1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

なぜそうなった?バス停名と位置の不思議な関係。「下野」バス停【佐賀県鳥栖市】

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載76回目は、福岡県のおとなり、佐賀県鳥栖市にある「下野(しもの)」バス停をご紹介します。

今回は福岡県のおとなり、佐賀県鳥栖市からお届け

 

鳥栖駅前から出発する、5番の下野ゆきです。

 

 

各地に路線が伸びている中、下野ゆきは朝と夕方に1本ずつだけです。小中学生の通学ダイヤ設定のように見えるのですが、私が体験するときはいつも日曜日だからか、児童生徒さんに出会ったことはありません。

 

 

今回も、運転士さん以外の誰とも出会うことなく、終点に到着しました。

 

 

バス通りは、路線バスを除いて通行止めになるような道幅です。狭い道が好きなマニアとして、この路線バスだけの特別扱いはそそられます。

 

 

どうやったら野の字だけが消えるのやら、「下」になっています。

 

 

バスは、少し南にある筑後川の堤防脇で待機し、

 

 

鳥栖駅から来たバスが折り返すだけなので、下野発も土日祝は2本です。

 

 

このバスが本日2本目のバスでありながら、最終便なのです。

 

 

誰も乗客を乗せることなく、走り去っていきます。隣のバス停は近いので、下野からも見えています。

 

 

と、最終バスを見送ってしまうと、時として大きな悲劇が起こるのですが、

 

 

下野では、久留米と佐賀を結ぶ別の路線が近くを通っており、最寄りの「総合福祉会館前」バス停まで徒歩10分あまりで到達できます。

 

 

 

 

バス停名と位置の不思議な関係

なので安心して、あたらめて下野を見てみると、次のバス停は下野南です。

 

 

下野から路線は北に向かっているので、下野→下野南→下野中→下野北と続きます。下野南よりも南に、下野がありますね。位置で考えれば、下野のバス停は「下野南さらに南」といった場所です。

 

こういう例はほかにもあって、福岡市内でも小笹バス停よりも北側に、小笹南口があります。

>>なぜそうなった?経緯を紹介した記事はこちら「【小笹】「小笹南口」のバス停が「小笹」より北にある理由」

 

下野も、もともと下野北→下野中→下野南と続いたあとに下野バス停はなく、すぐ近くの久留米市側にバス路線が続いていました。

 

 

その後、鳥栖市内で路線が完結することになった際、堤防のそばに折り返し場が設定され、

 

 

下野南よりもさらに南側までバスが来るのであれば、近くにバス停をと要望されたのか、バス停が設置されたのですが、代表地名である下野という名前が採用されたため、ややこしいことになっています。いやややこしいと思っているのは、私だけなのかもしれませんが。

 

 

夕陽に照らされる電車が映えるのか、近くの鉄橋に向かって撮影をしている若い女性がいました。ぜひこちらのバス停にも目を向けていただきたいです。

 

 

 

基本情報

バス停名:下野(しもの)

・住所:〒841-0063 佐賀県鳥栖市下野町[map]

・天神からの行き方例:

【STEP1】「西鉄福岡(天神)駅」から大牟田線に乗車、「西鉄久留米駅」で下車。

【STEP2】「西鉄久留米」バス停から普通40番 佐賀第二合同庁舎ゆきに乗車し、「総合福祉会館前」バス停で下車後、徒歩約13分。

全体所要時間約1時間30分、910円。

 

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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