今回の主役は「三陽高校前」バス停
福岡市西区、西の丘の住宅街を背にして、2台のバスが待機しています。
広い待機スペースの片隅に、
待合室があります。
三陽高校前です。行燈の電気供給用に、ソーラーパネルが設置されています。
さんよーこーこー、伸ばす音が多いですね。
バス停は三陽「高校」ですが、同じ敷地内に中村三陽中学校も併設されています。その中学校は、今年度からの生徒募集を停止する旨、6月に公式発表されました。高校も来年度から募集停止し、在校生が卒業するタイミングで、中学高校とも閉校になるそうです。
※その代わり、城南区鳥飼にある中村学園女子中学・高等学校が共学になり、男子も通えるようになります。
参考:福岡の男子校ゼロに、系列女子校の共学化で中村三陽中高が閉校へ|朝日新聞
バス路線の今後に思いを巡らす
三陽坂を登る生徒さんもいなくなり、
このような学校関連設備も撤去されるのでしょう。
そして、バス停はどうなるのか。
現状は主に、姪浜駅に向かう「1-7」と、天神方面に向かう「206」の路線があり、
平日の帰宅時間帯には、野方を経由して天神方面への「204」系統も走ります。
しかし、ここに通学する中高生がいなくなれば、バス停の利用者はきっと大幅に減ります。
とは言っても、三陽高校前と姪浜方面を往来する「1-7」系統は、沿線に生の松原団地などの住宅密集地があり、
生の松原団地バス停は、住宅地の真ん中の道路上なので、バスの折り返しも困難ですし、
三陽高校前まではバス停ふたつ分の距離しかないので、
方向転換の場所として路線が維持され、本数もそう影響を受けない可能性もあります。
宮の前団地方面から三陽高校前にやってくる「206」も、
都心部から見て三陽高校前の次に西陵高校前があり、こちらの学校には変化がないので、
1時間に1本程度の運行である「206」も、「1-7」と同様に、あまり変化がないといいなあ、とはバスマニアの希望的観測です。
平日朝には、三陽高校前を経由して、隣の西陵高校前を終点とする系統が4本あります。
これが閉校によって、そのままなのか、半分になるのか、もっと改変が起こるのか、マニアは常にそういう要らぬことを懸念して生きています。
基本情報
バス停名:三陽高校前(さんようこうこうまえ)
・住所:〒819-0162 福岡県福岡市西区今宿青木 [map]
・天神からの行き方例:
「天神警固神社・三越前(六本松方面)」から、普通206番 西陵高・野方ゆきに乗車。約41分、550円。