空き家ポリス Vol.18

空き家差し上げます!田舎を救う「空き家バンク!」とは?破格の10万円物件を要チェック。

「空き家ポリスの本当は教えたくない福岡物件」。「住む予定もないのに、おもしろそうな物件を探して見に行く」ことを趣味とする空き家マニアが、福岡の空き家物件を紹介していきます。 第18回は、「空き家バンクが田舎を救う!破格の10万円物件」です。

318㎡で10万円の格安古民家物件!

 

今回お縄になったのは、超格安の古民家物件。
大分との県境・東峰村にある【10万円/6K/土地318‪㎡】のこちら。

上の写真が、くだんの10万円物件。
思ってた以上に立派だし、渋いオヤジのような風貌だし、パソコン買うくらいの金額だし、気の迷いで思わずポチってしまいそうになって、

「まさか10万って家賃のことじゃないよね・・・」
「一桁、間違ってないよね・・・」

と何度も確かめたけど、売買価格=10万円で間違いなさそう。

いくら東峰村が田舎だからといって、こんなタダ当然の値段で家が買える事実がにわかには信じがたい。。。

物件ページをスクリーンショットした、この画像が動かぬ証拠なんだけど、

よく見ると「10万円程度」と書いてある。

「え?程度??…そんなざっくりした値段の付けかた見たことないよ…」
という諸兄はある意味正常であり、ある意味、空き家の世界を知らぬ方かもしれない。

 

 

「空き家バンク」を知っていますか?

この空き家、実は「空き家バンク」物件なのだ。

空き家バンクを知らない方のために、ざっくり説明すると「自治体が運営している不動産サイト」と思ったら分かりやすいと思う。

仕組みは上の図の通りで、要は、

「空き家の情報を自治体がGETして、移住者とマッチングしますよー」

というサービスなんだけど、自治体があいだに入ることで「仲介手数料がかからない」というのがメリットのひとつ。

 

ではあるけど個人的に思う、空き家バンクの最大のメリットは「格安物件が買える」ところだ。

弊ポリスは「思わずポチりたくなる格安物件」が大好物なのだが、そういう物件ってスーモ(SUUMO)とかアットホーム(at home)とかホームズ(HOME’S)とか、大手の不動産サイトにはふつう載っていない・・・。

 

理由は単純に、不動産屋が儲からないからだ。

 

 

空き家の情報が大手不動産サイトに載っていない理由

儲からない要因は大きく3つあって、

①手数料が安い

仲介手数料って価格に比例するから、高い家を売った方が不動産屋は儲かる。

とはいえ、高い家でも安い家でも仲介の手間は同じだから、当然どの業者も安い家を敬遠することになるのだ。

②なかなか売れない

運よく仲介してくれる不動産屋が見つかったとしても、次は広告費の問題が出てくる。
SUUMOなど大手の不動産サイトへ載せるには広告料がかかるから、ただでさえ利幅の薄い物件は登録されにくい。

ネットに情報が載らないことは、イコール、誰の目にも止まらないことを意味しており、不動産屋にとって不良在庫になる可能性があるのだ。

③冷やかし対応で疲弊する

一度ネットの世界に情報が載ると、格安物件ゆえ、みんなの注目の的になる。
が、その中には興味本位で問い合わせる人も一定数いて、その対応に疲れて結局ネットに載せるのはやめよう…格安物件を扱うのはやめよう…という抑止力が働くのだ。

という風に、格安物件を取り巻く状況は貧困の連鎖のごとく厳しくて、まじめに家を探してる人・真剣に家を売りたい人は「値段が安い」という理由ひとつで、うまくマッチングが進まないのが現状だ。

一介のポリスが社会問題に切り込みすぎた感があるので、ようやく本題に戻すんだけど、この悪循環から抜け出す手段のひとつが「空き家バンク」だと思う。

 

 

空き家バンクが空き家のマッチングに役立つわけは?

先ほど挙げた3つの要因を空き家バンクに当てはめていくと、見事に問題が解決される。

①手数料が安い

自治体は非営利の組織なので、別に儲けなくて良い→解決!

②なかなか売れない

自治体のHPに掲載すれば一定の注目を浴びるので、価格が妥当ならすぐ売れる→解決!

③冷やかし対応で疲弊する

「空き家バンクへの利用者登録」という踏み絵(=手続き)が必要なので、冷やかしの問い合わせが減る→解決!

ということで、

格安物件の救世主は空き家バンクであり、空き家バンクと最高に相性がいいのは格安物件だ!

と、ここに宣言いたします。

ちなみに先に書いた「希望価格:10万円程度」の謎だけど、空き家バンクはあくまで個人売買なので、そういうアバウトな売り方でも問題ないよ、という種明かしでした。

以上で今回主張したいことは終わったんだけど、破格の10万円物件に触れないともったいので少し解説しておく。


▲表から見た全景。青空と山の緑が美しい。


▲玄関まわりはこんな感じ。オールドスタイルの土壁と板壁に歴史を感じて良き。


▲伝統的な田の字の間取り。ポーチと記載された部分が土間の台所か。


▲荷物がモリモリ残っているので補助金を活用してどうにかしたい。


▲家から見える風景は雄大のひとこと。心が癒される。

ついでに言っておくと、東峰村は移住支援にも積極的で、

1)空き家の改修補助:最大50万円
2)家財道具の処分補助:最大10万円
3)引越し代の補助:最大10万円

を活用すれば、MAX70万円を支給してくれる太っ腹な村。
(移住支援の詳細はこちら)

せっかく格安で家を手に入れても、住み始めるまでに出費がかさむのはよく聞く話。
それが「移住にはお金かかるでしょ?」と心配してくれて、かつ実家並みのサポートが受けられるんだから、そんな親心に甘えない手はない!

ということで、しあわせな地方移住を目指している方は、ぜひ東峰村への移住を検討されてはいかがでしょうか。

▼ 物件情報の詳細はこちらをCHECK !! ▼
福岡県東峰村10万円/6K/土地318‪㎡

 

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これまでの記事はこちら
▶︎空き家ポリスVol.15 100万円ポッキリのなにか宿って荘
▶︎空き家ポリスVol.16 状態GOOD!200万で買える伝統の入母屋造りの家
▶︎空き家ポリスVol.17 180万で買える迫力の城壁付き物件

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空き家ポリス
空き家が大好きな空き家マニア。「住む予定もないのに、おもしろそうな物件を探して見に行く」のが趣味。人に説明するのが面倒なので、この行為を「空き家ポリス」と名付けパトロールしてます。福岡のプロダクション、カラクリワークス(https://caracri-works.com)の中の人。 twitterはこちら→ https://twitter.com/_akiyapolice

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