庵道珈琲店

天神の老舗喫茶店が閉店を経て、2025年4月、西新で復活!「庵道珈琲店」【福岡市早良区】

いつの時代でも「カフェ」という存在は人々をトリコにします。近年のSNS人気も相まって、おしゃれなカフェ巡りを楽しむ女性も多い中、脚光を浴びているのが「昭和レトロな喫茶店」や「ネオ喫茶」と呼ばれるお店。中年以上の方はノスタルジックを感じ、若者にとってはおしゃれなカフェにないレトロ感が斬新だと感じるんだそうです。この記事では福岡にあるそんな「レトロを感じられる喫茶店」や個性的な喫茶店・カフェをご紹介していきたいと思います。

新生「庵道珈琲店」の場所は、西新中西商店街そばの路地沿い

 

今回ご紹介する「庵道珈琲店」の場所は福岡市早良区西新。

西新中西商店街を藤崎方面に歩いていくと、左手の角に大きく「リフォーム」と書かれた「西新丸十」さんがあります。

 

 

この「西新丸十」さんの角から左手の路地に入ります。

 

 

すると左手に「庵道珈琲店」が現れます。

最寄駅の福岡市地下鉄「西新駅」からは徒歩で約4分ほどでアクセスも良好。

駐車場はありませんので、車で行かれる方は近隣のコインパーキングへどうぞ。

 

 

天神店で長年使用されていたスタンド看板も健在です!

 

 

こちらの袖看板も天神店で使われていたもの。

 

 

こちらがお店の全景です。

無駄を削ぎ落としたようなシンプルな佇まい。これから時を重ねて良い味が出てくるんでしょうね。

 

 

入り口のドア上に掲げられたネームプレートも天神店で使われていたものをリペアして利用されています。

 

 

在りし日の天神店をそのまま受け継いだような店内空間

 

店内は天神店のクラシカルさをそのまま受け継いだような雰囲気に仕上がっています。

それもそのはず、インテリアや備品などは天神店で使用していたものをリペアし、再利用されているんです。

 

 

かつての天神店に比べて席数は少なくなりましたが、それでも20席もあります。

スペースを有効活用するように工夫してレイアウトされています。

 

 

こちらは自家焙煎コーヒー豆の販売カウンター。

コーヒー豆は全10種類で100g/税込600円から購入することができます。

 

 

壁面に掲げられたコーヒーベルトを表現した世界地図。かなり年季が入っており、庵道珈琲の歴史を感じさせてくれます。

 

 

こちらも天神店で使われていた「タンノイ」の大型スピーカー。天井付近の壁に組み込まれており、今も変わらぬ素晴らしい音を奏でてくれています。

 

 

ブラケットライトも再利用されたもの。店内をムーディーに照らしていました。

 

 

キッチン奥の一角には大型焙煎機が鎮座しており、ここで日々コーヒーが焙煎されています。

庵道珈琲のコーヒーの特徴は「深く焙煎しすぎず、豆の特長を生かしながら、飲みやすさを重視している」という点。

「苦い」「すっぱい」というコーヒーのマイナスイメージを払拭し、「飲みやすくて美味しいコーヒー」を日々追求しているんだそうです。

 

 

喫煙者に朗報!分煙席が完備されています!

 

実は店内には隠れた別室があるんです。奥に進んで左手にあるドアを開けると・・・

 

 

こちらはなんと喫煙席になっているんです。

カウンター席のみですが、コーヒーを飲みながらタバコが吸えるのは愛煙家の方にとっては嬉しい存在ですよね。

 

ちなみに夜は22:00まで営業しているので、西新で食事や飲んだ後、チルタイムにも使えそうです!

