東京から移住した元放送作家が語る「フクオカ」の魅力と、●●と。⑤

リアルドラゴン桜!?日本一若い校長・柴山翔太先生から学ぶ「武器を活かした未来の作り方」

福岡に移住して1年、元放送作家の「きむ兄」が、同じく福岡に移住してきた「おもしろい」人に徹底インタビュー!福岡県那珂川市にある福岡女子商業高等学校に史上最年少で校長先生になった人がいるということで、柴山翔太先生を取材してきました。柴山先生の言葉を通して、これからを生きるビジネスマンのヒントを学びます。

リアルドラゴン桜、開校以来初の国公立大学進学者数を達成!

今回は「福岡に移住してきたスゴい人」と題し、高校の校長先生を紹介します。いったい何がスゴいのか、まずはこちらの動画をご覧ください。
 

 
この方は、2021年度から「福岡女子商業高校(以下:女子商)」(福岡県那珂川市片縄北1ー4ー1)の校長になった柴山翔太先生(31歳)。画像にもありますが、30歳(当時)で日本一若い高校の校長先生になったのです。どんな人なのか、気になりますよね??
 
ということで、きむ兄が柴山先生にお話をうかがってきました。

校長室でじっくりお話を聞きました

柴山先生

福岡に来たキッカケは、2020年度に女子商の国語教諭として赴任してきたことです。それまでは生まれ故郷である北海道や神戸市の高校で教鞭を執ってきました。
 
赴任していた高校の中で、僕は特に「札幌新陽高校(https://sapporoshinyo-h.ed.jp/)」の指導方針に感銘を受けました。「何のために生徒は学ぶのか?」「当たり前とは何なのか?」など生徒に対して常に問いを立て、生徒自らの頭で考えて自主性を伸ばすんです。この方針になってから新陽高校の生徒が劇的に変わり、大学の進学率も改善しました。
 
新陽高校で働く中で「国語の先生として、もっと小論文指導を身につけたい」という思いが強くなり、修行のつもりで神戸の高校に赴任しました。ただ、この高校はどちらかというと生徒の進学率を上げることに重点を置いていたので、ちょっと自分に合わないなと思ったんです。
 
次の高校をどうしようか同僚の先生に相談をしたとき、「福岡に校長自らが『進学指導を教えてほしい』と訴えている学校があるよ」と教えてくれたんです。校長先生でそんなことをいう人はあまりいなかったので面白そうだと思い、福岡に行って話を聞いてみることにしたんです。それが女子商との出会いでした。
 
女子商の校長先生は僕に対し、「なかなか進学率が改善しない。頼むから助けてほしい。君がやってくれるなら、好きに存分にやってもらってかまわない」と言ってくれたんです。僕は正直、進学指導だけをやりたいわけじゃなかったのですが、校長先生の話を聞くうちに「生徒の進路選択肢が少なすぎる。選択肢を増やすための大学進学指導ならやる意義はある」と思い、女子商への赴任を決めました。

校長になっても「生徒との距離感が離れなくて良かったです」と柴山先生

4時間の熱弁!「それなら、君が校長になればいい」

生徒への指導が実を結び、女子商は2020年度、1950年の開校以来(設立時は「福岡県立筑紫野高等学校岩戸分校」)初となる「国公立大学合格者20人」を達成しました。前年度の国公立大学進学者はゼロだったので、快挙と言えるでしょう。その結果、2021年度の入学者も前年度比で30人増えました。

柴山先生

結果を出したにもかかわらず、校長先生が辞めることになったんです。すでに定年の65歳を過ぎていたのですが、入学者数を増やすまでは校長をさせてほしいと、定年を過ぎても校長を務めていたんです。
 
入学者が増えたので校長が退任することになり、「次の校長は誰がやるのか」と学校側に聞いたら、理事長が校長を兼務し、月に1回程度女子商に来るということでした。僕は「それじゃあ学校がうまく回らない」と思い、理事長が女子商に来たタイミングで話をする機会を頂きました。
 
「もっと学校をより良いものにしたい」「女子商の生徒たちには未知の可能性がある」僕はありったけの思いを理事長にぶつけました。話は4時間近くに上ったと思います(笑)
 
そんな僕の思いを汲んだのか、理事長は「そんなにいい学校を作りたいなら、君が校長をやればいい。僕は30歳のときに専門学校の校長先生になった。若すぎると言うことはないと思うよ」とおっしゃったんです。予期せぬ理事長の言葉に、僕は「ちょっと時間をください」と返し、後日返事をすることにしました。
 
この話をいろんな人に聞いてもらい、相談しました。すると、何人かの方から「絶好のチャンスじゃないか。その年で校長になれるなんて、宝くじに高額当選する確率より少ない。君自身が校長になることで『学校の当たり前』を見直す機会になるんじゃないか」と意見をいただきました。
 
「確かにこれはチャンスだ。これを逃さない手はないな」と思い、僕は校長を引き受ける旨のメールを理事長に送りました。その後、校長になるための手続き関連の書類がぶわーっと送られてきたので「怖っ!」と思いました。「僕は本当に校長になるんだ」と(笑)

生徒たちのことを語るときは、特に真剣な眼差しでした

僕でも校長になれますか?(笑)

