「バス停から愛」は、みなさまのご愛顧のおかげで2周年を迎えることができました。ありがとうございます。72本めの記事です。
今回の舞台は福岡県筑後市
初回は西鉄バスの「愛」について語った当連載、節目の今回は「恋」に注目します。
水田天満宮・恋木神社前、西鉄バスグループで唯一の、「恋」を名乗るバス停です。
福岡県の南方、筑後市水田(みずた)というところに、恋木神社はあります。当方のパソコンでは、どういう癖がついてしまったのか、何度やっても故猪木神社と誤変換されてしまうのですが、亡くなったアントニオ猪木さんはたぶん祀られていません。縁結びの神社です。
この連載では、あくまでバス停や路線、周辺の付帯設備を紹介するのが主目的ですので、水田天満宮や恋木神社について詳しく知りたい方は、公式ページをどうぞ。
https://www.mizuta-koinoki.jp/koinoki/
なぜ筑後が「恋のくに」なのかは、ネットでちょっと検索してみても目ぼしい説明に当たりませんでした。しかしマニアとしては、特別な仕様のバス停がここに存するという事実だけで十分です。お知らせか何かを貼ったのでしょうか、セロハンテープの跡が残っていることについては「もうちょっと設備に愛着を持とうよ」と物申したくなりますが。
ハートのあしらわれた可愛らしいベンチも設置されています。お参りした後にカップルで座ると恋が深まりそうですが、そもそも恋が成就している人は縁結びの神社にやってくるのかどうか、すでに枯れかけた50代のおっさんが恋を語っても空回りするだけなので、以下自粛。
シンプルな形状なベンチのほうにも、控えめにハートマークが並んでいます。
そんなベンチの横にあると、伐株も腰かけのように見えてくるのです。「どうぞのいす」と立て札をつけておきたいくらい。
気になるバスの便数は
バスは平日も日祝日も、日中1時間に1本くらいです。通勤通学に使われることが多いバス路線だと、本数は朝夕が手厚くなり、日中は極端に運行が減るのですが、ここは周辺住民の通勤通学需要を全く想定していない時刻設定ですね。
こちらのバス停、北側にある筑後市立病院からやってきて、同じ道を筑後市立病院に戻っていく路線になっています。すなわち、このバス停で降りる/乗る人のために、わざわざ立ち寄る形式です。
一般的に中型と呼ばれる、すこし小さめのバスがやってきて、
若い女性を3人降ろして、バスは走り去りました。羽犬塚の駅から乗ってきたのでしょうか。ちゃんと路線が活用されていることに嬉しさを感じます。バス利用の皆さんに、よいご縁が訪れますように。
基本情報
バス停名:水田天満宮恋木神社前(みずたてんまんぐうこいのきじんじゃまえ)
・住所:〒833-0034 福岡県筑後市下北島[map]
・天神からの行き方:
【STEP1】「西鉄福岡(天神)」駅から大牟田線に乗車、「八丁牟田」駅で下車。約47分、810円
【STEP2】「八丁牟田」バス停から、普通8番 羽犬塚駅前ゆきに乗車。約15分、300円