cafe食堂nord

糸島・二丈深江にある「cafe食堂nord(ノール)」は昭和レトロ好きな夫婦が営むカレーとパン詰めグラタンの人気店【福岡県糸島市】

いつの時代でも「カフェ」という存在は人々をトリコにします。近年のSNS人気も相まって、おしゃれなカフェ巡りを楽しむ女性も多い中、にわかに脚光を浴びているのが「昭和レトロな喫茶店」。中年以上の方はノスタルジックを感じ、若者にとってはおしゃれなカフェにないレトロ感が斬新だと感じるんだそうです。そこで福岡に今なお現存する「昭和レトロ喫茶店」をピックアップしてご紹介していきたいと思います!

cafe食堂nord(ノール)は二丈深江の山道の奥にある青い建物が目印

 

今回ご紹介する「cafe食堂nord」があるのは糸島市の二丈深江。

 

車なら県道49号線「キツ川踏切交差点」を南に入り、踏切を越えるとこちらの四つ角があるので、そのまま直進します。

 

 

すると左手に「粋透水温泉水」の水汲み場が現れますが、そのまま直進してください。

 

 

そのまま道なりに進んでいくと、やがてこちらの青くてかわいい二階建ての建物が現れます。

ここがcafe食堂nord。駐車場は4台完備されています。

 

 

昭和レトロ雑貨があふれるログハウス風の店内空間

 

 

ドアを開けると、杉材をふんだんに使用したウッディな空間が広がっています。

天井から垂れ下がるボール型のライトも素敵です。

 

 

店内の至る所にオールドアメリカンや昭和レトロなアイテムがディスプレイされています。

ちなみにビンテージカー好きな旦那さんの愛車は「ダットサン・ブルーバード」とのこと♪

 

 

レトロな壁掛け時計。定刻になると「ボーン、ボーン」という昔懐かしい音色が店内に鳴り響きます。

 

 

店内の小窓からは、玄界灘に浮かぶ姫島が見渡せます。特に夕日が沈む時間帯は、赤く染まる空と姫島の美しいシルエットが堪能できるんです!

 

cafe食堂nord(ノール)ができるまで

 

いつもフレンドリーな奥様の黒崎慶子さん。なんと4人の子供を持つ「肝っ玉かあちゃん」なのです!

 

cafe食堂nord(ノール)を営むのは、北海道・富良野出身の黒崎朗宏さんと、飯塚市出身の慶子さんご夫妻。

 

朗宏さんは富良野の有名なカレー店に勤務後、系列店のペンションのシェフとして働いている時に慶子さんと知り合い、ご結婚に至ったそう。

 

結婚後は4人の子宝に恵まれ、富良野で生活されていましたが、雪国生まれの朗宏さんにとって北海道での生活は一年の半分が雪の中での生活のため、「雪が降らないところで暮らしてみたい」とずっと願っていたそう。

 

そんな思いを実現すべく、慶子さんの地元・福岡に家族で移住することに。福岡のどこに住もうかとリサーチする中、慶子さんがゆかりがあった糸島・二丈でこの場所に出会い、いたく気に入り、店舗兼住宅を建設。

2013年7月に「cafe食堂nord」を開業され、今年でちょうど10周年を迎えられました。

 

ちなみにフランス語で「北」という意味を指す「Nord(ノール)」という店名も、出身地の富良野に由来しています。

 

夫婦の「好き」を詰め込んだ昭和レトロ雑貨コーナー「ノール商店」

 

店内奥に設けられた「ノール商店」と名付けられたスペース。

ここでは昭和レトロ雑貨が好きなご夫婦が長年コツコツと集めてきたアイテムを展示販売されています。

 

 

一歩中へ踏み入ると、まるで昭和の世界にタイムスリップしたかのような昔懐かしいアイテムが所狭しと並んでいます。

 

 

こちらは昭和中期に使用されていたミキサーとかき氷器。程よい色褪せ具合と個性的なフォルムがなんともレトロ!