30歳で校長になった柴山先生。「これはもしかして43歳のきむ兄でも校長先生になれるチャンスがあるのでは?」ということでこんな質問も。「柴山先生、僕でも校長になれますか!?」
 
 
柴山先生

実は校長って教員資格がなくてもなれるんです。実際、私立でも公立でも民間出身で活躍している校長先生も多いです。もし本当に校長先生になりたいのであれば「強い武器」が必要になると思います。僕の場合だと、国公立大学の試験に受かるための小論文指導ですよね。
 
私立の学校であれば特別免許などを活用すれば教員として働ける(公立は教員免許が必要)ので、社会経験を積んで面白い体験をしたり成功したりした人が教師・校長になれば、生徒たちにもいい刺激になると思います。
 
実際、女子商は「開かれた学校環境」を目指していて、私たちとコミュニケーションを取れる大人が学校を訪れます。面白い出会いは偶然の産物、生徒たちには「出会いの嗅覚」を磨いてほしいですね。

校長とは思えないほど物腰の柔らかい柴山先生でした

「強い武器」を見つけると、道は拓ける

フクリパ読者には柴山先生と同世代のビジネスパーソンも多いので、柴山先生から同世代に向けたメッセージも頂きました。
 
 
柴山先生

「誰の船に乗るか意識をしなさい」という言葉を意識しています。学校の場合、どんなにやりたいことがあっても、校長が首を縦に振らないと物事は進みません。
 
新陽高校では「校長先生になったつもりで業務に当たってほしい。勉強を教えるだけの先生は必要ない」と教えられました。当事者意識を持って学校の業務に当たっていましたし、女子商に来てからもそれを強く意識しています。
 
昨年度、進学指導と同じくらい力を入れた仕事は学校の広報業務でした。翌年度以降、女子商がうまくいくかどうかは生徒数を増やすことだと思っていたので、自分にも責任があると思って動いていましたね。

具体的には、オープンスクールを生徒主体で行えるようにサポートしました。生徒がプレゼンの時間をメインにしたり、中学生や保護者と在校生が座談会という形で話ができるようにしたりしました。生徒がデザインしたTシャツを、生徒・教員が着てオープンスクールに臨んで一体感を演出しました。
 
また、仕事の関係で来校が難しい家庭に合わせ、平日の夜間に学校案内を行うなど、実行できることはすぐに行いました。自分の働く組織やチームでどれだけ当事者意識を持って動けるかが大切だと思います。

取材を終えて

元々キャリア教育に関心があって、移住前も中学や高校でゲスト授業をしたり講演をしたりしていたきむ兄。今回は軽いノリで「校長になれますか?」と聞きましたが、柴山先生はなるべくして校長先生になったのだなと感じました。
 
自分のやりたいことをする、つまり自己実現のためには「誰かに何かをしてもらうの待つ」だけではダメなんです。私もフリーランスとして自分の考えや、やりたいことは常に発信しています。でも、それだけでなく、自ら頭で考え行動して相手の困りごとをいかに解決するかが大切なんです。
 
柴山先生の場合は「福岡女子商業高校の進学指導」という困りごとを「小論文指導」という強力な武器で解決しています、きむ兄の場合は、マスコミで15年放送作家を経験したスキル・知見を「強い武器」にして、地方・中小企業のPR戦略をサポートしたり、フクリパのようなWEBメディアでとんがった記事を作ったりしています。
 
この記事を読んでいるビジネスパーソンの皆さんにも、必ず「武器」はあります。「そんなのないよ」という方もいると思いますが、外の世界に出ていろんな人に会ってみると、「これが武器になるのか」という事もあります。
 
例えばパワーポイントの資料作り。ビジネスパーソンなら当たり前に出来る人もたくさんいると思いますが、地方の中小企業やNPOの皆さんは「神スキルを持つ人」として迎えてくれます。30歳過ぎのビジネスパーソンであれば、社会に出て10年ちょっと。強みのない人なんて、いません。まずは周りの友人や異業種の人に「私の強みって何だと思う?」と聞いてみてください。意外な答えが返ってくるかもしれません。
 
柴山先生は、強い武器の見つけ方を、こんな言葉で綴ってくれました。
 
柴山先生

確実に需要はあるが、まだシェアされていないスキルに目をつけることです。例えば、僕の前任校は商業高校から推薦入試を活用した「国公立大学進学者数日本一」という強みがありました。前任校では「守破離」を意識し、小論文をメインに進学指導を学びました。
 
まだまだ小論文を教えられる教師が少ない中で、知る人ぞ知る「一人勝ちをしている学校」の中に入って学ぶことが1番の近道だと思ったんです。

そうそう。フクリパには起業に興味のある方に向けて、こんな記事もあります。私の尊敬する大学の先生と経営者の対談が掲載されていますので、ぜひ読んでみてください。

卒業生から柴山先生へ感謝の寄せ書き

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移住系ライター
きむ兄(木村公洋)
2020年秋に東京から福岡に移住した元・放送作家。現在は中小・ベンチャー企業、フリーランスのPRに関するアドバイス・企画立案戦略をサポート。マスコミ業界に15年いた目線から福岡の魅力、東京との違いを発信します。東京で見なかったもの「高校の同窓会中止のお知らせが新聞の全面広告に載っていた」

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