福岡市を好きが99%

【謎解き!フクリパ】

福岡市民の99%が福岡市を好きなのはナゼ⁉

福岡市内で暮らす福岡市民の実に99%もの人々が、「福岡市を『好き』だ」という驚異的な調査結果が明らかになりました。今回、福岡市民は、「なぜ、福岡市が『好き』なのか?」「なぜ、福岡市は住みやすいのか?」「なぜ、福岡市に住み続けたいのか?」という謎解きに挑んでいきます。

福岡市が「好き」「住みやすい」「住み続けたい」で過去最高値を更新

◎ 福岡市が『好き』と答えた福岡市民は99.0(過去最高値)
◎ 福岡市は『住みやすい』と答えた福岡市民は98.2()
◎ 福岡市に『住み続けたい』と答えた福岡市民は95.4()

 

 

福岡市では1976年から毎年、市政推進上の基礎資料とするために『市政に関する意識調査』を実施している。
意識調査では毎回、継続質問である「福岡市が『好き』かどうか」を2011年度から実施している。
また、「福岡市は『住みやすい』かどうか」を2002年度から、「福岡市に『住み続けたい』かどうか」も2005年度から調査し続けている。

 

 

福岡市は20231220日、『令和5年度 市政に関する意識調査』の結果を発表した。
同調査において、「問1 あなたは、福岡市が好きですか」については、「好き78.7%」と「どちらかといえば好き20.3%」を合算しての『好き』と答えた福岡市民は、実に99.0%にも上った。この数字は、過去最高値となっている。

 

 

また、「問2 総合的にみて、福岡市は住みやすいと思いますか」に関しては、「住みやすい74.3%」と「どちらかといえば住みやすい23.9%」という回答を合わせて、『住みやすい』とする福岡市民は98.2%であり、同じく過去最高値だった。

 

 

一方、「問3 あなたは、事情が許せば福岡市にずっと住み続けたいと思いますか」においては、「住み続けたい72.8%」と「どちらかといえば住み続けたい22.6%」という結果だった。
そして、両者との合算である『住み続けたい』とする福岡市民は95.4%となり、これも過去最高値となっている。

 

 

なお、『令和5年度 市政に関する意識調査』では、福岡市内に居住する満18歳以上の市民のうち、住民基本台帳を基に無作為に抽出した4,500人に調査票を郵送した。
そして、調査期間である2023621日~7月12日に1,730人から回答があり、回収率は38.4%となっている。

【画像】フクリパ特集

出典:『令和5年度 市政に関する意識調査結果概要(ふくおかボイス)』(画像提供:福岡市)

 

 

「福岡市は好き・住みやすい・住み続けたい」の【謎解き】3問

今回、『令和5年度 市政に関する意識調査』の結果が示す通り、福岡市民からは、「福岡市が好き99.0%」「福岡市は住みやすい98.2%」「福岡市に住み続けたい95.4%」という高い支持を得ている。
上記の調査結果を踏まえて今回、【謎解き!フクリパ】として下記の3問を設けた。

 

 

【謎】「なぜ福岡市民の99.0%が、≪福岡市が好き≫なのか?
【謎】「なぜ福岡市民の98.2%が、≪福岡市は住みやすい≫と思うのか?
【謎】「なぜ福岡市民の95.4%が、≪福岡市に住み続けたい≫と思うのか?
そして、これらの謎に対して、福岡市生まれ・福岡市育ちである福岡テンジン大学の岩永真一学長の見解や解説、感想などについて耳を傾けていきたいと思う。

 

【画像】フクリパ特集

福岡テンジン大学の岩永真一学長

 

 

【謎解き】福岡市民の99.0%が「福岡市を好き」な理由は比較されやすい都市だから!?

「なぜ福岡市民の99.0%が、≪福岡市が好き≫なのか?」という【謎】について、岩永学長は、次のような見解を示す。

 

 岩永真一学長

福岡市による『市政意識調査』では毎年、90%後半という高い数字になっていたものの、今回の99%という数字は通常あり得ない数値であり、ある意味で特異点ではないかとさえ思っています。

「なぜ、福岡市民は福岡市を好きなのか」については、定評ある住みやすさに加えて、福岡市が〝比較されやすい都市〟だからだと考えます。
福岡市の場合、人口の流動性が高く、他の都市や土地から移り住んできた人たちが非常に多いというのも特徴の一つです。
彼らにとっては、以前住んでいた都市や土地との比較が容易であり、結果的に〝福岡好き〟になる傾向がみられます。

一方、「福岡が称賛されること」「福岡が注目されること」に喜びを感じるという承認欲求の強い福岡人にとっては、移住者や訪問客からの評価や称賛の言葉を通じて、〝福岡好き〟のボルテージをさらに高めている観もあります

 

【画像】フクリパ特集

出典:『令和5年度 市政に関する意識調査結果概要(ふくおかボイス)』(画像提供:福岡市)

 

 

【謎解き】福岡市民の98.2%が「住みやすい」と思う理由は住み心地の良さだった!

