福岡から気軽に行ける佐賀への旅
福岡市内から都市高速や高速道路を走らせれば、アッという間に日常を抜け出せるお隣・佐賀県。
定番の観光ルートも楽しいけれど、一歩奥へと足を踏み入れれば、そこには「あなたの知らない佐賀」が広がっています。
そこで!今回は福岡から週末のドライブがてら気軽にサクッと行ける、佐賀県の隠れた名所を厳選してご紹介。お馴染みのガイドブックには載っていない、一味違う佐賀の魅力を探る旅へ、あなたも車を走らせてみませんか?
今回は太良町・唐津市・多久市エリアの個性的なスポットをご紹介します。
太良町エリア
有明海に映える「海中鳥居」と「海中道路」

まず最初にご紹介するのは、佐賀県の最南端に位置する太良町(たらちょう)にある「大魚神社の海中鳥居と海中道路」です。
有明海の沖合に向かって連なる3基の真っ赤な海中鳥居は、満潮時にはまるで海面に浮かんでいるかのような写真が撮影できるとあって、SNSでも話題を集めています。

この海中鳥居には伝説があり、約300年前、悪政を敷く代官を懲らしめるため、住民は代官を沖ノ島へ置き去りにしました。
満潮で島が沈みかける中、代官が竜神様に助けを求めると、大魚(ナミウオ)が現れて彼を救出。改心し感激した代官は「大魚神社」を建立し、海中にも鳥居を奉納しました。
これが海の安全と豊漁を願う海中鳥居の始まりで、現在も住民の手で30年ごとに建て替えられる習わしが大切に受け継がれているそうです。

この海中鳥居のそばにあるのが海中道路。海中道路とは干潮時にだけ姿を現して沖へと続く道路のことです。
最大6メートルの潮位差がある有明海の特性を活かし、漁船からの荷揚げなどが行われる、地元の漁業には欠かせない生活の生命線となっています。
満潮時には写真のように道路が海面に冠水し、電柱だけが沖合に伸びているというシュールな光景を眺めることができるんです!
※海中鳥居周辺は、漁業従事者が使用する土地となっています。漁業作業が行われている場合は、漁業者への配慮が必要です。
【大魚神社の海中鳥居・海中道路】
■住所:佐賀県藤津郡太良町多良1874-9先
■アクセス:福岡市内より福岡都市高速を経て九州自動車道「武雄北方IC」を下車。国道34号線・498号線・207号線を経由して車で約2時間。/JR「多良駅」より徒歩約10分。
■太良町観光協会サイト:https://tara-kankou.jp/spot/post-18.html
有明海をぐるりと一望できる!「竹崎城址(たけざきじょうし)」

海中鳥居から国道207号線をさらに車で南下すること約10分。「竹崎カニ」や温泉で有名な竹崎島(たけざきじま)の丘の上に、ひっそりと佇んでいるのが「竹崎城址(たけざきじょうし)」です。
現在は「竹崎城址展望台公園」として整備されており、お城の形をした本格的な3階建ての模擬天守(展望台)が、訪れる人々を大迫力で迎えてくれます。

島全体の高台に位置しているため、展望台からの景色はとにかく圧巻の一言!
東に大牟田や阿蘇の山々、南に長崎の雲仙普賢岳、北に佐賀空港まで、有明海をぐるりと360度囲む陸地と雄大な海が一望できる、おすすめの絶景スポットなのです。
【竹崎城址展望台公園(竹崎城址)】
■住所:佐賀県藤津郡太良町大字大浦甲20付近
■アクセス:福岡市内より福岡都市高速を経て九州自動車道「武雄北方IC」を下車。国道34号線・498号線・207号線を経由して車で約2時間。/JR「肥前大浦駅」より車で約5分。
■料金:無料
■太良町観光協会サイト:https://tara-kankou.jp/spot/post-6.html
唐津市エリア
巨大な佐用姫像は圧巻!グルメも人気!「道の駅 厳木 風のふるさと館」

続いてご紹介するのは、唐津市厳木町(きゅうらぎまち)にある「道の駅 厳木 風のふるさと館」。
一見すると、のどかな山あいの道の駅なのですが、敷地に近づくと誰もが「えっ、何あれ!?」と二度見してしまう驚きの光景が待っています。

