1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

大楠・野間・高宮、仙道。共通点はスラムダンクと「福岡のバス停」

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載13回目は、仙道(せんどう)バス停をご紹介します。

まずは、この記事をお読みください。
スラムダンクと福岡の関係について書かれています。
「スラムダンクやNARUTOも福岡ネタ!?~実は福岡と縁のある国民的マンガ3選~」

これに便乗して、大楠・野間・高宮、三人衆の名前に関するバス停があるのだということをご紹介します。
地名としては、西鉄電車の駅がある高宮が、もっとも知名度が高いでしょうか。

桜木軍団の名前がつく福岡市のバス停

「大楠」だけはズバリ名前そのもののバス停ですが、「野間」と「高宮」はありません。けれども駅前とか四つ角とか○丁目とかいろいろあります。相互に徒歩圏内ですので、散策してみてください。

スラムダンクのマニアさんにとっては、この3人の並べ方にこだわりはあるのでしょうか?
あらためて単行本を確認してみたところ(笑)、第1話で名前が出ているのは大楠くんだけのようです。3人の名前が揃って書かれたのは第2話が最初で、左から高宮・野間・大楠の順番に並んでいます。
地勢的には都心部から郊外へという流れなら、大楠・高宮・野間の順番になるかと思います。そういう細かいところが気になるのは、マニアの宿命ですが、正解が見つからなかったので、今回はなんとなくで並べています。

三人衆と、もう一人

それはさておき
福岡市南区にこういう地名があるのは偶然じゃないよな、と当方の回りでは連載当時から話題になっておりましたが、バスマニアとしては、話が進むにつれて、もうひとつ気になるバス停があったのです。

それが、仙道

こちらは福岡市早良区の郊外にあり、前掲の大楠・野間・高宮とは大きく離れています。けれども仙道という地名や苗字は珍しく、主役である湘北高校のライバルとして登場する仙道彰の名前と、ここが関係あるのでは、と妄想は膨らみます。


周辺は特に変哲のない山ふもとの住宅地ですが、この記事を見て訪問する人が増えたら嬉しいです。

スラムダンクの聖地のひとつになることを期待していますが、そもそも今を生きている皆さんにどれくらいの比率で「スラムダンク」が刺さるのか、昭和47年生まれのアラフィフ当方には全く不明です。フクリパさんが筆頭の記事を載せておられるのを見て、「ああ今でもスラムダンクの話題をしていいんだ」と思ったくらいで。

もう一つの聖地

福岡ではありませんが、長崎県佐世保市の西肥バス(数年前までは佐世保市営バス)に桜木という行先があります。
終点は桜木岩下というバス停で、そこから都心方向に向けて上桜木・桜木町・中桜木・下桜木と桜木が続いています。
それだけなら「ふーん」で済まされるでしょうが、この桜木線、かつてはさらに先の集落まで路線が延びており、終点が「赤木」だったんです。これも偶然とは思えません。

仙道ご訪問のあとは、佐世保ゆきもご検討ください。九州には各県に素晴らしいバス路線とバス停が多数あります。

【基本情報】
■バス停名:仙道(せんどう)
・住所:〒811-1123 福岡県福岡市早良区内野4丁目14 [map]
・天神からの行き方一例:
天神新天町入口(11) (11 西新方面)」から 特快3番 脇山小学校前 西新・早良高校行きに乗車、約50分、580円

★合わせて読みたい

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福岡市内の西鉄バス停で一番〇〇なバス停「和田四丁目」

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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