1バス停単位で福岡を切り取る「バス停から愛」

いちばんの高需要時間帯に起こる空白。「愛宕公民館前」バス停

一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡市のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載10回目は、バスオタだから気付ける「愛宕公民館前」の偏愛を語ります。

連載初回にご紹介した能古渡船場から、バスで数分の距離に、愛宕公民館前というバス停があります。

★初回記事はこちら

バス停のすぐそばに愛がある「能古渡船場(のことせんば)」

北は豊浜団地という住宅密集地、南も愛宕山の麓に住宅地が広がり、バス乗客も多そうなところです。


本日の主役はこちら

近隣の豊浜団地

バス停向かいには小学校もあります

都心方向のバスは、大きく分けて2種類。300番台が直進して百道浜の地域を経由し、9番は右折して藤崎から西新を抜けて六本松方面へ。どちらも終点は博多駅が多いです。


交差点とバス停の位置関係はこのくらい。室見川を前に、進行方向が二つに分かれます


こちらが時刻表。写っているのは全て博多駅に行きます

300番台は朝6時から夕方19時まで、少なくとも1時間に4本走っています。
9番は箱崎三丁目ゆきも博多駅を通るので、博多駅までの本数で考えると、1時間に3本以上が確保されています。

・・が、

朝の7時台と8時台だけ、1本もありません。通勤や通学で、需要がもっとも多いであろう時間帯なのに。


お気づきだろうか

なぜ?

・・・次回に続きます(続きません)

理由は先ほどごらんいただいた、進行方向がポイントです。
9番は、このバス停に停車したあと、次の交差点を右折せねばなりません。


こちらが9番。バス停を過ぎると

すぐそばの交差点で右折します

直近の交差点で右折しようとすると、2車線を跨ぐ必要があり、交通量の多い時間帯には困難を極めます。渋滞を悪化させる危険性も大です。

ということで、
このバス停だけ、

右折する9番だけ、

7時から8時59分までの時間帯だけ


あっ・・・遠い・・・!もう右車線にいる・・・!

バス停の手前から右折車線に移動を始めるため、「愛宕公民館前」バス停を通過します。
細やかな気遣いですよね。
バスとバス停に対して、さらに愛着を感じずにはいられません。
 

300番台は直進のため、朝7時台、8時台もこのバス停に停まります。こちらは300番

312番のこの子も、しっかり停まります

特定の時間帯だけ別の運用をするバス停は、ほかにもありますので、地元ではどうなっているか気にしてみてください。次回も同様のバス停を紹介します。

【基本情報】
・バス停名:愛宕公民館前(あたごこうみんかんまえ)
・住所:〒819-0014 福岡県福岡市西区豊浜1丁目2 [map]
・博多からの行き方一例:
 博多駅前Aから301に乗車、約30分、400円
・天神からの行き方例:
 天神301に乗車、約15分、320円

* * *

>>新連載「バス停から愛」とライター沖浜さんの紹介記事はこちら

★バスの記事もあわせてお読みください

>>「移動手段は電車よりもバス!福岡の交通あるある3選」


																							

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バス路線探検家
沖浜貴彦
1972年生まれ・福岡在住。路線図に描かれた終点を想い、途中の狭い区間を苦心して走るバスに愛を注ぐ変態。ブログ「ほぼ西鉄バスの旅」を2008年に開設、日々愛を持ってバスを追いかけ続ける。毎月第二金曜・第四土曜日はバス趣味の現況を共有するサロン「バス路線探検家の会」を運営。

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