福岡市の消費者物価は52都市の中で6番目に安く、政令市でトップ級の安さ
出所:総務省『消費者物価地域差指数 -小売物価統計調査(構造編)2023年(令和5年)結果-』
総務省は2024年6月28日、地域別の物価を明らかにすることを目的とした『消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2023年(令和5年)結果-』を発表した。
同調査によると、消費者物価地域差指数(総合)において、全国の都道府県庁所在地と政令指定都市を合わせた日本の主要52都市において、福岡市は6番目に物価が安い都市であることが分かった。
消費者物価地域差指数において、福岡市は総合で97.7であり、52都市中で第47位だった。
一方、家賃を除く総合では98.5であり、同第44位となっている。
また、食料については98.7の同第42位だった。
なお、20政令指定都市でみた場合においても、福岡市は総合で第20位と最も物価が安かった。
また、家賃を除く総合では北九州市に次いで第19位であり、2番目に安く、食料についても第20位で最も安かった。
消費者物価地域差指数とは、総務省が小売物価統計調査(構造編)を基に地域別に作成した消費者物価の指数である。
各地域の物価差について、相対的に比較するために全国平均を100としている。
このため、指数が100よりも上回れば全国平均よりも物価が高くなり、100よりも下回れば全国平均よりも物価が安いことを示す。
出所:総務省『消費者物価地域差指数 -小売物価統計調査(構造編)2023年(令和5年)結果-』
福岡県の消費者物価は47都道府県の中で5番目の安さ
出所:総務省『消費者物価地域差指数 -小売物価統計調査(構造編)2023年(令和5年)結果-』
福岡県の地域差指数(都道府県)は、総合97.1であり、47都道府県において奈良県と並んで5番目(第42位)の安さだった。
また、家賃を除く総合98.0となっており、7番目(第41位)の安さとなっている。
食料98.1は、12番目(第36位)の安さだった。
さらに福岡県の場合、項目別にみていくと、住居88.0(第33位)、光熱・水道97.7(第36位)、家具・家事用品98.8(第28位)、被服及び履物95.0(第45位)、保健医療100.6(第10位)、交通・通信97.8(第43位)、教育93.9(第22位)、教養娯楽97.4(第18位)、諸雑費99.1(第21位)となっている。
一方、九州各県の地域差指数(総合)は、鹿児島県95.9(第47位)、宮崎県96.1(第46位)、大分県97.0(第44位)、佐賀県97.5(第40位)、長崎県98.8(第23位)、熊本県98.9(第21位)だった。
九州は、全体的にみても物価の安い地域といえる。
総務省では従来、物価の動向については、2007年まで5年ごとの『全国物価統計調査』で把握してきた。
しかし、消費・流通構造の変化が加速していく中、5年周期の統計では困難なため、全国物価統計調査を中止。
2013年1月から『消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)-』を発表している。
出所:総務省『消費者物価地域差指数 -小売物価統計調査(構造編)2023年(令和5年)結果-』
出所:総務省『消費者物価地域差指数 -小売物価統計調査(構造編)2023年(令和5年)結果-』
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参照サイト
総務省『消費者物価地域差指数 -小売物価統計調査(構造編)2023年(令和5年)結果-』
https://www.stat.go.jp/data/kouri/kouzou/pdf/g_2023.pdf