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「外国人が継続して住みたい」都道府県で福岡県は第2位
出所:『[2025年最新]外国人が継続して住みたい!と思える都道府県ランキング!』画像提供:グローバルパワー)
外国人材向け就職・転職情報サイト『NINJA』を運営する株式会社グローバルパワー(東京都台東区、竹内幸一社長)は2025年7月8日、今回で2回目となる『外国人が継続して住みたい!と思える都道府県ランキング』を発表した。
同ランキング結果によると、前年比で1.6ポイント向上して53.1%の外国人から「継続して住みたい」と支持を受けた福岡県は、昨年同じく第2位だった。
トップは、昨年と同様に東京都であり、その支持率は56.4%となっている。
同ランキングの調査対象は、在留資格(技術・人文知識・国際業務、留学、特定活動など)を持つNINJAの外国人登録者のうち、履歴書を公開して「スカウト受信OK」としているアクティブユーザー4万9,498人である。(2025年5月27日時点)。
登録者について、現住所を希望勤務地に設定しているかどうかを調査・集計し、各都道府県別にランキング化した。
なお、未回答者については、「現住所に住み続けたいとは考えていない」とみなした。
調査を実施したグローバルパワーでは、「外国人材が<就労目的>だけでなく、日本が好きで、日本で暮らすことが幸せだと思える環境を整える必要があると考えています。各自治体においても、より外国人が継続して住みたいと思える環境整備の参考にして頂きたく、本調査をいたしました」とコメントしている。
日本全国の留学生は33.7万人、福岡県は第4位の1.9万人
出所:独立行政法人日本学生支援機構『2024(令和6)年度外国人留学生在籍状況調査結果』
【都道府県別:留学生数ランキング】
第1位:東京都12万2,208人、第2位:大阪府3万2,451人、第3位:京都府2万167人、第4位:福岡県1万9,377人、第5位:兵庫県1万6,003人―――。
独立行政法人日本学生支援機構が、2025年4月に公開した『2024(令和6)年度外国人留学生在籍状況調査結果』によると、県内に1万9,377人の留学生が居住する福岡県は、47都道府県で前年同様の第4位だった。
また、同調査結果によると、2024年5月末時点における留学生総数は33万6,708人となっている。
この数字は、出入国管理及び難民認定法の改正で高等教育機関に加えて、日本語教育機関に在籍する留学生も計上し始めた2011年時点の留学生総数16万3,697人からほぼ倍増していた。
日本語教育機関が調査外だった1994年の留学生総数は5万3,787人であり、この30年間で6倍強となっている。
一方、就職・転職情報サイト『NINJA』に掲載されている福岡県の求人数は326人で47都道府県で第9位だった。
福岡県の場合、留学生をはじめ外国人材からの地元への定住意欲が高い半面、外国人材への求人数は必ずしも多くないという現実がある。
福岡県における外国人材の定住意欲の高さについて、グローバルパワーでは、「福岡市は『アジアの玄関口』としてのリーダー都市を目指し、国際交流イベントやビジネス支援策を積極的に展開。『グローバル創業・雇用創出特区』にも指定されており、外国人が暮らしやすく外国人がビジネスしやすい環境を整えている点も、外国人材の定着に大きく寄与していると考えられます」と分析する。
参照サイト
[2025年最新]外国人が継続して住みたい!と思える都道府県ランキング!大阪府が3位に上昇、鳥取県は16ランクアップで大躍進。TSMC・万博・行政の受け入れ支援が鍵。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000057212.html
独立行政法人日本学生支援機構『2024(令和6)年度外国人留学生在籍状況調査結果』
https://www.studyinjapan.go.jp/ja/_mt/2025/04/data2024z.pdf