福岡都市圏南部の拠点・春日原駅周辺で新たなまちづくりを促進

『かすが都心エリア建替え促進プロジェクト』(画像提供:春日市)
福岡都市圏南部の主要拠点の一つであり、連続立体交差事業や駅周辺整備事業で今後生まれ変わっていく西鉄春日原駅周辺エリア。
春日市は2025年10月、同エリアを対象にした『かすが都心エリア建替え促進プロジェクト』を公表した。
同プロジェクトでは、「西鉄春日原駅周辺において老朽化や低利用化した市街地の更新を促し、高架化され特急停車駅となった駅周辺で魅力的な都心としてのまちなみを形成する」ことを目的とする。
春日市では、容積緩和と財政支援によって、同プロジェクトの促進を図っていく。
具体的には、地区計画の要件を満たす建替え等に対し、1階のにぎわい創出や滞留空間の確保などを条件に、容積率を100〜200%分上乗せできる仕組みを設けた(最大600%まで)。
あわせて、地区計画を活用して敷地統合・建替え等を行う事業には、対象地に係る固定資産税・都市計画税相当額を最大36ヶ月補助し、エリア更新を後押しする。

出典:『かすが都心エリア建替え促進プロジェクト』
春日市の「都心」であり、「中心拠点」である春日原駅周辺エリア

出典:『かすが都心エリア建替え促進プロジェクト』
今回の『かすが都心エリア建替え促進プロジェクト』における対象エリアは、西鉄春日原駅周辺エリアの7.6ヘクタールだ。
具体的には、春日市春日原東町1丁目、春日原東町2丁目の一部、春日原北町1丁目の一部、春日原北町2丁目の一部、春日原北町3丁目、春日原北町4丁目の一部となる。
特急停車駅となった西鉄春日原駅の1日平均乗降客数は、2万2,070人(2024年度)となっており、駅前に複数のバス路線も乗り入れるなど交通拠点となっている。
春日市の今後50年のまちづくりを描いた『春日新50年プラン』では、西鉄春日原駅周辺エリアを「都心」として位置づける。
また、『第2次春日市都市計画マスタープラン』においても「中心拠点」として、魅力的で利便性の高い駅前空間の形成と、生活に豊かさを与える商業機能の集積を図っていくとしている。
春日市では、『かすが都心エリア建替え促進プロジェクト』において、「西鉄春日原駅周辺らしい多様性や混在を活かしつつ居心地が良く歩きたくなる中心拠点の形成を目指す」とする。
西鉄春日原駅周辺におけるまちづくりとして、下記のような方向性を打ち出す。
・多様なライフスタイルを支えるまち
・誰もが歩きたくなる居心地の良い駅周辺
・将来にわたって選ばれ続けるまち
西鉄春日原駅の周辺において、春日市は2025年度・2026年度、駅の東西にある2つの駅前広場(交通広場)と周辺道路の整備を進めていく。

出典:『市報かすが』(2025年1月1日号) 西鉄春日原駅の駅舎と周辺整備
参照サイト
春日市『かすが都心エリア建替え促進プロジェクト』
https://www.city.kasuga.fukuoka.jp/shisei/development/toshikeikaku/1016559.html
春日市『西鉄春日原駅周辺地区地区計画の決定』(計画書)
https://www.city.kasuga.fukuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/003/258/10kasugabaru_keikaku.pdf
春日市『西鉄春日原駅周辺地区地区計画の決定』(計画図)
https://www.city.kasuga.fukuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/003/258/10_kasugabaru_zu.pdf
春日市『市報かすが』(2025年1月1日号)西鉄春日原駅の駅舎と周辺整備
https://www.city.kasuga.fukuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/014/393/shihou_r070101.pdf









