フクリパbooksで本を紹介して、ついに20冊目となりました。なんとかここまで来ました(笑)。
さて今回はもう一度ローカルデザインについての本をおすすめしたいと思います。
7冊目の時に「おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる:地域×デザインの実践(学芸出版社)」という本を紹介しました。地方に在住し、地域の魅力の発信や町起こし、ブランドを立ち上げ商品を全国に販売展開する、デザイナーの方々の実例を取り上げた内容でした。
記事はこちら>>あなたの町は「面白い」ですか?『おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる 地域×デザインの実践』新山 直広・坂本 大祐 編 著
今回「ローカルクリエーター」を選んだのには理由があります。
先日この本の出版社で著作・編集も手がけた代表の高橋武男さんが本と羊に来訪されました。高橋さんはご出身である兵庫県加東市にUターンし、ひとり出版社を経営されています。彼とこの本についていろいろと話をしましたが、とてもエネルギーにあふれていました。地方で頑張る人たちを応援する本を作り続けるその姿勢に共感し、今回はこの本を紹介しようと思います。
地方移住、Uターンに興味のあるクリエーターへ
地方を拠点に好きな仕事で付加価値を生み、得た利益を地元に引き込む――そんなこれからの地方づくりの在り方をテーマにしたのが本書です。「半農半x」のように、小さな暮らしを楽しみながら持続可能な暮らしをしよう、とお伝えすることだけが目的でもありません。地方衰退が叫ばれている今、都市部で成長した「ぼくたち/わたしたち」が地方に還(かえ)り、利益を引き込んで地元をもっともっと元気にしよう。さあ、可能性に満ちた地方への扉を開こう。そして、これからの新しい地方を、ともにつくっていこう。(本文 はじめに より抜粋)
高橋さんがなぜ兵庫県に戻り起業したのか、そして都市と地方の情報格差が縮まった事による地方での働き方に大きな変化やチャンスが生まれた事、クリエイティブワークこそ地方に向いている事のデータや実例を紹介。ローカルクリエーターが地方活性化の主体者になるべきだと語っています。
読んでいて、僕もすごくワクワクしました。もちろん若い人に読んで欲しいのです。僕のような還暦前の人間でもこれからまだやれる事が沢山あるんだと勇気が湧いてきます。福岡市内だけでなく他の市や街、町で才能あるクリエーターがどんどん増えて地元を盛り上げ、発展させてくれる事を願っています。
外から呼んで来るのではない、そこに住む人たちがその場所や地域を盛り上げていく事が今とても大事な事だと思います。僕も福岡の小さい本屋から本の文化を発信していきます。
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ローカルクリエーター
スタブロブックス(編著)
発行:スタブロブックス
A5 216ページ
定価 1,800円+税
書店発売日:2021年12月15日
https://honto.jp/netstore/pd-book_31316996.html
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◎神田さんによる、先回のフクリパbooks記事はこちら。
目的なき人生に学びの喜びを。そしてなぜ人は本を読むべきなのか。|岸見一郎『ゆっくり学ぶ 人生が変わる知の作り方』
◎神田さんが営む六本松の本屋「本と羊」の取材記事も合わせてお読みください
【福岡市中央区・六本松】BOOKSHOP 本と羊 福岡発!目指すは本屋のサグラダ・ファミリア ?!
【BOOKSHOP 本と羊】
TEL: 092-406-7483
住: 福岡市中央区六本松4-4-12 エステートモア六本松Ⅱ102B [map]
営: 平日13:00〜19:00/土日12:00〜18:00
休: 月・火
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