嘉瀬川について
今回ご紹介する「嘉瀬川」は佐賀県の中東部を流れる総延長57kmの佐賀を代表する一級河川。
脊振山の西方を源流とし、佐賀平野に入るまでは「川上川」とも称され、日本百景の一つに選ばれているそうです。
下流の河川敷では毎年11月に「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」が行われることでも有名ですよね。
今回のターゲットとなるヤマメを釣ることができるのは、嘉瀬川上流部にある「嘉瀬川ダム」の下にある温泉地「古湯温泉」一帯のエリアとなっています。
初の実釣レポート形式でお送りしたいと思います!
福岡市内から古湯温泉へのルート
福岡市内から古湯温泉にいくルートはいくつかありますが、今回は糸島方面からのルートで行ってみることにします。
まずは、西九州自動車道の福岡前原道路を下車し、名所「白糸の滝」方面に向かいます。
しばらくは道なりに直進します。
途中「白糸の滝」への分岐があるので、そのまま古湯方面へと進みます。
道中は急カーブや道幅が細いところもありますので、くれぐれも気をつけて運転しましょう。
そのまま直進していくと、やがて佐賀市に入ります。
あとは道路案内標識を見ながら古湯方面へと進みます。
ハイ、古湯温泉街に到着しました!
福岡市内からここまで約1時間ほどでした。
まずは遊魚券を購入しよう!
最初にご説明しておきますが、ヤマメ釣りは禁漁期間が設定されており、毎年10月1日〜2月末までは釣りをすることができません。
ですので毎年3月1日の解禁日は、待ちに待った渓流釣りファンにとって、まさにプロ野球に例えるところ「シーズン開幕日」なのです!!
この日は解禁翌日の3月2日。
前日の初日にはなんと数十人の釣り人がやってきたんだそうです。
さて、ヤマメを釣る際には、どの河川でも「入漁券」を購入しなければなりません。
これはヤマメなどの渓流魚には漁業権が設定されており、各河川の漁協さんが管理しているためです。
入漁券として支払ったお金は、ヤマメの放流資金として活用されています。
入漁券はこちらの「やつだ屋」さんと向かいにある「中島商店」さんで購入できます。
入漁券は1日券が1,000円、年間券が4,000円。
年に4回以上釣りに行く方は年間券の購入がおすすめです。
料金を支払うと、こちらのパスと案内チラシが渡されます。
パスは入漁料を支払った証明になりますので、釣りをしている間は首から下げておきましょう。
釣り場を決めて事前準備
古湯温泉は嘉瀬川に沿うようにいくつかの温泉旅館やホテルが点在しています。
この付近は九州自然遊歩道となっており、散策することもできるんです。
遊歩道の入り口には、かつて古湯温泉で療養していたことでゆかりのある歌人・斎藤茂吉の歌碑も建っています。
河畔の遊歩道はコンクリートで舗装されており、かなり快適です。
とりあえずポイントを決めたら準備に入ります。
筆者の釣り方はエサ釣りではなくルアーフィッシング。スピナー・スプーン・ミノーといったいろんな形状のルアーを、ポイントや時間帯、川の特徴や形状を考慮してチョイスしていきます。
ファーストルアーとしてチョイスしたのは、「スピナー」というルアー。
本体にはフック(釣り針)と楕円形のブレードが付いており、投げて巻くと水の抵抗を受けたブレードがくるくると回転しながらキラキラと光り、ヤマメにアピールするんです。
補足として、渓流釣りの装備として、ウェーダー(同長靴)は欠かせません。こでは川の中に入ることが多いことと、水辺の石には苔が生えていて、かなり滑りやすくなっているのですが、ウェーダーの靴底は厚手のフェルトが貼られており、これがストッパーとなって滑りを軽減してくれるんです。
さて、準備ができたらいよいよ嘉瀬川に入渓です!
いざ、嘉瀬川のヤマメと勝負!
