珂川市のコミュニティバス「かわせみ号」

 

赤レンガの建物の横に、青いバスがやってきました。

 

 

那珂川市のコミュニティバス「かわせみ号」。

 

その折返場の向かい側に、

 

 

九州電力の南畑発電所があります。うちで使っている電気の一部も、ここで作られているのかもしれません。

 

 

少し下流に戻ると、

 

 

使われているのかどうかも定かではないような、年代物の小屋があります。

 

 

 

矢印の方向が逆?な時刻表

 

ここがこの路線の始発地であり終点でもある、南畑発電所前です。バス停は立っているのではなく、小屋に固定されています。

 

 

日中1時間に1本くらいバスが来ます。もともとこの時刻表は、立っているバス停に貼られる想定で作られているのか、次の大浦の矢印方向が逆です。

 

バス停が道路脇に立っている場合、道路側を向いて時刻表を見ますので、次のバス停は向かって左側になりますが、ここでは道路に背を向けて小屋の壁に貼られている時刻表を見る形になります。そのため、時刻表に描かれた矢印がバスの進行方向と逆を向いてしまう、というわけです。

 

通常の(バス停が道路脇に立っている)場合

南畑発電所前の場合

 

 

 

待機を終えたバスが、定刻に出発していきました。

 

 

バス停そばにある水利使用標識※の看板には、那珂川から福岡市水道局が取水している旨の標識が。

 

※水利使用標識:水利使用標識:ダムや取水堰付近に設置され、水の利用方法や権利に関する情報を示すための標識。河川を流れる水は公共のものであり、利用に当たっては、農業用水、水道用水、工業用水、水力発電などの目的ごとに河川管理者(国又は都道府県)の許可が必要になる。

(参考:九州のダム情報 ダムラボ http://damlab.org/dictionary/suirishiyo_hyoshiki/)

 

 

発電所といい、取水場といい、知らないうちに那珂川市のお世話になっていることは多そうです。

 

 

 

基本情報

バス停名:南畑発電所前(みなみはたはつでんしょまえ)

・住所:〒811-1233 福岡県那珂川市市ノ瀬 [map]

・博多駅からの行き方例:

【STEP1】「博多駅前A」バス停から、「那珂川営業所」バス停で下車。約44分、480円。

【STEP2】「那珂川営業所」バス停から、南部かわせみ南畑線 市の瀬(福岡県)方面に乗車。約22分、150円。

 

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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