福岡市は都市特性評価でベスト3にランクイン!
出典:森記念財団都市戦略研究所『日本の都市特性評価2025』
森ビル系シンクタンクである一般財団法人森記念財団都市戦略研究所(東京都港区、竹中平蔵所長)は2025年9月2日、『日本の都市特性評価2025』を発表した。
国内136都市の評価において、第1位は5年連続で大阪市、第2位は2年連続で名古屋市が入り、第3位には前年から2つ順位を上げた福岡市がランクインした。
『日本の都市特性評価2025』の対象は、国内の136都市と東京23区だ。
対象となる国内136都市については、政令指定都市、都道府県庁所在地(政令指定都市を除く)、人口17万人以上の都市となっている。
都市戦略研究所は福岡市について、「ビジネス活力と国際交流力を高め、アジアの拠点へと躍進する都市」と評価しており、次のような見解を示している。
森記念財団都市戦略研究所
強みである経済・ビジネスでは2位を維持し、特に『ビジネスの活力』の新規不動産業用建築物供給面積でスコアが上昇。
文化・交流では観光客誘致活動のスコアアップが目立ったほか、生活・居住は『育児・教育』の子どもの医療費支援のスコア増などを背景に、順位が19位から10位へと改善した。
研究・開発と交通・アクセスでも昨年に続き高水準を維持しており、バランスのとれた都市力でアジアの拠点都市としての地位を固めつつある。
福岡市:6指標分野の2025年順位・偏差値(同2024年)【順位変動】
【経済・ビジネス】第2位81.1(第2位75.6)【→】
【研究・開発】第4位82.8(第4位83.3)【→】
【文化・交流】第5位74.5(第4位73.6)【↓】
【生活・居住】第10位63.8(第19位61.7)【↑】
【環境】第99位45.6(第90位47.2)【↓】
【交通・アクセス】第3位86.9(第3位86.7)【→】
出典:森記念財団都市戦略研究所『日本の都市特性評価2025』
福岡市は『日本の都市特性評価』での上位5都市の常連
出所:森記念財団都市戦略研究所『日本の都市特性評価2025』
都市戦略研究所では、『日本の都市特性評価』について、「日本の各都道府県における主要都市を対象として、都市の力を定量・定性データをもとに相対的かつ多角的に分析し、都市の強みや魅力といった都市特性を明らかにすることを目的として調査研究を行った」とする。
『日本の都市特性評価2025』では、国内136都市の力を多角的に評価するため、6分野(経済・ビジネス、研究・開発、文化・交流、生活・居住、環境、交通・アクセス)に分けて評価している。
そして、6分野は28指標グループ・87指標で構成されている。
各指標をスコア化して平均した点数を指標グループのスコアとし、さらにそれらを合算して分野別スコアを算出した。
合計スコアは、分野別スコアを合計して2,800点満点(経済・ビジネス600点、研究・開発200点、文化・交流500点、生活・居住700点、環境500点、交通・アクセス300点)で集計している。
森記念財団都市戦略研究所では、2008年から『世界の都市総合力ランキング』を毎年、調査・発表している。
『日本の都市特性評価』は、世界ランキングを開始して10年後となる2018年から毎年、調査・発表しており、『日本の都市特性評価』における福岡市の順位は、下記の通りだ。
【2018年:第2位】
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【2019年:第2位】
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【2020年:第3位】
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【2021年:第3位】
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【2022年:第3位】
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【2023年:第4位】
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【2024年:第5位】
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【2025年:第3位】
『日本の都市特性評価』では、2018年のスタート時から大阪市、名古屋市、福岡市、横浜市、京都市の5都市がトップ5の順位を巡って毎年、デッドヒートを繰り広げている。
参照サイト
一般財団法人森記念財団都市戦略研究所『日本の都市特性評価2025』
https://mori-m-foundation.or.jp/ius/jpc/index.shtml