給食費無償化

福岡市の学校給食費の無償化、2025年度の2学期から開始

福岡市の高島宗一郎市長は、2025年2月14日の記者会見で、2025年度予算案を発表しました。その中で、市立小中・特別支援学校の給食費無償化の開始時期を2025年度の2学期とすることを発表しました。

過去最大規模の新年度予算案を発表した福岡市

福岡市役所

 

福岡市は2025214日、小中学校の給食費の無償化などを盛り込んだおよそ11,128億円の新年度予算案を発表。

5年連続の1兆円超えですが、今回の金額は、前年度比2.8%増、2年連続で過去最高を更新しました。

 

新規事業の目玉とされていたのは、市立小中・特別支援学校の給食費無償化。

現在、児童・生徒1人あたり小学校で月額4,200円、中学校で月額5,000円を保護者が負担している公立学校の給食費が、子育て世帯への支援策として無償化されます。

 

今回の記者会見の中で、その費用として物価高騰による公費負担を含め44800万円余りを盛り込むことがわかりました。

 

・2月14日の記者会見の内容はこちら

・現在の給食費の概要についてはこちら

 

 

福岡市の市立小中・特別支援学校の給食費無償化は新年度の2学期から

給食イメージ

 

同会見では、今年1月に正式に発表されていた市立小中・特別支援学校の給食費無償化について、2025度の2学期から始める方針を明らかにしました。

 

高島宗一郎市長は会見において

「給食費が5,000円ですから、月々5,000円手取りがアップするのと同じ効果が子育て世帯に期待できます」

「育ち盛りの子どもにとって“体験”させてあげることにお金がかかる。可処分所得が増えれば、子どもたちが習いごとに通えたり、体験活動をさせてあげられる」

などと述べました。

 

 

福岡市が取り組むそのほかの教育施策

子育てや教育の支援策を拡充し続けている福岡市。

ほかにどんな取り組みを行っているのか、具体的な施策をご紹介します。

 

すべての市立小中学校の全教室に空調を完備!

福岡市では、近年の温暖化の影響による猛暑や厳冬などに対応し、児童生徒が健康で学びやすい学習環境を整え落ち着いて勉強ができるよう、全国に先駆けて空調整備に取り組んできました。

 

普通教室については20168月までに全教室整備を完了、2020年度からは特別教室への整備を進めていました。

特別教室への空調設置も、202212月末までに完了。

 

公立小中学校全教室の空調完備は政令指定都市では3例目。九州では初めての例になりました。

 

・参考【福岡市、すべての市立小中学校の全教室に空調完備 九州初】

  

 

福岡市の小学校の水泳授業を民間委託へ!

福岡市は、2025年度から順次、市立小学校の水泳の授業を民間のスイミングスクールなどに委託する方針であることを発表しました。

 

これまで水泳の授業は、夏に校内のプールで行われてきました。

老朽化に伴う高額な建て替え費用や維持管理費が課題となっており、市教委の試算では水質管理や改修費などとして1校あたり年間874万円。安全に気を配る必要もあり、教員の重荷になっていました。

 

福岡市教委は2024度から、モデル事業として小学校4校で水泳授業の民間委託をすでに実施しています。

委託費は平均447万円と、これまでに比べて半分程度に抑えられるという結果に。

 

児童はより専門的な指導を受けられるようになり、教員の負担軽減につながるほか、天候に左右されず、安定した授業の実施が可能になるなど、多くの利点がありました。

 

ただ、146校の市立小学校に対し、市内にある民間のプール施設は40か所程度。

まずはプールまでの移動時間が徒歩やバスで10分以内の小学校から順次、実施していく予定なのだそう。

 

・参考【福岡市の小学校 水泳授業を民間委託へ 来年度から順次実施】

 

 

2024年は福岡市税収入4,000億円突破、 4年連続で過去最高を更新したこともあり、今後教育面でのさらなる充実も期待されます。 

 

 

 

 

 

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