福岡市の4つ星ホテル人気ランキングでのトップ3は博多区内の3ホテル
出所:ねとらぼ『「福岡市で人気の4つ星ホテル」ランキング』
第1位は『THE BLOSSOM HAKATA Premier』(福岡市博多区)、第2位『三井ガーデンホテル福岡祇園』(同)、第3位都ホテル博多(同)━━━。
東京証券取引所プライム市場上場のアイティメディア株式会社が運営するWebニュースサイト『ねとらぼ』が発表した『「福岡市で人気の4つ星ホテル」ランキング』によると、第1位はJR九州グループのTHE BLOSSOM HAKATA Premier、第2位は三井ガーデンホテル福岡祇園、第3位は都ホテル博多の順番だった。
ねとらぼでは、〝福岡県でおすすめの4つ星ホテルを探している人〟に向けて2023年8月18日、Googleクチコミで有効クチコミ件数100件以上かつ評価で星4つ以上の福岡県内のホテルを対象にランキングを作成している。
第1位:THE BLOSSOM HAKATA Premier
THE BLOSSOM HAKATA Premierの外観
ねとらぼ調べで第1位に輝いたTHE BLOSSOM HAKATA Premier(ザ ブラッサム 博多プレミア)は2019 年9月、JR九州ホテルズの宿泊型ホテルの最上位ブランド『THE BLOSSOM』として誕生した。
福岡市のハイクオリティホテル建設促進制度の認定を受けている同ホテルでは、客室の半数以上が 30 平方メートル超となっている。和のテイストを取り入れた大浴場をはじめ、日本や博多の文化を感じる上質な空間デザインを特徴とする。
第2位:三井ガーデンホテル福岡祇園
三井ガーデンホテル福岡祇園の外観
第2位となった『三井ガーデンホテル福岡祇園』は、福岡県内における『三井ガーデンホテル』の初出店ホテルとして登場した。
客室の内装はベージュを基調とし、町家の座敷・奥の間に見立て、博多織の献上柄を用いたアートパネルが各部屋に飾られている。博多祇園山笠や法被柄をモチーフとしたアートを建物内やエントランスなどに採用する。
ホテル13階には、人工温泉の大浴場や人工炭酸泉の屋上展望風呂がある。なお、三井ガーデンホテル福岡祇園は、THE BLOSSOM HAKATA Premierと隣り合わせに立地している。
第3位:都ホテル博多
都ホテル博多の外観
続く第3位は、福岡市のハイクオリティホテル建設促進制度の第1号として2019年9月に開業した『都ホテル博多』だった。
博多駅筑紫口近くの同ホテルは、緑豊かな外観に屋上から白糸の滝をイメージした高さ8メートルの人工滝が流れ落ちる。
全室30平方メートル超で、内装や設備に福岡・博多の伝統を取り入れ、博多織をモチーフにした絨毯や小石原焼の湯飲みなどを備える。
以下、第4位ソラリア西鉄ホテル福岡、第5位ホテルマリノアリゾート福岡、第6位三井ガーデンホテル福岡中洲、第7位ホテルモントレ福岡、第8位ヒルトン福岡シーホーク、第9位ホテル日航福岡、第10位WITH THE STYLE FUKUOKAという順位だった。
最近6カ年でホテル激増の福岡市は日本有数の〝ホテル激戦区〟
出所:『福岡市の観光・MICE2022年版(福岡市観光統計)』
福岡市におけるホテル・旅館の施設数について、『福岡市の観光・MICE2022年版(福岡市観光統計)』によると、2021年12月末で549施設となっている。
福岡市のホテル・旅館数自体は、2016年以降の6年間で大幅に急増している。2021年と2016年を比較すると、施設数で2.79倍、客室数で1.55倍、定員数で1.94倍に増えている。
2023年5月8日、新型コロナウイルスに対する感染症法上の位置づけが従来の2類から5類へ移行した。
そして、コロナ禍明けとなった同年6月21日、天神ビッグバンの〝西のゲート〟となる福岡大名ガーデンシティに『ザ・リッツ・カールトン福岡』がオープンした。
同年8月4日には、ロイヤルパークホテルズのプレミアム宿泊主体型ホテルであり、ライフスタイルホテル『キャンバス』ラインとして九州初のオープンとなる『ザ ロイヤルパーク キャンバス 福岡中洲』が開業した。
さらに日本におけるデザイナーズ・ホテルの先駆けであるホテル イル・パラッツォは10月1日、地下1階にエグゼクティブラウンジを兼ねた一般開放フロア『エルドラド』を開設する予定だ。
これらのホテルについては今後のランクインを期待する声もあり、ホテル激戦区・福岡における業界動向が注目される。
ホテル業界を研究して、地元・福岡のホテル事情に詳しい鎌矢和人さんは、次のような見解を示す。
鎌矢和人さん
日本人旅行者・外国人旅行者の需要が激減したコロナ禍の中でも、福岡市ではホテルの開業ラッシュは続いていました。
たしかに外資系のハイクオリティホテルの開業はあったものの、チェーン系の宴会場を持たない宿泊主体型ホテルが大半を占めています。
以前のホテルは旅の宿泊地でしかなかったのに対して、今はホテル自体が〝旅の目的地化〟しています。
その一方で福岡市には、1泊10万円以上するような、富裕層対象のハイクオリティホテルが不足しているのも事実です。
アフターコロナを見据え、福岡市のホテル業界が高サービス・高ホスピタリティ・高収益を続けていくために何をすべきか、今まさに従来なかった発想の転換が求められています。
参照サイト
「福岡市で人気の4つ星ホテル」ランキングTOP10! 1位は「THE BLOSSOM HAKATA Premier(ザ ブラッサム 博多プレミア)」(ねとらぼ調べ)
https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/1758989/
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