空き家ポリス Vol.14

本当は教えたくない福岡物件「錆びついた巨匠建築」

「空き家ポリスの本当は教えたくない福岡物件」。「住む予定もないのに、おもしろそうな物件を探して見に行く」ことを趣味とする空き家マニアが、福岡の空き家物件を紹介していきます。 第14回は、「錆びついた巨匠建築」です。

今回お縄になったのは、北九州のベッドタウン・水巻町の空き家。
福岡県水巻町350万円/古家付き/土地327‪㎡ のこちら。

ご覧の通り、赤サビまみれで哀愁しか感じない倉庫物件だけど、このサビのまわり方がスゴすぎて、一周まわってカッコいい悪魔的魅力を周囲に放っている。

青い空、緑の森、赤い家の三重奏は、もはやアートの域。むしろ計算して作ってるのでは…と思いを巡らせていたら、あるものに似てることに気が付いた。

これは、ルイス・バラガンの名作「サン・クリストバルの厩舎」
(https://hash-casa.com/2020/10/12/cuadrasancristobal/)の日本版ではないかと。

バラガンはメキシコを代表する建築家で、原色をうまく使うことで有名だけど、水巻のなんでもない道ばたに、バラガン建築のオマージュのような空き家が転がっていることに興奮が止まらない。


逆方向から見ると、こんな感じ。

車が停まっている部分は、元は資材置き場。本来ならここはコンクリで固めて駐車スペースにするべきだけど、せっかくのバラガン的建築なので、芝生をジャンジャカ敷き詰めて緑のじゅうたんに変え、カラフルな色彩をたのしみたい。


ゆるやかな石階段は、物語が生まれそうな風情があってとてもよき。

バラガンのサン・クリストバルの厩舎は文字通り、馬と人が暮らしをともにする場所だけど、こうなったら全部バラガンに寄せていくのが吉。

青いトタンで覆われた納屋部分は、「ここに厩舎をつくってください」という場所にしか見えないので、どこかから馬を頂戴してきて、馬とともに暮らしたい。


見事なサビ祭りが開催中の側面の壁。

新築では絶対に出せない風合いは、激動の時代をくぐり抜けてきた歴史そのもの。インスタ映え必至のスポットだし、願わくばこのまま冷凍保存したい。

ちなみにロケーションはこんな感じ。

実はここ、目の前に線路が通っていてちょっと騒音が心配な場所。

でも逆にいえば、別の建物が建つ可能性はゼロで、開けた風景が未来永劫、保証されてるということ。電車も見放題なので鉄オタの諸兄にはむしろ好都合ではなかろうか。

ということで、日本にいながらにしてメキシコの空気が味わえるバラガン的建築が、わずか350万で買えるチャンスです。

建築好き・アート好き・馬好き・鉄道好きの方、この機会にいかがでしょうか。これはむしろ僕が買いたいです…。

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福岡県水巻町350万円/古家付き/土地327‪㎡

(※古家付き土地ですので、建物を活用する際は自己責任となります。あらかじめご了承ください)

これまでの記事はこちら
▶︎空き家ポリス Vol.7「高台×豪邸=無敵」の家
▶︎空き家ポリス Vol.9 路地裏の歴史遺産
▶︎空き家ポリス Vol.12 夢の〇〇付きマンション

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空き家が大好きな空き家マニア。「住む予定もないのに、おもしろそうな物件を探して見に行く」のが趣味。人に説明するのが面倒なので、この行為を「空き家ポリス」と名付けパトロールしてます。福岡のプロダクション、カラクリワークス(https://caracri-works.com)の中の人。 twitterはこちら→ https://twitter.com/_akiyapolice

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