 

 

オールドファンにはたまらない仮面ライダーや怪獣のソフビもあります。

 

 

レトロなグラスやカップも販売されています。花柄のデザインから昭和の香りが漂います。

 

 

これは懐かしい!と思わず声が出てしまいそうなブラウン管の家具調テレビ。ノブをガチャガチャと回してチャンネルを変えてました。

当時のテレビは一家に一台が常識。兄弟がいる家庭ではよくチャンネル争いしていたのも懐かしい思い出です(笑)

 

 

ふと見つけた波佐見焼きの手榴弾。「ん?手榴弾!?」爆発はしないようなので安心しましたが、なぜにこんな所にあるんでしょうか?(汗)ちなみに非売品なので購入はできません。

 

 

看板メニューは甘くてしっかり辛いカレーとパン詰めグラタン

 

 

昭和レトロ雑貨を堪能したあとは、しっかりお腹を満たしましょう!

看板メニューのカレーは、ご主人の朗宏さんが富良野の人気カレー店でマスターしたもの。その特長は真っ黒なルー。これは玉ねぎと野菜と小麦粉をとことん炒めて色づけしているんだそう。

 

ひと口食べると最初は甘さを感じつつも、後でじんわり辛さがやってくる、まさに大人のカレーなのです。

カレーは豚軟骨(税込1,100円)、チキン(税込1,100円)、ソーセージ(税込1,250円)の3種類ですが、複数の具材をセレクトできるスペシャルカレー(税込1,400円〜)もあります。

 

 

そしてもうひとつの看板メニューが「パン詰めグラタン(税込1,100円)」。奥様の慶子さんが毎日焼き上げる自家製パンをくり抜いて、ソーセージときのこの甘めのグラタンを詰め込んでオーブンで焼き上げた一品。

 

ちなみにカレーもパン詰めグラタンも両方食べたい!という欲張りな方のために、「よくばり満腹セット(税込1,400)」もオーダーできますよ。

 

 

週に3日間限定のカフェタイムもお見逃しなく!

 

通常は15:00までの営業ですが、毎週月曜日〜水曜日の14:00~16:00のみ、「お茶の時間」ということでカフェ営業をされています。

 

同じ糸島にある「ジャムcafe可鈴」の季節のジャムをトッピングした自家製シフォンケーキや、「タイショウコーヒーロースター」の豆を使ったオリジナルブレンドコーヒー、昔懐かしいミルクセーキなどのカフェメニューが楽しめます。

 

 

ふわふわのシフォンケーキにはカスタードクリームとホイップクリームが添えられており、そこにジャムを絡めていただきます。

普段ランチタイムは沢山のお客さんが集中しがちですが、月〜水曜日のお茶の時間帯はのんびりとしたひとときを過ごせますよ。

 

 

糸島半島の西側に位置する二丈深江は山と海が調和する自然豊かなエリアで、糸島ドライブコースとしてもおすすめです。

 

ドライブの途中に立ち寄って、昭和レトロなアイテムがあふれる空間でノスタルジックな気分を堪能されてみてはいかがでしょうか?

 

 

cafe食堂 Nord (カフェ食堂ノール)

住所:福岡県糸島市二丈深江2575-6

営業時間:ランチ 11:00~15:00ごろ/お茶の時間(月・火・水のみ) 14:00~16:00ごろ

電話番号:092-325-2790

定休日:金曜日

Instagram:https://www.instagram.com/cafe_nord2013/

 

 



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ライター
久原茂保
2001年より福岡発のカフェ情報サイト「CAFE@TRIBE(カフェ・トライブ)」を開設。以来、20年以上に渡り福岡県を中心に数多くのカフェを訪れ、日々取材活動に励んでいる。近年はカフェアドバイザー業やカフェのリブランディング、カフェプロモーションなどカフェ業界の知見とネットワークを活かしたオンリーワンな事業を展開中。グラフィックデザインやWEBデザイン、広告コンサルも。

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