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1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

バスで行けない・帰れないバス停。「脇田転向場」【福岡県宮若市】

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載60回目は、福岡県宮若市にある「脇田転向場(わきたてんこうじょう)」バス停をご紹介します。

早朝のバス停からお届け

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朝焼けのなか、出発を待つ赤いJR九州バス。

 

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定刻6:30に発車して、

 

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直方を目指して、静かに走り去ります。

 

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待機空間には静寂が戻りました。

 

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宮若市、脇田温泉の近く、脇田転向場です。

 

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立派な路線図が掲示されていますが、

 

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先ほど見送った1本が、唯一の出発便です。

 

 

 

「到着できない」バス停

とまあ、こういう1本しか発着しないバス停は、これまでも紹介してきたわけですが、このバス停の特殊なところは、「出発するバスは1本あるけれど、ここに到着するバスはない」という点です。

 

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お隣のバス停に移動すると、脇田温泉を代表する旅館、楠水閣がありまして、

 

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門の横に、素敵な設えのバス停があります。

 

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名前はそのまま、楠水閣前です。

 

 

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脇田転向場方面、すなわち博多駅方向には、1時間に1本弱あり、

 

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路線図にも、楠水閣の次に脇田転向場が書かれているので、たくさんのバスが停車しそうなのですが、この路線図は、かつて「脇田転向場ゆき」があった時代の名残です。

 

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転向場バス停は、このようにバス通りに面しているにも関わらず、路線上は分岐した先にある扱いになっているため、以前から博多駅ゆきは停車せず、脇田転向場が終点になる系統だけが停車していました。現状は脇田転向場終点のバスが存在しないため、ここから出発することはできるのですが、バスに乗って到着することのできないバス停なのです。

 

図にするとこのような配置

 

九州の総合バスルート・時刻検索サービスサイト『九州のバス時刻表』での検索結果。「楠水閣前」→「脇田転向場」のルートは表示されない。

 

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博多ゆきのバスは、脇田転向場の前を通る際にも、全くためらいなく疾走していきます。

 

 

 

基本情報

バス停名:脇田転向場(わきたてんこうじょう)

・住所:〒822-0133 福岡県宮若市脇田[map]

・博多からの行き方:

博多バスターミナル3階33番のりばから、JR九州バス 直方線本線 直方駅行き に乗車。「安河内」バス停で下車後、徒歩4分。合計約1時間15分、870円。

 

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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