突然ですがこれ、同じバス停の上り側と下り側の写真です。
よく見るとなにか、「ん?」と思うところはありませんか?
アルファベット表記が一方は英語、もう一方は日本語です。さてこれはどこのバス停でも同じ仕様なのか…?さらに言うなら、「入口」はどのバス停も「IRIGUCHI」となっているかもぜひ見てほしいところ
なにげない場所でもちょっとした面白がりかたを知るだけで、そこを通る時の楽しみがグッと増します。
福岡市内には1,000を超える西鉄バスのバス停がありますが、こんなふうにちょっと「あれ?」と思うものだったり「ふふっ」となるものだったりがあり、すこし気にかけるだけで福岡生活がさらに楽しくなるのです。
フクリパではバス路線探検家の沖浜さんが連載を書いていらっしゃいますが、そんな沖浜さんが『福岡バス停図録』なる本を出版されました。福岡市に1,000以上ある西鉄のバス停をすべて撮影し収録した、狂気さえ感じる偏愛本です。
福岡バス停図録
こちらのバス停図録、目次はこんな感じ。
ページをめくるとただひらすらと、バス停の写真+そのバス停がある景色の写真がセットで並んでいます。
先のようなアルファベット表記の違いやルールを探してみるもよし、かっこいい名前のバス停を探すもよし。
自分が思い入れのあるまちの景色をみて、変化を感じることもできます。
2022年の夏に撮影を開始し、2023年4月に発売を開始されていますが、すでに廃止になったバス停や名称が変わったバス停もあるのだそう。
この本はある意味福岡を楽しむまちのガイドでもあり、変わってゆくまちの姿を残す資料でもあります。
制作にはおよそ30名のバス好きさんが関わっているというのも特徴的。
数にすると1,000ほどもありますが、1つ1つのバス停「らしさ」を切り取るように撮影がされています。
写真には撮影者のIDが振ってあるので、グッとくるポイントが同じ撮影者さんが見つかるかもしれません。楽しみ方はこの本を読む人の数だけありそうです。
バスが好きな人やお散歩が好きな人、まちづくりに関わる方にもおすすめの一冊ですよ。
* * *
福岡バス停図録
沖浜貴彦(著)
A4 フルカラー218ページ
価格 3,000円+税
本の購入はこちら:https://booth.pm/ja/items/4632271
出版記念トークイベント
来たる7月9日(日)、この本の出版を記念したトークイベントが開催されます。
場所は岩田屋本館7階にある、入場料のある本屋「文喫 福岡天神」。参加費には文喫の1日利用料が含まれているので、おかわり自由のドリンクと本のある空間でゆっくり過ごしたあと、バスの偏愛トークにどっぷりと浸かってみてはいかがでしょう。
開催概要
場所:文喫福岡天神 喫茶スペース
福岡市中央区天神2丁目5−35 岩田屋本店本館 7F
日時:2023年7月9日(日)15:00~16:30
定員:20人
参加費:2,200円(文喫 有料エリア入場料込み)
小学生未満は無料でご参加が可能です。
申込み方法:peatix、店頭、お電話にてお申込みください。
■イベント参加のみなさまへ
・文喫有料エリアが終日ご利用可能です。
・諸事情により、イベントが中止となる場合がございます。ご了承ください。
・イベント中止の場合のみ払い戻し対応となります。
合わせて読みたい
▼表記ゆれが愛しいバス停の記事はこちら
「別府橋(べふばし)」バス停から一歩も離れずに愛を語ってみた【前編】
▼沖浜さんと西鉄・宮﨑さんの対談記事はこちら
福岡はなぜバス大国に?西鉄バスの凄いところから2023年注目の話題まで
▼前回の天野さんの記事はこちら
ときめくもの、好きな場所、素敵だと思う会社にお金を使おう|『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』ヤマザキOKコンピュータ