1.福岡県民は他県で肉まんに酢醤油がもらえないことに驚く
福岡出身の人はコンビニで肉まんを買うと酢醤油がもらえることを当たり前と思っていますが、実はこの肉まんに酢醤油をかけて食べるというのは九州独自の文化です。
ほとんどの日本人は肉まんには何もつけずに食べるか、つけるとしてもカラシをつけて食べています。
ではなぜ九州で肉まんに酢醤油をつけて食べるのかというと、長崎の中華街が発祥だという説があります。
本場の中華料理では点心に黒酢をつけて食べますが、かつて日本には黒酢が無く、中華街では黒酢の代わりとして酢醤油をつけて食べていたのだとか。
その点心に酢醤油をつけるという風習が肉まんに酢醤油という形で残り、九州では肉まんには酢醤油をつけて食べるようになったと考えられているそうです。
2.博多駅から歩いて10分の場所に木造坐像で日本一大きな仏像がある
奈良や鎌倉は大仏が有名ですが、実は博多にも大仏があります。
その大仏は博多駅から徒歩10分ほどの東長寺にある「福岡大仏」です。
福岡大仏は高さ10.8メートル、重さ30トンの巨大な仏像で、木造坐像としては日本最大級。
大仏の台座部分にある「地獄・極楽めぐり」では、地獄絵巻が展示されていたり、真っ暗な道を歩きながら仏の輪を探す体験ができるようになっています。
ちなみに、かつては「福岡大仏」ではなく「博多大仏」が福岡市東区馬出の称名寺にありましたが、戦時中の金属供出で回収され、現在は境内に仏像の台座のみが残されています。
3.ヤクルト発祥の地が福岡市だと知らない人の多さ
ヤクルトスワローズの本拠地が東京なので乳酸菌飲料のヤクルトは東京が発祥と思っている人も多いかもしれませんが、実は福岡市中央区の唐人町が発祥の地です。
ヤクルトの創業者である代田稔は1930年、京都帝大教授時代にヤクルト菌を発見し、貧しい人でも健康を手に入れられるよう「ハガキ1枚煙草1本の値段で買えるヤクルト」の理念の元に研究開発を行いました。
そして、1935年に初代社長の永松昇が代田の想いに賛同して唐人町に「代田保護菌普及会」を作り、ヤクルトの販売を開始しました。
発祥の地にはヤクルトの形をした石碑が建てられ、歴史を今に伝えています。
しかし、創業者の二人は福岡出身というわけでもなく、なぜ唐人町が選ばれたのかということは記録が残っておらず、謎なのだそうです。
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今回紹介したトリビア、みなさんはどれぐらいご存知でしたか?
福岡は古い歴史ある街ですのでまだまだたくさんのトリビアが眠っているかもしれませんよ。
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<参照サイト>
「肉まんに酢醤油って常識でしょ?」九州の人が他県に引っ越して驚く肉まん事情 | ビデリシャス
<参照書籍>
兵土剛(2011). ぶらぶら福岡まちあるき~歴史さんぽ編~ 書肆侃侃房
日高 三朗 , 保坂 晃孝(2014). 博多 旧町名歴史散歩 西日本新聞社
調 福男 , 渕 浩子, 西日本新聞トップクリエ (編集)(2014). 博学博多200 増補改訂版 西日本新聞社