「なぜ福岡市民の98.2%が、≪福岡市は住みやすい≫と思うのか?」という【謎】について、岩永学長は、次のような見方を示す。

 

 岩永真一学長

都会なのに自然が豊かで、都市機能が都心にコンパクトにまとまっていて便利。さらに食もおいしく、物価も意外と安くて何でも一通りそろっている福岡市は、以前から住みやすい都市として高評価を得ていました。

福岡市はラテン気質を持つ都市であり、身内や仲間だけでなく、遠方から来た人たちを夜遅くまで連れ回す文化や土壌もみられます。
この土地は古来、もてなすことに意欲的で熱心な〝DNA〟が受け継がれており、このような開けっ広げな気質も住みやすさにつながっているのではないでしょうか。

一方、福岡市は、マンションやアパートなどの集合住宅率が高い都市です。
集合住宅に住むことで町内会などの地域との付き合い上での煩わしさも少なくて済みます。
その半面、住民同士のあいさつが少ないと、犯罪が増えるという傾向があり、地域との関わり方を考えていく必要があるのではないでしょうか。

いろいろ恵まれて便利な福岡市ですが、強いて足りない点を挙げるとすれば、アート系・文化系です。
現在、福岡市では、『Fukuoka Art Next』に力を入れており、今後の動向が注目されます。

 

【画像】フクリパ特集

出典:『令和5年度 市政に関する意識調査結果概要(ふくおかボイス)』(画像提供:福岡市)

 

 

【謎解き】福岡市民の95.4%が「住み続けたい」理由は〝選ばれる街〟だから!?

「なぜ福岡市民の95.4%が、≪福岡市に住み続けたい≫と思うのか?という【謎】について、岩永学長は、次のような見識を述べる。

 

 岩永真一学長

結果的に福岡市は、全世代にとって、魅力的な都市だと思います。
たしかに福岡市に進学や就職で移り住む若い人たちも多いのですが、実は退職したリタイヤ組の転入も多いという傾向もみられます。
いろいろな都市を転勤してきたサラリーマンらの中には、「もう一度、あの街で暮らしたい」という人たちも多く、結果的に福岡市は〝選ばれる街〟になっているといえます。

 

福岡市は人口増加数・人口増加率で共に日本の大都市でトップであり、経済面での成長によって勢いと華やかさもあります。
昨今、インターネットの普及によって、インスタ映えに代表されるデジタルな情報発信が活発化していく中、福岡市はSNS時代に対応した情報発信がしやすい都市だといえます。

【画像】フクリパ特集

出典:『令和5年度 市政に関する意識調査結果概要(ふくおかボイス)』(画像提供:福岡市)

 

 

福岡市民の『満足度』『不満度』の先に〝真実〟があった!

福岡市では、『市政に関する意識調査』の継続質問として、『好き』『住みやすい』『住み続けたい』に加えて、都市環境に対する『満足度』『不満度』も調べている。 
「問5 以下の福岡市の都市環境などについて、どの程度満足していますか」という設問を設定し、下記の18項目について「満足している」「どちらかといえば満足」「どちらかといえば不満」「不満がある」「わからない」のいずれかを選択させることでの調査も行っている。

 

 

◎ 自然環境の豊かさ、◎ 住宅事情、◎ 交通の便、◎ 買い物の便利さ、◎ 物価の安さ、◎ 新鮮でおいしい食べ物の豊富さ、◎ 芸術・文化水準、◎ 教育環境、◎ 子育てのしやすさ、◎ 就業機会の多さ、◎ 医療機関の充実、◎ 福祉の充実、◎ 人の親切や人情味、◎ 地域住民の連帯感の強さ、◎ 自然災害の少なさ、◎ 犯罪の少なさ、◎ 市民のマナー、◎ レジャー・レクリエーション施設の充実

 

 

福岡市民の都市環境に対しての調査結果は、下記の通りだ。

【画像】フクリパ特集

出典:『令和5年度 市政に関する意識調査結果概要(ふくおかボイス)』(画像提供:福岡市)

 

上記のような福岡市の都市環境に対する福岡市民からの『満足度』『不満度』の調査結果について、岩永学長は、次のように分析する。

 

 岩永真一学長

良くいえば、「みんな気楽に暮らしている」。ストレートに言うと、「みんな雑に生きている」という現実を如実に物語っています。
つまり、この街を消費者目線で評価している結果が、このような一覧になったのではないでしょうか。

人と人との付き合いが少なかった結果、住民のマナーが悪い」「犯罪が多い」ということになっています。
「地域を良くしたい」「地域貢献に取り組んでいく」という強い思いを持った人たちが、もっと多いと違った結果になっていた可能性があります。

つまり、福岡市民の「福岡市が好き」というのは、LOVEでなく、LIKE、すなわち〝いいね!〟です。
LOVEが無いので地域との関わりが薄く、その結果として、プライドを持てずにいるという現実があるのではないでしょうか。

 

 

従来から定評ある〝住みやすさ〟に代表される『生活の質』に加えて、昨今の都心開発に象徴される『都市の成長』によって、福岡市の都市評価は高まっている。
今後はLIKEでなく、LOVEとしての地元愛の醸成が急務であり、これらの取り組みが、都市に対する市民の誇りである『シビックプライド』につながるといえる。

 

 

現在、福岡市では、都市経営の基本となる『福岡市次期基本計画(マスタープラン)』を策定中である。
新たな発想や取り組みを通じて都市経営をアップデートさせていくことが今後、大いに求められるものと考える。

 

 

参照サイト

福岡市『市政に関する意識調査』
https://www.city.fukuoka.lg.jp/shicho/kocho/opinion/002.html#R5

 

令和5年度 市政に関する意識調査結果概要(ふくおかボイス)
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/2967/1/R5fukuokavoice.pdf?20231219105844

 

 

コメントをいただいた岩永学長による福岡コラムはこちら

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編集者兼ライター
近藤 益弘
1966年、八女市生まれ。福大卒。地域経済誌『ふくおか経済』を経て、ビジネス情報誌『フォー・ネット』編集・発行のフォーネット社設立に参画。その後、ビジネス誌『東経ビジネス』、パブリック・アクセス誌『フォーラム福岡』の編集・制作に携わる。現在、『ふくおか人物図鑑』サイトを開設・運営する。

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