本格焼酎の9割強を生産する『焼酎王国・九州』
出所:総務省統計局『家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(2021年~2023年平均)【酒類】』
【『焼酎』購入金額ランキング(日本の21大都市)】
第1位:北九州市8,919円、第2位:福岡市7,973円、第3位:熊本市7,347円……。
(出所:総務省統計局『家計調査』2021年~2023年における年平均)
総務省統計局では、『家計調査』(二人以上の世帯)の調査結果に基づき、品目別に都道府県庁所在市および政令指定都市で構成された日本の52都市におけるランキング(2021年~2023年平均)を発表している。
同ランキングについて東京都区部と20政令指定都市による日本の21大都市でランキングし直した。すると、焼酎の購入金額では北九州市、福岡市、熊本市という九州の3政令指定都市が、日本の21主要都市でトップ3を占めることが分かった。
九州は、『焼酎王国』だ。
本格焼酎と称される『焼酎(単式蒸留)』の生産量について、国税庁『統計年鑑』都道府県ランキング(2022年)によると、九州7県の生産量35万5,329キロリットルは、全国の生産量36万8,487キロリットルの実に96.4パーセントを占めている。
なお、焼酎の購入額について、日本の52都市でのランキングにおいては、九州の県庁所在地および政令指定都市が、第1位~第4位、第7位、第9位~第11位にランクインして上位を占めていた。
出所:総務省統計局『家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(2021年~2023年平均)【酒類】』
連続式蒸留焼酎(焼酎甲類)生産で過半を占める『関東はホワイトリカー王国』!?
出所:総務省統計局『家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(2021年~2023年平均)【酒類】』
【『焼酎』購入数量ランキング(日本の21大都市)】
第1位:相模原市1万682グラム、第2位:福岡市1万436グラム、第3位:北九州市1万218グラム……。
総務省統計局『家計調査』(二人以上の世帯:2021年~2023年平均)の焼酎購入量に関する調査結果をもとに日本の21大都市でランキングし直してみたところ、第2位は福岡市、第3位は北九州市だった。
焼酎には、本格焼酎と称される昔ながらの製法で造る単式蒸留焼酎(焼酎乙類)と共に連続式蒸留焼酎(焼酎甲類)がある。
蒸留を何度も繰り返すタイプである後者は、無色透明でピュアなクセのない味わいの焼酎ができる。いわゆるホワイトリカーだ。
連続式蒸留焼酎(焼酎甲類)は、酎ハイやサワー、梅酒などの酒類原料用や穀類原料として用いられることが多い。
国税庁『統計年鑑』都道府県ランキング(2022年)によると、連続式蒸留焼酎(焼酎甲類)の全国生産量は29万4,293キロリットルだった。
このうち第1位:千葉県(11万6,776キロリットル)、第2位:群馬県(3万7,669キロリットル)の上位2県で全国生産の実に過半数を占める。
九州の『焼酎王国』に対して、関東は『ホワイトリカー王国』ともいえる観がある。
一般的に連続式蒸留焼酎(焼酎甲類)は、単式蒸留焼酎(焼酎乙類)に対して割安な傾向がある。
このため、焼酎購入金額(日本の21大都市)(日本の主要52都市)のランキングと焼酎購入数量(同)(同)のランキングでは、順位に変化がみられる。
出所:総務省統計局『家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(2021年~2023年平均)【酒類】』
参照サイト
家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(2021年~2023年平均)【酒類】
https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
国税庁『統計年鑑』
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/tokei.htm
焼酎(単式蒸留)の生産量の都道府県ランキング(令和4年)
https://region-case.com/rank-r4-product-simple-shochu/
焼酎(連続式蒸留)の生産量の都道府県ランキング(令和4年)
https://region-case.com/rank-r4-product-continuous-shochu/