 

 

家族三代で営んできた庵道珈琲店

在りし日の天神店。2024年8月に閉店。

 

庵道珈琲が創業したのは1977年。

創業者は故・安藤勝彦さん。1920年生まれ。太平洋戦争では徴兵を受けて沖縄戦に参加されたそうです。

やがて終戦後を経て、福岡で商売をはじめることになり、1970年から7年間、かつての天神店の場所で1階が「ビーフ亭」というステーキレストラン、2階で「ホルン」という喫茶店を営んでいました。

 

喫茶店を営む中、先を見越して選んだのが自家焙煎コーヒー店への業態変更。

なんの知識もない中、コーヒー焙煎の技術を独学で習得し、当時20歳でその後二代目となる息子の富士雄さんを誘い、1977年に「庵道珈琲 天神店」を開業。

そして2年後の1979年には、2店舗目となる「庵道珈琲 西新店」を開業されました。

 

こちらは西新店。2025年1月に閉店しました。

 

三代目の安藤雄太さんは現在45歳。

九州大学を卒業後、研究職の道を目指していましたが、今後の自分の生き方を考え抜いた末に、家業を継承することを決意。24歳で庵道珈琲に入店し、ホール・洗い場・キッチンなど、他のスタッフと変わらぬスタンスで店内業務に従事。

やがてお父様の富士雄さんから焙煎技術を学び、コーヒー焙煎も担当するようになりました。

 

庵道珈琲三代目の安藤雄太さん。5人のお子さんを持つ良きパパでもあります。

 

富士雄さんがセミリタイアされてからは、三代目として天神店と西新店の2店舗を行き来しながら経営されておられましたが、天神店は天神ビッグバンのあおりを受けて2024年8月に閉店。

その後を追うように西新店も店舗の老朽化に伴い、2025年1月に閉店することに。

 

しかし、「三代目として、庵道珈琲の名を絶やさぬように」という思いから、移転して事業継続を決意。時間をかけて様々な物件を探す中、現在の物件と出会い、2025年4月、新生・庵道珈琲店として第二章をスタートするに至りました。

 

 

幅広いお客様に長年愛されてきた不動のメニュー構成

 

メニューはおもに西新店で提供していたものを、現在の厨房設備に合わせてブラッシュアップしたもので構成されています。

看板メニューのコーヒーは8種類がラインナップされており、一杯税込550円より。

 

 

ワッフルやケーキ、パフェといったスイーツ系も充実しています。

 

 

フードメニューはサンドイッチ・グラタン・ハンバーグ・ウインナー・サラダ・ミニプリンにコーヒー付きというボリューム満点の「ミックスプレート(税込1,750円)」を筆頭に、トーストやホットドッグといった内容です。

 

 

いちおしメニューの「ホットサンドプレート」は税込1,170円。

ホットサンドをメインに、サラダとヨーグルト、そしてコーヒーがセットになっています。

 

 

ホットサンドの具材はハムチーズまたはツナエッグのいずれかを選べます。

今回はハムチーズをチョイス。アツアツのホットサンドの中は具材がぎっしり詰まっており、食べ応えも十分。

ヨーグルトやサラダが付いてくるのも、バランスが良くてうれしいポイントです。

 

 

自家焙煎のコーヒーにはこれまで同様、氷で冷やした生クリームが添えられています。これぞまさに「博多の喫茶店の王道スタイル」。

一口目はブラックで、二口目以降はお好みの量の生クリームを浮かべて、まろやかな味わいが楽しめますよ。

 

 

レトロ喫茶店の代名詞とも言える「クリームソーダ」は税込780円。

自家製のソフトクリームがたっぷり乗っており、見た目も華やかな一杯です。

 

 

今回、庵道珈琲店が移転オープンした西新エリアは、過去にフクリパでも取り上げた「コーヒーハウスランダム」「珈香」「芽瑠辺」「珈琲伊藤」といったレトロ喫茶店が多数現存しているエリアでもあります。

 

昭和の喫茶店好きな方は、ぜひ西新で「レトロ喫茶店めぐり」を楽しまれてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

庵道珈琲店(あんどうコーヒー店)

■住所:福岡市早良区西新5-6-25

■TEL:092-844-2256

■定休日:水曜

■営業時間:11:00~22:00

■喫煙:OK(分煙)

■Instagram:@andocoffee_r7.110

 

 

 

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ライター
久原茂保
2001年より福岡発のカフェ情報サイト「CAFE@TRIBE(カフェ・トライブ)」を開設。以来、20年以上に渡り福岡県を中心に数多くのカフェを訪れ、日々取材活動に励んでいる。近年はカフェアドバイザー業やカフェのリブランディング、カフェプロモーションなどカフェ業界の知見とネットワークを活かしたオンリーワンな事業を展開中。グラフィックデザインやWEBデザイン、広告コンサルも。

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