福岡県の南西部に位置し、市内を流れる水路・掘割(ほりわり)での川下りが有名な柳川市。
柳川市のお堀の長さはなんと全長930キロ。直線距離だとおおよそ横浜まで行ける距離に匹敵します。それと同時に、柳川は有明海の干拓でもあり、実は「真水を得にくい地域」なのです。
なぜ柳川は水の都となったのでしょうか。今回はそんな柳川市で「水と共に生きる」人々の物語を知る舟旅へ繰り出すという新たな体験プランが誕生したとのことでご紹介します。
お舟でグランピングを楽しむ新体験
写真はイメージです
今回の旅を企画しているのは、約400年の大名文化を受け継ぐ老舗料亭旅館「柳川藩主立花邸 御花」さんと、柳川の暮らしに欠かせない水門の製造を手がける「株式会社乗富鉄工所」さん、そして柳川初の川下り会社として創業した「柳川観光開発株式会社」さんの3社です。
プランでは、お舟の上でゆったりと移り変わってゆく景色を眺めながら、掘割で重要な役割を担う「水門」のお話や、船頭さんが紡ぐ「水と共に生きる」柳川の人々の物語を聴くことができるそう。
写真はイメージです
さらに、乗富鉄工所さんが開発したオリジナルのアウトドアグリルを使用し、筑後の食材を使った熱々ピザ※や柳川牛乳のホットミルクが、なんとお舟の上で楽しめるとのこと!
柳川の景色、人々の物語、美味しい食を楽しみながら舟の上でまったりと過ごせる、これまでにないグランピング・川下り体験になりそうです。
※ピザの具材は時期によって異なります
実はこちら、有明海沿岸道路開通を契機として福岡県が道路沿線4市内で実施した、観光体験プログラムの磨き上げ・造成プロジェクトで生まれたもの。
>>記事はこちら:「お舟で朝食」や「茶室でお酢料理」も。大牟田・柳川・大川・みやまのおすすめ観光体験プログラム7選
今年2月にモニター体験を実施し、参加者の声を元に内容がブラッシュアップされ、満を持してリリースされた旅プランなのです。
(体験プランは、2023年9月1日〜10月31日の平日限定で開催。7月1日から予約の受付が始まっています)
オリジナルアウトドアグッズも買える「乗富鉄工所」さん工場見学がオプションで開催
柳川に約1,100箇所設置され、お堀の機能を支えている水門。その製造を手がける福岡県一の水門メーカー・乗富鉄工所さんが、今回のプランで使用するアウトドアグリルを開発されています。
そんな乗富鉄工所さんの工場を訪問し、ものづくりの現場を実際に見ることができる工場見学がオプションで開催されるそうです!
工場では水門の操作体験のほか、乗富鉄工所さんが手がけるオリジナルのアウトドアグッズの購入もできるとのこと。
福岡随一の水門メーカーが、その技術とクリエイティビティを発揮して生み出すアウトドアグッズとは?気になるその一部を少しだけご紹介します。
グリル料理とオーブン料理が同時に楽しめる「アップダウングリル」。ウッドフレームにより表面の温度上昇が抑えられており、お子さんやペットがいても安心なことも嬉しいポイント。
自身もキャンパーである鉄工職人が発案した、炎を見つめる焚き火台「ヨコナガメッシュタキビダイ」。炎の様子が見える美しさだけでなく、常に火加減がわかる焚火調理のしやすさも魅力です。
※工場見学オプション料金:1グループつき 5,000円(税込)
プラン概要
【お舟でグランピング】水と共に生きる柳川の物語を知る
販売日:2023年9月1日〜2023年10月31日(平日限定)
予約開始日:2023年7月1日17時〜
料金:35,690円〜(2名1室利用時1名あたり、朝食付き、税・サービス料、宿泊料込)
予約:公式サイト(https://ohana.co.jp/products/14507608)にて予約
定員:1日1組限定(1舟4名まで)
場所:柳川藩主立花邸 御花
会社紹介
柳川藩主立花邸 御花
柳川藩主の末裔が受け継ぐ老舗料亭旅館。現在、伯爵家時代の邸宅と庭園を含む約7000坪の敷地全体が国指定名勝に指定されています。
株式会社乗富鉄工所
柳川の暮らしには欠かせない水門をつくる、創業75年の鉄工所。2020年からは職人技を生かしたアウトドアブランド「ノリノリライフ」を展開するなど幅広い事業を手がけています。
川下り会社 柳川観光開発株式会社
1961年に柳川初めての川下り会社として創業。現在使われている「松月乗船場」は明治中期の建物で、柳川出身である北原白秋の詩集「思ひ出」にもうたわれたゆかりの場所なんだそうです。
HP:https://www.yanagawakk.co.jp