それは、道の駅の駐車場横の広場に鎮座する、真っ白な「佐用姫(さよひめ)像」。
その高さは12メートル。実に4階建てのビルの高さに相当します。
山々を背景に、純白の衣装をまとって領布(ひれ・長い布)を大きく振りかざす姿はそれだけで大迫力なのですが、なんとこの巨大像、20分弱かけてゆっくりと「360度自動で回転」しているんです!
この仕掛けには、この地に伝わる日本三大悲恋の一つ「松浦佐用姫(まつうらさよひめ)伝説」が深く関わっています。
537年、朝鮮半島へ遠征する恋人との別れを悲しんだ佐用姫は、山頂から布を振りながら彼を見送りました。しかし悲しみのあまり泣き続け、最後にはそのまま石になってしまったという、切なくも一途な物語です。
像がゆっくりと回っているのは、「恋人の船が去っていった海(唐津方面)」と「愛する故郷(厳木方面)」を交互に見つめ、今も恋人を待ち続けているからなんだそうです。
ただの珍スポットではなく、そんな深いロマンと哀愁を知ってから眺めると、また違った景色に見えてくるはずです。
焼き芋ソフトクリーム(左)と佐用姫ソフトクリーム(右)
「道の駅 厳木 風のふるさと館」には、佐用姫にちなんだ商品がたくさん販売されているのですが、中でもおすすめなのが「佐用姫ソフトクリーム」。
カップの倍はあろうかという高さのソフトクリームは圧倒的なボリューム!しかもお値段は税込450円!
佐賀新聞による「県内の道の駅おすすめスイーツ・グルメ編」で第一位を獲得したほどの人気なのです。
また、「焼き芋ソフトクリーム(税込550円)」はソフトクリームの底に焼き芋が敷き詰められており、焼き芋とソフトクリームがダブルで味わえる一品です。

また、道の駅に隣接する「麺屋二◯三」のうどんもおすすめ!
こちらの「ごぼう天うどん(税込850円)」は、長くて太いごぼう天が別皿で提供されます。

お盆には抹茶塩が添えられており、ごぼう天につけて食べるもよし、ごぼう天をうどんの中に浸して食べるもよし。満足度の高いメニューですよ。
【道の駅 厳木 風のふるさと館】
■住所:佐賀県唐津市厳木町牧瀬692-1
■アクセス:福岡市内より福岡都市高速を経て九州自動車道「多久IC」を下車。厳木多久有料道路を経由して車で約1時間。/JR「厳木駅」より車で約5分。
■営業時間:8:00~18:00
■TEL:0955-63-3737
■佐賀県公式観光サイト:https://www.asobo-saga.jp/spots/detail/70673411-05a2-4442-a759-939397b56ad1
■Instagram:@sayohimesan
多久市エリア
県央エリアの隠れた名所「多久聖廟(たくせいびょう)」

道の駅 厳木から車で約15分。多久市の静かな山間に佇む「多久聖廟(たくせいびょう)」は、今から300年以上前の宝永5年(1708年)に建てられた、学問の神様・孔子(こうし)を祀る廟(びょう)です。
神社でもお寺でもない、日本国内では極めて珍しい「中国風」の意匠が散りばめられた、唯一無二のディープな空気が漂っています。

一歩足を踏み入れて驚くのは、その独特な建築スタイル。外屋根の形や細部の装飾には中国(清代)の様式が色濃く取り入れられています。
しかし、実際に建てたのは当時の日本の優れた職人たち。よく見ると、日本の伝統的な神社建築の技法もしっかりと融合しており、和と中が奇跡的なバランスで同居しています。

聖廟の周辺は「聖光園」という公園として整備されており、孔子の石像も建立されています。

さらに公園内を散策すると、孔子の論語が記された看板も至る所に立てられています。
そもそも、なぜ多久に孔子の聖地があるのか?というところですが、江戸時代にこの地を治めた領主・多久茂文(たくしげふみ)は、「地域を豊かにするには学問が必要だ」と考え、教育に強い情熱を注ぎました。
そこで、学校を開設するとともに、その象徴としてこの多久聖廟を建立し、身分を問わず誰もが学べる環境を整えたことで、多久は全国でも先進的な「教育の町」へと発展したんだそうですよ。

ぜひチェックしていただきたいのが、敷地内にある物産館「朋来庵(ほうらいあん)」。孔子にちなんだお土産や地元の特産品が購入できます。
特に学業成就のお守りはかなりの種類があり、金の鉛筆や金の消しゴムといったちょっと珍しいアイテムも販売されています。

そんな中で筆者がおすすめするのは「論語シャープペン」と「論語ボールペン」!
その名の通り、ボディ部分にしっかりと孔子の論語が印字されています。
とても滑らかな書き味で、お値段も税込150円とお手頃。お土産にはもちろん、普段使いのペンとしても非常におすすめです!
【多久聖廟】
■住所:佐賀県多久市多久町1843-3
■アクセス:福岡市内より福岡都市高速を経て九州自動車道「多久IC」を下車。国道203号線を経由して車で約1時間10分。/JR「多久駅」より車で約10分。
■営業時間:24時間見学可
■料金:無料
■公式サイト:http://www.ko-sinosato.com/
■Instagram:@koushinosato
おわりに
福岡から車を少し走らせるだけで出会える、佐賀県のディープな旅。今回は定番の観光地から一歩踏み込み、五感を揺さぶるスポットをご紹介させていただきました。
佐賀県にはこのような面白いスポットがまだまだ数多く点在していますので、またご紹介できればと思います!
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