「大名」という地名の由来
古来、福岡には、室町の世から日本三大港(三津)として名を馳せた博多大津があるのです。
関ヶ原の戦いの武功によって家康からこの地を与えられたのが黒田 長政であり、父親は秀吉の軍師として名を馳せた黒田 官兵衛。石高は52万3千石と堂々たる大名。長政は福岡に入ると博多大津のすぐ側を流れる那珂川のほとりに城を建て、出身地の岡山にある地名「福岡」を取って福岡城と名付けます。
ところで、黒田 長政が入る前の福岡の領主は、関ヶ原の戦いで西軍を裏切って味方の大谷 吉継の陣に突入、壊乱させて家康を勝利に導いた小早川 秀秋です。小早川 秀秋は関ヶ原後、加増されて黒田家の出身地である岡山城に入城し、その後、毎夜現れる大谷吉継の亡霊に苛まれ、21歳で祟り殺されたと言います。
いきなり余談が過ぎるのですが、とにかく福岡には天守閣こそ残っていないものの、ちゃんとお城があったのです。別名「舞鶴城」。きっと白くて綺麗な天守閣だったのでしょう。
さて、この福岡城の内堀に面して家老や大組など重臣たちが居住しておりまして、大組に配属されていた家臣を地元の人は「大名」と呼称していました。今も地名として残るこの大名の地の中心部に「ON THE ROCKS」があります。
ON THE ROCKS
〒810-0041 福岡市中央区大名1丁目3-39
このターンテーブルを模したロックな看板が目印。階段を上がって2階