まずは流れの中のヤマメを狙います。
主にヤマメがいそうな場所は、川の段差の下のちょっとした小滝になっているところや、岩影など。
釣り場が広範囲なので、ひとつのポイントをじっくり狙うというよりも、数回投げて反応がなければ次へと移動します。
途中、こんなかわいい石像も見つけましたよ♪
渓流釣りは歩きながらいろんなポイントを探っていくスタイル。
ですので、想像以上によく歩くんです。中には急勾配なところもあるので結構体力を消耗します。
そんな時に持っておきたいのが水筒。筆者は常にコーヒーを携行しており、疲れたら川の中の岩に座り、コーヒーを飲んで休憩しつつ釣りをしてます。
川の流れの音を聴きながら飲むコーヒーもまた格別なのです!
いろんなポイントを攻めてみよう
本流を攻めてみましたが、魚影も見られずアタリもなし。
しばらく川を登ると支流があったのでここをチェックしてみることに。
川幅や深さや流れの速さ、水量を考えて最適なルアーにチェンジします。
ここのポイントは流れが早くて深さもあるので、潜る(シンキング)タイプのルアーをセレクトします。
小滝の下がプールになったポイント。
すると、いきなり一投目にひったくるようなアタリが!慌てて魚を寄せると、水面の中にギラギラと体をくねらせる魚の姿が!
「ヤマメだ!しかもいいサイズ!!」
しかし、釣り上げようと思った瞬間、ヤマメは体を翻し、水の中へ・・・
なかなか良型でしたが、バラしてしまいました・・・(泣)
その後もいくつかポイント変えて攻めてみましたが、チェイス(魚がルアーを追いかけてくる姿)は見られますが、なかなかフッキング(釣り針に掛かること)には至らず・・・。
しかもこの日の天候は雨。釣り始めからだんだん本降りになってきてしまい、雨に打たれていくうち徐々に体力も削がれていきます。
古湯温泉エリアでのポイントを諦め、最後に挑んだのは上流の嘉瀬川ダムの下にある渓谷エリア。かなりの深さと水量があるため、大型のヤマメが潜んでいるという噂のあるポイントです。
しかしながら釣果に繋がるには至らずタイムアップ。残念ながらノーフィッシュという結果になりました。。。
釣りたてのヤマメは塩焼きが最高!
2025年初のヤマメ釣りは残念な結果に終わってしまいましたが、ここで過去の写真を掲載してみます。
ヤマメは漢字で「山女魚」と書くように、パーマークと呼ばれる模様と流線型の美しい魚体が特徴の魚で、その姿は「渓流の女王」とも称されています。
また、味が美味しいことでも人気なので、釣り上げたヤマメは多くの釣り人が持ち帰っています。
(ただし嘉瀬川は15cm以下の魚は必ずリリースしなければなりません)
ヤマメの美味しい食べ方としては、やっぱり「塩焼き」の一択でしょう!
軽く鱗を落とし、エラやワタを取り除いたら塩をたくさんふり、表面に焦げ目がつくくらいまでグリルで焼き上げます。
釣りたてのヤマメは本当に美味しいので、ぜひヤマメ釣りにチャレンジしてみてくださいね!
最後に、いただいたチラシに記載されていた地図をご紹介します。
今回メインで釣りをしたのは地図の中央部にある四角い点線のエリアでしたが、支流の「貝野川」「天河川」でも釣りができるようです。
ただし、それぞれの川には釣り可能区域が設定されていますので、くれぐれもご注意を。
ということで、今回は古湯温泉郷を流れる「嘉瀬川」での実釣レポートでした。
古湯温泉は福岡から1時間と近い上、釣りの帰りにはゆっくり温泉に入って疲れを癒すこともできるので、かなりおすすめですよ!
今回筆者はノーフィッシュという悔しい結果でしたので、また折を見てリベンジしに行きたいと思います!(笑)
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