全国的に相次ぐタクシー運賃の値上げ
昨年ごろから、全国的にタクシー運賃の値上げが相次いでいます。
特に今年に入ってからはその動きが目立っており、全国を運賃ごとに101に分けた地域のうち、39の地域で値上げを実施。
ほかの地域でも値上げを検討しているところもあり、タクシー運賃値上げの波はまだまだ止まりそうにありません。
福岡県を含む3地域で8月1日から値上げを実施
8月1日から、タクシー運賃の値上げが行われたのは、福岡、山口、鹿児島の三県。このうち福岡県では、福岡市とその周辺、15の市や町で、95の事業者が新たな運賃を設定しました。
福岡都市圏でタクシー運賃が値上げされるのは2年7ヶ月ぶり。
このうち、ほとんどの事業者が採用している初乗りの距離を短縮した運賃を設定できる制度では、約1キロまでの初乗りが、これまでの570円から100円値上がりし、670円になりました。
人材不足が叫ばれる中、人手の確保に向けて待遇の改善を図るのが狙いです。
この制度で距離に応じた加算額も、221メートルごとに60円が加わる今の料金体系は、268メートルごとに80円に改定されました。
運賃は、国土交通省が地域ごとに上限と下限の運賃を定めています。
コロナ禍で減収となり、人材不足や燃料費の高騰により、経営が悪化した事業者からの運賃改定の要請を受け、国土交通省の審査を経て決定しました。
タクシー事業者は10.44%の増収
九州運輸局によると、今回の運賃改定でタクシー事業者の増収率は平均で10.44%となる見込み。
各社に対し、運転手の賃金など労働条件の改善につながるよう指導するとしています。
また今月から来月にかけて、北海道の函館市や北見市などのほか、沖縄県の離島地区、長崎市などで値上げが予定されているのだそう。
そのほか、各地のタクシー事業者からの運賃改定の申請を受けて地方の運輸局で値上げに向けた審査が行われている地域は36か所にのぼり、現時点で値上げが行われていない地域でも今後値上がりする可能性があります。
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