パンオタクが選ぶ福岡パン

1つのお店でクロワッサンを食べ比べできる。「パンとお菓子の店 Fille de ble'(フィーユドブレ)」【飯塚市】

福岡で10年以上パンブログを続け、2020年には城南区別府にパン喫茶をオープンさせた「pantiki」さん。毎日をリープアップしてくれる福岡のパンを、「ひとぱん入魂」の気持ちで1つずつご紹介いただくこちらの連載。31回目の今回は、福岡県飯塚市にお店がある パンとお菓子の店 Fille de ble'(フィーユドブレ)さんの「クロワッサン」と「クロワッサン ブレ」です。

自分の選択に納得する

この歳になりますと、ある意味、自分がブランドです。

 

今まで培ってきた知識や教養、品、センス、人柄、、、全てがその人を彩っている。彩ってしまっている。

 

だから、いろいろな選択肢の中からブランド物を選ぶ事に到達した場合は違うとして、ただブランド物という『鎧(よろい)』に頼ろうとする人が、どうしても『着せられている』ように見えてしまう。彩る、のではなく、自分を隠そうとした結果、ブランドの鎧から逆に『滲み出て』しまい、変に見えちゃうのだ。

 

鎧に頼らずとも、今まで少しずつ積み上げてきた『感覚』や『アンテナ』を使って、自分で選んでいける人になりたいと思っている。

 

 

パン(ひいては食全般)においても、それは同じで。

 

有名であろうが無かろうが、このお店は好きかもしれない、そう自分が思えば行ってみる。行ってみて、ああこれはやはり好きだな、と思える雰囲気とパンたちのお顔であれば、買う。

 

まだまだ、全ての選択が納得出来る結果になる『極み』には到達できないけれど、若い頃のような、福袋のお洋服や、ジャケ買いの化粧品で、修行!?を重ねていた日々に比べると(笑)少しずつではあるが、自分の選んだものに納得し、それらから幸せを頂けるようになってきたと思う。

 

そうやって選んだ品々は、私の知識と今まで磨いて(鍛えて)きたセンスの結晶なのだ。だからこそ、自分が選んだものを愛おしく感じます。大切にしたいと思う。

 

そしてだからこそ、例え『美味しくない』と感じても、SNSにただ冷たく、『不味かった』と書き込むようなことはしないだろう。それは自分自身のアンテナを否定することにもなるし、それを美味しいと感じる人も、勿論世の中にはいらっしゃる。

 

作り手さんと、受け手の私とのセンス(感性)が一致しなかった、それだけのことなのだ。まだまだ私のアンテナも鍛えていかないと!修行の日々なのだ!と考える『きっかけDAY』になったと思えば良い。

 

 

パンの食べ比べにトキメク

そういう意味でも、『食べ比べ』というのはとても楽しい修行だと思う。

 

同じ種類のパン、あんパンならあんパンだけを、いろんなお店のものを食べてみる。

同じ日にたくさん食べ比べるのも良いが、パン屋さんに行くと、必ずクリームパンを買っている。のように、知らず知らずのうちに食べ比べていた、くらいがちょうどいいような気もしている。

 

 

さらに言うなら、ひとつのお店で、同じパンで、違うルセット(手法 レシピ)のものを置いてくださっていると、とてもトキメク。これぞ食べ比べの境地、と言うと大袈裟か?

 

いやでも、『同じシェフが作る違うルセット』のものほど、違いが分かり易いものはない。違いは『作り方』のみである、作り手さんも、環境も、何を選ぶのかというセンスも、あとは同じ。

 

つまりは純粋に、『同じクロワッサンでもこんなに違うものが存在するんだなぁ』ということを体感できるのです。

 

 

 

「クロワッサン」と、「クロワッサン ブレ」

パンとお菓子の店Fille de ble'(フィーユドブレ)さんの「クロワッサン」。普段のクロワッサンも、サクサクハラハラ、儚いけれどちゃんとバターの風味もしっかり感じる逸品なのですが、土曜日限定で、違うルセットのクロワッサンも出されています。

 

その名も「クロワッサン ブレ」

 

左がクロワッサン、右がクロワッサン ブレ

 

普段のクロワッサンを、バターが主役、と例えるならば、こちらは生地が主役、とでも言おうか。食感はフワモソッとした感じで、通常のものとは全く違う。軽やかではあるが、あちらはサクハラッとした落ち葉。

 

こちらは、天然素材の薄いガーゼのようです。

 

 

通常版の、後口に華やかに広がるバターの風味とは違い、軽やかなガーゼを噛み締め、中央にじゅんわり滲みたバターを吸い出すようなイメージ。

 

断面はこんな感じ。下がクロワッサン ブレです

 

どちらがお好きかは、まさに貴方のセンス次第♪

シェフのアンテナを、どういうお気持ちで作り分けていらっしゃるのかな?なんて感じながら頂くと、また格別の味となることでしょう、、、(^^)

 

 

店舗情報

パンとお菓子の店Fille de ble'(フィーユドブレ)
住所:〒820-0013 福岡県飯塚市上三緒445番地4[map]
営業時間:10:00~17:00
定休日:日、月曜日(※不定休あり)
駐車場:あり
Instagram:@fille_de_ble

https://www.instagram.com/fille_de_ble/

 

 

20代の不動産投資の魅力

資産形成の新たな選択肢に加えたい、20代から始める不動産投資の魅力とは。

Sponsored

エンクレスト天神南PURE

都心の利便性と穏やかな街の空気を味わえる「エンクレスト天神南PURE」

Sponsored

成長都市福岡1-F

合わせて読みたい

サクサク感とバター感のドンピシャバランス。KEIZO bakeryの「クロワッサン」【福岡市西区】

 

明太フランスが看板の「フルフル」さんは、パン好きさんのワンダーランド【福岡市東区ほか】

関連タグ:
#パンオタクが選ぶ福岡パン
#福岡観光
この記事をシェア
facebook
twitter
LINE
パンブロガー
pantiki
福岡在住。色々なパンを食べ歩き、「ひとパン入魂」を心に紹介するパンブログを10年以上運営。2020年には福岡市城南区別府に、ブログを三次元化させたパン喫茶「kissaten ぱんフレット。」をオープン。オリジナルのメニューの提供のほか、ロスになる前のパンにアレンジを加え、ストーリーと一緒に味わってもらう「パンのバトン活動」を続けている。

フクリパデザイン1

フクリパデザイン2

フクリパデザイン3

フクリパデザイン4

TOP